20年以上昔にスーファミ向けに作られたゲームのプロトタイプが誰でもダウンロード可能に
アサシンクリードシリーズやウォッチドッグスシリーズなど、数々のヒット作を送り出しているUbisoftが1992年に生み出したマスコットキャラクター「レイマン(Rayman)」は、これまで数々のゲーム作品になってきました。そんなレイマンは欧州版のスーパーファミコンである「Super Nintendo Entertainment System(SNES)」向けにゲームとしてリリースされる予定だったそうですが、結局正式にリリースされることはありませんでした。しかし、その初期のプロトタイプがインターネット上で公開されており、誰でもダウンロードできるようになっています。
Rayman’s lost SNES prototype is available to download - Polygon
https://www.polygon.com/2017/7/3/15917458/rayman-prototype-snes-super-nintendo
レイマンを生み出したのはゲームデザイナーのミシェル・アンセル氏。ゲーム作品として正式に販売されたのは1995年にリリースされたPlayStation/セガサターン/PC向けゲームの「レイマン」が最初ですが、それよりも前にSNES向けにゲームを開発していたことを、アンセル氏がInstagram上で明かしています。
そして、このプロトタイプをゲーム開発者のOmar Cornut氏が、突如Dropboxから誰でもダウンロードできるように公開しました。Cornut氏はゲームスタジオ・Lizardcubeの創始者で、アンセル氏からレイマンの初期ビルドのコピーを入手し、公開したとのこと。なお、ゲームメディアのPolygonによると、Cornut氏は「知り合いのミシェルに尋ねたところ、プロトタイプのデモが書き込まれたカートリッジを貸してくれました」と語ったそうです。
I've dumped a prototype demo of unreleased Rayman for SNES, here it is! (NB: very early dev build, not a full game) https://t.co/F3XB9XRhTA pic.twitter.com/oLhOdNDyHF
— Omar (@ocornut) 2017年7月3日
Cornut氏のツイートに添付されたDropboxのURLにアクセスすると、レイマンの初期プロトタイプのデータをダウンロードできます。このデータはほとんどのSNESエミュレータで再生可能とのこと。ゲームは初期のプロトタイプなので完全なゲームからはほど遠いものの、25年以上前に作成された幻のゲームということで一見の価値あり。
実際にエミュレーター上でレイマンの初期プロトタイプをプレイしているムービーがYouTube上に複数公開されています。
Rayman SNES prototype - YouTube
SNES Rayman (Early Prototype) - YouTube
Rayman SNES ver. (Prototype Cancelled ) - YouTube
なお、Cornut氏はこれまでに8ビット時代のセガのゲームを中心に、ゲームのデジタル版を保存するという取り組みを行っており、1989年にセガ・マスターシステム用のゲームとして発売された「モンスターワールドII ドラゴンの罠」のリメイク版である「ワンダーボーイ ドラゴンの罠」をリリースしています。
Wonder Boy: The Dragon's Trap - Consoles Launch trailer - YouTube
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