Apple従業員の通勤シャトルバスが襲撃される事件が続発中、なぜか?
Appleは従業員の通勤用に送迎バスを運行しています。そのAppleシャトルバスが襲撃される事件が続発しているようです。
Apple shuttle buses rerouted following suspected attacks
http://mashable.com/2018/01/17/apple-shuttle-attacks/
Appleは、サンフランシスコからクパチーノのApple本社に通勤する従業員のために無料の送迎バスを提供しています。そのバスの窓ガラスが何者かによって破壊されたという情報と、実際にひびが入っている窓ガラスの写真が、匿名の読者からMashableのもとへ届けられました。
破損した窓ガラスから、石などの固形物が投げられた可能性が指摘されていますが、原因については特定されていません。走行中のバスに石などを投げつければ、窓ガラスなどの車体の破損だけでなく重大な事故が発生し得ることから、Appleにとって決して見過ごすことのできない事件だといえます。
Mashableが事実について確認するメールをAppleに送ったところ、Appleはバスが破壊された事実を認めました。Appleによると、いくつかある通勤ルートの中でも280号線で被害が頻発しているとのこと。Appleにとって従業員の安全が最優先事項であり、地元警察に相談して警戒態勢を敷いており、通勤ルートを変更するなどの対策を採っていますが、このせいで一部の従業員の通勤時間が30分から45分も長くなるという被害が発生していることを明らかにしています。
シリコンバレーではGoogleやAppleなどのハイテク企業の従業員が大量に移り住んできたせいで家賃価格が高騰するという問題が発生しています。家賃高騰のあおりを受けた地元住人たちの中には、ハイテク企業で働く高給取りの従業員をよく思っていない人も多く、近年、トラブルが急増しているという実態があります。
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トランプ政権による税制改革を受けて、国外にプールされた利益をアメリカ国内に還元する場合、課税率が15%まで引き下げられたことを受けて、Appleは巨額の国外利益をアメリカ国内の投資に振り分ける方針を固めました。これによってAppleがアメリカに納める税金は380億ドル(約4兆2000億円)にのぼるとのこと。
アップル、利益還流で4兆円納税へ 米経済に5年で3500億ドル貢献 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
さらに税制改革を受けて、Appleは従業員1人当たり2500ドル(約28万円)相当の制限付き株式を社員に臨時ボーナスとして付与する予定だと報じられています。
Apple Gives Employees $2,500 Bonuses After New Tax Law - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-01-17/apple-is-said-to-give-employees-2-500-bonuses-after-new-tax-law
ティム・クックCEOは「私たちの成功を可能にしてくれたアメリカとアメリカ国民にお返しをする責任があると強く感じている」と述べていますが、これほどの利益を上げているAppleに対して一部のアメリカ市民からねたみの感情が生まれるのは避けられないようです。
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