あなたが死んだあと、体に何が起きるのか?
人が死ぬと火葬・土葬・鳥葬など、その文化に合わせた葬儀が行われるため、死体にどんな変化が起こるのかを知る機会は少ないもの。もしも死体がそのまま放置された場合、一体どんな変化が起こりどうなるのかをコミカルなアニメーションで解説するムービー「What Happens After You Die?」が公開されています。
What Happens After You Die? - YouTube
「死」は人生の悲しい出来事ですが、避けられない出来事でもあります。誰だっていつかは死ぬからです。
では、死んだら体にどんな変化が起こるのかを見ていきましょう。
人間は死んだ直後から体温が低下し始めます。
だいたい1時間あたり0.8度のペースで、気温と同じになるまで下がります。
一方、細胞も死に始めます。
酸素が供給されなくなった細胞は徐々に死んでいき、もはや肺や心臓などは機能しません。
人間が死んだ後も細胞はすぐに死ぬことはなく、化学反応を起こしています。二酸化炭素が放出され、細胞は徐々に酸性に変化。
そして、細胞内の酵素が細胞膜を壊し始めて……
細胞液が漏れ出します。
細胞液によって運ばれた酵素は他の細胞に広がっていき……
加速的に細胞が壊されていきます。
また、各臓器への血流がないため、血色が失われます。さらに、臓器から血液がしみ出し始めます。
そのため、横になった死体の場合、重力のせいで背中部分に血液がたまるはず。
そして、死後2時間から6時間で起こるのが「Rigor Mortis(死後硬直)」
生きているときは筋肉を使って体を自由に動かすことができました。
しかし筋肉への栄養が絶たれると筋肉が硬まってしまい動かなくなります。これが死後硬直です。死後硬直は死後3日間続きます。
死後数日たつと「Putrefaction(腐敗)」が進行します。
バクテリアの働きによって細胞組織が壊され始めます。
そして、腐敗臭が立ちこめることに。これは細胞からメタンガスや硫化水素が放出されるから。
体内に発生したガスは内臓を膨張させます。
圧力が高まることで、内臓からしみ出した血液は体外へ出てきます。
ガスがMAX状態までたまると、体が爆発してガスが放出されることもあります。
腐敗臭の漂う死体はハエを寄せ付けます。
群がったハエは、死体に卵を産み付けて……
卵からかえったウジが、体をむさぼります。
ウジだけでなくいろんな昆虫が死体をむさぼります。
死後20日から50日の間で「Butyric Fermentation(酪酸発酵)」という現象が発生。
この過程で死体はすっかり乾燥します。
動物や虫やバクテリアなどさまざまな生物によって食べ尽くされた死体は……
数年経つと骨だけを残して自然に還ります。
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