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プライバシー面を重視したDNSサービス「1.1.1.1」をCloudflareが提供開始


インターネット接続を高速化し、なおかつ、通信内容をISPに見られることもないという新たなパブリックDNSサービス「1.1.1.1」の提供開始を、Cloudflareが発表しました。

1.1.1.1 ― the Internet’s Fastest, Privacy-First DNS Resolver
https://1.1.1.1/


Announcing 1.1.1.1: the fastest, privacy-first consumer DNS service
https://blog.cloudflare.com/announcing-1111/


無料で使えるパブリックDNSサービスというとGoogleが提供している「Google Public DNS」の「8.8.8.8」「8.8.4.4」が有名です。

Googleの無料パブリックDNSサービス「Google Public DNS」を使ってネットのアクセス速度を上昇させる方法 - GIGAZINE


しかし、DNSは遅い&安全ではないケースがあり、時には通信内容自体は暗号化されているにも関わらず、一部のDNSプロバイダーがユーザーのインターネット閲覧状況を販売したり、データを利用して広告を送りつけてきたりします。

「1.1.1.1」はまずプライバシー保護を優先していて、ユーザーデータを販売したり、広告のターゲットにされることはないとのこと。また、速度についても、シスコのOpenDNSやGoogle Public DNSと比較しても高速で、DNSモニタリングの独立機関・DNSPerfによって世界最速のDNSサービスにランク付けされています。


実際に使用するにあたって登録などは不要。「コントロールパネル」内の「ネットワークと共有センター」をクリック。


「アダプタ設定の変更」をクリック


有線接続しているならイーサネットのアイコン、無線接続しているならWi-Fiのアイコンを右クリックし、「プロパティ」をクリック。


「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選び「プロパティ」をクリック


「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックを入れ、優先DNSサーバー欄に「1.1.1.1」、代替DNSサーバー欄に「1.0.0.1」と入力し「OK」をクリック。以上で完了です。


現状の環境ではもともとインターネット速度が極端に遅いわけではなかったので、高速性の恩恵は実感できませんでしたが、これに大きく救われる環境の人もいるはず。

なお、今回はIPv4で設定しましたが、IPv6の場合は優先DNSサーバー欄に「2606:4700:4700::1111」、代替DNSサーバー欄に「2606:4700:4700::1001」と入力してください。

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in レビュー,   ネットサービス, Posted by logc_nt

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