電力なしでさまざまな形態変化が可能な変形家具の数々
電力を必要とせず、動力学をもとに「形状を変化させられる鏡」や「サイズを変えられるイス」、「360度スムーズに回転可能なイス」など、不思議な形をした変形家具を作り出しているのがデザイナーのIan Stellさんです。
Ian Stell
http://ianstell.com/
パッと見は謎のオブジェなのですが、使用時にイスと机を出現させることが可能な変形デスク「RollBottom」がどんなモノになっているのかは以下のムービーを見ればわかります。
Ian Stell “RollBottom” on Vimeo
ゴミ箱から2本の触手が伸びたような独特の形状をしたこれが変形デスク「RollBottom」。
天面にある板は手で動かすことが可能で……
使用時だけ触手の先っぽまで動かすことで、イスの座面と背もたれにすることができます。
別アングルから見るとこんな感じ。使用しない時は以下のように黒色のカバーがかかっているような感じになり……
使用時はこれをスライドさせます。するとカバーの下から机が登場。
さらに、カバーがイスにもなるわけです。
家の入り口などに設置される伸縮門扉のように伸縮することで、座ることができる人数を自在に変えられる変形チェア「LATTICE」は、以下のムービーでどのようなものなのか見ることが可能です。
LATTICE on Vimeo
かなり背の低い二等辺三角形が「LATTICE」
側に人が立つとこんな感じ。詰めれば3人ほど座れそうなイスですが……
斜辺以外の辺を持ち、グッと内側に力を入れると……
こんな感じで変形します。
最もコンパクトにすると座面が正三角形になり、サイズ的に明らかにひとり用のイスになりました。
3つのホイールを組み合わせることで完成したホイールチェア「WHIRL」は、キャスタ-付きも目じゃないくらいにスムーズに360度回転が可能になるというもの。実際にどんな風に動くのかは以下のムービーで見られます。
WHIRL on Vimeo
これが「WHIRL」。製造中なのか木を削り出したばかりといった見た目。
背もたれ部分を持ってクルリと回すと……
その場でコマのようにクルクル回転。回転はかなり滑らか。
さらに、洗面所などにあるサイズの楕円形の鏡から、スタンドミラーのような細長い鏡にまで変形できる「Controlled Crush」を実際に変形させているのが以下のムービー。
#IanStell #DesignMiami2016
Patrick Parrish Galleryさんの投稿 2016年12月3日(土)
伸縮アームのように鏡面とその後ろのパーツがつながっており……
伸ばすとスタンドミラーのような細長い鏡に変形させることも可能です。
なお、Stellさんが手がけた家具の数々はニューヨークにあるアートショップのPatrick Parrish上で販売されています。
「WHIRL」の製品版と思しきホイールチェアは2万5000ドル(約280万円)。
Patrick Parrish / collection / Ian Stell Whirl Chair
製品版のホイールチェアがクルクル回る様子はPatrick Parrishの公式Instagram上に投稿されています。
変形チェア「LATTICE」をより複数人でも座りやすいように改良した「Threestool Bench」は1万5000ドル(約170万円)。
Patrick Parrish / collection / Ian Stell Threestool Bench
さらに巨大な「Waldhexen Table」もあり、実際に変形させている様子がInstagram上に投稿されています。
変形式の鏡「Controlled Crush」は9800ドル(約110万円)です。
Patrick Parrish / collection / Ian Stell "Controlled Crush" Mirror
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