サイエンス

半身に切り分けられた魚がビチビチ跳ね回るムービーが海外で話題、なぜこんな現象が起こるのか?


包丁で半身におろされた魚が、まるでゾンビかのようにビチビチと跳ね回るムービーが海外で拡散されています。日本では魚やイカ、タコなどの「踊り食い」で比較的なじみのある光景ですが、その原理は実はそれほど知られていないのかもしれません。

Video Of A "Zombie Fish" Coming Back To Life Goes Viral. So What The Hell Is Going On? | IFLScience
http://www.iflscience.com/plants-and-animals/video-of-a-zombie-fish-coming-back-to-life-goes-viral-so-what-the-hell-is-going-on/

ネタ元となったのは、「鈴木豊 Yutaka Suzuki (@Q57OUPrpy8OZaWt)」さんが2017年7月に投稿していた以下のツイート。このツイートは約17万回もリツイートされ、24万以上の「いいね」がつけられています。


元のツイートは即座に海外でも拡散されていましたが、2017年12月に入って再び注目を集めている模様。以下のツイートは海外を中心に1万3000回以上リツイートされており、黄色い尾ひれから「ぶり」であると推測される魚の半身がトレーの中でビチビチと跳ね回っています。


魚は頭を落し、骨がついたまま二枚におろされた後で、どこをどう見ても「生きている」とはまず思えない状態。それにもかかわらず、まるで生きているのか、はたまたゾンビとなってよみがえってきたかのように動きまわる様子はまさに衝撃的なもの。


このツイートはリツイートされまくり、多くの阿鼻叫喚のコメントが寄せられているほか、その衝撃を表現するツイートが多数投稿されています。


別では、「だから僕はスシを食べないんだ」というコメントに対して「まさにこれだから僕はスシを食べるんだ」というコメントが当てられるなど、賛否両論の状態となっています。


それでは実際になぜこのような状態になっているのか、という点について言うと、これは魚の半身に対して塩と思われるものがかけられたために起こっていると思われます。さばいたばかりの新鮮な魚の身ではまだ細胞が生きた状態になっており、筋肉の中にまだエネルギーを生みだす物質アデノシン三リン酸(ATP)が残されたままになっています。また、細胞間には膜電位が残った状態になっているため、筋肉を収縮させるエネルギーが蓄えられたままになっています。

そしてこの「生きた筋肉」に塩などの物質が加えられると筋肉への刺激が起こり、激しく収縮と弛緩を繰り返すことで、まるで断末魔の叫びのようなビチビチとした動きを作りだしています。この仕組みは、新鮮なイカなどにしょうゆをかけると暴れ出すという「踊り食い」と同じもので、たとえ魚が苦しそうに悶えているようであっても、実は単なる科学の現象なので、安心して食べてしまってもOKというわけです。

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in サイエンス,   動画, Posted by logx_tm