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Googleが「ウェブサイトの表示速度」をモバイル検索のランキング要素に加える方針を表明

by Cara Fuller

Googleの検索でなにかを調べているとき、検索結果の候補として出てきたサイトの中にいつまで待っても内容が表示されないものが紛れ込んでくることがあります。Googleではこうしたサイトによって損なわれているユーザー体験を改善するために、モバイル検索のランキング要素として、ウェブサイトの表示速度も加味する方針であることを発表しました。

Official Google Webmaster Central Blog: Using page speed in mobile search ranking
http://webmasters.googleblog.com/2018/01/using-page-speed-in-mobile-search.html


Googleの調査によると、モバイル端末でウェブサイトが表示されるまでにかかる時間は平均で22秒なのですが、読み込みに3秒以上かかった場合、53%のユーザーがウェブサイトの表示を諦めていたことがわかりました。それにもかかわらず、Googleが90万件のサイトを分析した結果、70%のサイトで、スマートフォンの画面をスクロールせずに見ることができる「ファーストビュー」部分が表示されるまでに7秒、すべてのコンテンツが表示されるまでに10秒以上かかっていたそうです。

New Industry Benchmarks for Mobile Page Speed - Think With Google
https://www.thinkwithgoogle.com/marketing-resources/data-measurement/mobile-page-speed-new-industry-benchmarks/

こうしたユーザー体験の結果として、トラフィック自体はデスクトップよりもモバイルの方が多いにも関わらず、モバイルのコンバージョン率はデスクトップより低いという状況になっています。


状況改善のため、Googleでは表示速度の速さもモバイル検索のランキング要素に加えることを決定しました。「モバイル検索」と表記されているのは、デスクトップ版では以前から表示速度が加味されているためです。この変更は2018年7月から適用されます。

ただし、検索している内容との関連性は相変わらず重要な位置を占めているため、有益な情報が掲載されているサイトは、表示速度に関わらず、高いランクを維持することになるとのことです。

by Sarah Giboni

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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