AMD製GPU内蔵のIntel・CPU「Core i7-8709G」のスペック情報が流出
2017年11月にAMD製のRadeon GPUを内蔵するIntel製CPU「第8世代Core Hプロセッサ」(コードネーム:Kaby Lake-G)が発表され、IntelとAMDとのライバル同士のタッグの実現が世間を驚かせました。その「AMD入ってる」Intel CPU「Core i7-8709G」のスペック情報がYouTubeで公開されています。
Intelov Core i7-8709G s Vega M grafikom - Procesori @ bug.hr
https://www.bug.hr/procesori/intelov-core-i7-8709g-s-vega-m-grafikom-2035
「Core i7-8709G」搭載マシンというリークムービーは以下の通り。ベンチマークソフトFuturemarkの表記から、スペック情報が明らかになっています。
i7-8709G + Vega M Graphics - YouTube
ムービー内のデスクトップ画面からは、Core i7-8709Gは4コア/8スレッド、ベースクロック3.1GHz/ブーストクロック3.9GHzのCPUで、GPUにはAMDのRadeon RX Vega Mを搭載するとのこと。Radeon RX Vega M(694C:00)は、800MhzのHBM2メモリが4GB、コアクロックが1190MHzであることが確認できます。
Bits And Chips - Engによって公開されたVega内蔵Intel CPUの画像。はんだ付けされたBGAタイプの第8世代Core Hプロセッサは、2017年11月に発表された形状と同じく長方形デザインです。
Finally we will have serious gaming ultrabooks! pic.twitter.com/f788pYRqjg
— Bits And Chips - Eng (@BitsAndChipsEng) 2017年11月9日
なお、AMD Vega内蔵Intel CPUには、デスクトップ向けに6コア/12スレッドモデルが存在するのでは?という予想もあります。
Prozessorgerüchte: Kaby Lake-G auch mit 6C/12T und Vega-Grafik geplant - ComputerBase
https://www.computerbase.de/2017-12/kaby-lake-g-6c-12t-vega/
いわゆる「Kaby Lake-G」は4コア/8スレッドのモバイル向けCPUをベースにしていますが、第8世代Intel Coreプロセッサーには6コア/12スレッドの「Coffee Lake」ベースのモデルもあるため、Coffee LakeプロセッサにVega GPUを搭載した、「Coffee Lake-G」とでも言うべきモデルが出るのではないかという予想です。なお、Vega内蔵Intel CPUにはTDPが100Wの高性能モデルもあると噂されており、6コア/12スレッドモデルの他にも4.1GHzのターボブーストが可能な高クロックモデルではないかなど、さまざまな予想が出されていますが、いずれも真偽は不明です。
Vega GPU内蔵のIntel CPUは、2018年1月にアメリカ・ラスベガスで開催されるエレクトロニクスショーCES 2018で詳細な発表が行われ、製品のリリース時期は2018年Q1(1月から3月)と見られています。
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