自転車世界一周でみつけた動物たちはリアル「けものフレンズ」でした
「ようこそ地球パークへ」「アマゾンにしかいないフレンズなんだね」「すごーい」「たのしーい」と動物をみつけるとテンションが上がりました。アフリカでは現地民に「野生動物は怖くないのか」と畏れられるほどに自然を堪能していました。キリンさんもゾウさんもみつけました。
こんにちは、自転車で世界一周をした周藤卓也@チャリダーマンです。日本一周したときはサル、シカ、カモシカ、イノシシ、キツネくらいでした。でも、世界一周ともなれば出てくる動物の幅が広がります。行く先に立ちはだかる様々な動物たち。このようなリアル「けものフレンズ」と出会うことができました。
◆大型・中型の野生動物
・カンガルー(オーストラリア)
オーストラリアで連想するのはこの動物ではないでしょうか。1ドル硬貨にもフラッグキャリアのカンタス航空にもその姿は描かれています。オーストラリアも一周したのですがカンガルーにはけっこう遭遇しました。目が合うとピョピョピョピョーンと逃げていきます。交通事故も多くて道路上に亡骸もよく転がっていました。
・コアラ(オーストラリア)
こちらもオーストラリアを代表する動物です。ただ、1年10ヶ月にも及ぶ滞在でしたが、姿を目撃したのは1度限り。中部アデレード近郊の山岳地帯、道路上の人だかりはこのコアラがいたからでした。うつらうつらと眠そうな目をしながら、餌となるユーカリの葉を掴んでは口に入れていました。
・ラクダ(モーリタニア)
モロッコからサハラ砂漠を南下していくとめっちゃ出てきます。おそらく野生。何もない砂漠の中を飄々と澄ました顔して歩いていました。このラクダは場所によってコブの数が違います。次の写真のようにアフリカ産だとコブが1つ、一方でアジア産だとコブが2つです。おみやげのラクダもエジプトとモンゴルではコブが違うので注目してみてください。
・リクガメ(セネガル)
西アフリカ、セネガルの首都ダカール郊外には「カメパーク(Le Village des Tortues)」という場所があります。昔話の浦島太郎にでも出てきそうな大きなカメが飼育されていました。
・ゾウ(タンザニア)
アフリカで一番楽しみにしていた動物がゾウでした。タンザニアにはミクミ国立公園という場所があります。広大なサバンナの中には幹線道路が通っているので、自転車で走っているといろんな動物が姿を現してくれました。ゾウもそうでした。長い鼻を巧みに使って草や葉っぱを口に放り込みます。大きな耳をパタパタ、細長い尻尾をブラブラさせていました。
「タンザニアでサバンナを歩くゾウやキリン、思い描いていたアフリカに到達」という記事も書きました。
・インパラ(タンザニア)
こちらもミクミ国立公園横断中に出会ったインパラの群れ。小さなシカのような外見でした。
・キリン(ボツワナ)
ゾウさんも好きですがキリンさんも大好きです。ウマのような優しい瞳でこちらの様子を窺っていました。
・シマウマ(ジンバブエ)
自己主張の激しいシマシマを纏いつつ、頭を下げてムシャムシャと草を頬張っていました。東アフリカの草原地帯でたまに出現していました。
・カバ(ボツワナ、チョベ国立公園)
プクーっと膨れた丸いお腹にちょこんとくっついた可愛らしい手足。ムシャムシャと草を頬張っていました。潜水艦のように川を泳いでたりもしました。ただ、カバは縄張り意識が強い動物なので注意が必要です。アフリカで一番ヒトを殺す動物はカバという話もあります。
・クロコダイル(ボツワナ、チョベ国立公園)
ひなたぼっこのようですがともかく動きません。フツフツと湧き上がるツアーのための置物疑惑。そんないぶかる視線に気づいたのか開けていた口をゆっくりと動かしてくれました。
・イボイノシシ(ボツワナ、チョベ国立公園)
カサネのキャンプ場にやってくる不届き者。フカフカとした芝生がお気に入りのようでした。
・チョベ国立公園について
ボツワナ北東部にある国立公園です。ジンバブエ、ザンビアに接するビクトリアの滝の近くにボツワナのカサネという街があります。そこがチョベ国立公園のツアー拠点でした。この街でツアーに参加するとゾウ、カバ、ライオン、クロコダイル、インパラ、マングース、ヒヒ、サル、アフリカスイギュウといった種類の動物を見ることができます。「川を泳いでいくゾウの姿をボツワナのチョベ国立公園で発見」という記事も書きました。
・エルク/ワピチ(カナダ)
カナディアン・ロッキーの観光拠点がバンフという街です。その街の外れで人だかり、その中心にエルクがいました。森の主のような堂々たる風格。和名はアメリカアカシカ、ネイティブアメリカンの呼称だとワピチです。
・ビクーニャ(エクアドル)
ナデナデしたいなめらかな毛並み。モデルのようにスラーっとした体をしています。野生なのでいつも逃げられていました。こちらはかなり近づくことができた奇跡の1枚。
・リャマ&アルパカ(ペルー)
南米のアンデス山脈で飼育される家畜の定番がリャマとアルパカでした。ただ、非常に両者は似ていて区別がつかないので、旅の間に書いた記事では間違いがあるかもしれません。リャマの方がアルパカより一回り大きいそうです。でも、たいてい大自然の中に出てくるので大きさなんて掴めません。近づくと逃げますし。もう1つ、2つの耳がユルーっと曲線的だとリャマ、ピーンと直線的だとアルパカという見分け方もあります。だとするとこういうことでしょうか。
こちらがリャマ。
こちらはアルパカ。
・グアナコ(アルゼンチン)
グアナコは南米南部のパタゴニア地方に生息していました。ビクーニャをたくましくしたような体格をしています。パタゴニアの大自然を貫く幹線道路の沿線には、事故防止のためか高さ1mほどの柵が延々と続いていました。そうしたヒトの努力もお構いなしにピョンと柵を飛び越えて道路の上に姿を現していました。
・ナマケモノ(ペルー)
発見したときの第一印象は「車にはねられた瀕死の人がいる!」というものでした。しかし、その割にはやけに体が小さいので、正体はゾンビか、もしくは宇宙人かとドキドキ。得体の知れない物体が道路を横断していたので、息を呑みました。そんな不安に勝るは好奇心。恐る恐る近づいてその姿を確認して安心。ノソノソとナマケモノが横断しているだけでした。ぬいぐるみかと見間違うような格好で、拾って持ち帰りたいほどでした。
「道路横断中のナマケモノを発見し「無防備すぎて襲われてしまう」ことに納得」という記事も書きました。
・アルマジロ(アルゼンチン)
南米南部のパタゴニア地方に生息しています。可愛らしい顔をしていますが、節のある体が大きなダンゴムシに見えてちょっとキモい。ちょこまか動き回って土の下に潜む昆虫を探していました。
「アルゼンチンの大草原に生きるアルマジロがキモかわいい」という記事も書きました。
・サル&トクモンキー(スリランカ)
ちょっとした峠越えの途中で遭遇。道の端に散らばっていました。子ザルもたくさんいました。日本のサルみたいで気にかけなかったのですが、実はトクモンキーというスリランカ固有のサルのようです。帽子を被ったような特徴的な髪型をしています。
・パタスモンキー(セネガル)
日本では珍しい黄土色の毛を持つサルでした。サバンナを軽やかに駆け回っていました。
・バブーン/ヒヒ(ウガンダ)
サルを一回り大きくしたのがバブーンです。道端に居座っていました。体格がいいので気を遣いました。
・オラウータン(マレーシア)
オラウータンはマレー語で「森の人」という名を持つ動物です。熱帯雨林生い茂るインドネシアのスマトラ島やボルネオ島が生息域となっています。ただ、近年の開発によりその数は減少。そうした背景もあってセメンゴ野生動物リハビリセンターではさまざまな事情で森で暮らせなくなったオラウータンを一時保護し、リハビリのあとに野生へ戻すという活動が行われています。ボルネオ島北部のマレーシア領、クチンという街の郊外にその施設はあります。そこでは半野生のオラウータンを見学できました。2本のロープの間を両手両足を使って器用に移動していました。
◆小動物
・イエローマングース(南アフリカ)
ナミビアから南アフリカ共和国に入って最初の大きな街がスプリングボックでした。滞在先はキャンプ場、そこに遊びに来ていたのがこちらのイエローマングースです。キリッとした顔立ちでした。
・ケープハイラックス(南アフリカ)
ケープタウン市街の背後にはテーブルマウンテンという山があります。壁のごとくそびえ立っています。ロープウェイで山頂に登ると、こんなに愛らしい小動物がいました。このハイラックス(和名イワダヌキ)は一見するとネズミかウサギのよう。でも実は、ゾウやジュゴンが近種という不思議な動物です。
・リス(メキシコ)
首都メキシコシティのメキシコ国立人類学博物館のある公園で発見。小さな体にもかかわらず器用に樹の上を移動していました。
・ハナグマ(グアテマラ)
マヤ文明最大の規模を誇るグアテマラのティカル遺跡に出没。その名前の通り細長い鼻が特徴的でした。近種にアライグマがいます。
◆鳥類
・エミュー(オーストラリア)
オーストラリア固有の飛べない鳥です。全土が生息域という割にあまり見かけることはありませんでした。スラーっと伸びた2本の足で走ります。ヒトの走る動作にも似て気味悪かったです。
・ペリカン(オーストラリア)
オーストラリア西部、野生のイルカがやってくるモンキーマイアというビーチの浜辺に佇んでいました。キョトーンとした生気のない目をしています。でも、ちゃんと生きていて近づきすぎると大きな嘴で威嚇されます。
・ゴシキセイガイインコ(オーストラリア)
クイーンズランド州、小さな町の公園で休んでいるとやけにカラフルな鳥が来襲。オウムの仲間で「ゴシキセイガイインコ(Rainbow Lorikeet)」という鳥でした。かなり人慣れしていました。
・シュバシコウ
「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」という言い伝えのもととなった鳥です。クチバシが朱いことからシュバシコウという名前となっています。コウノトリの近種。ヨーロッパのバルカン半島、スペイン、北アフリカのモロッコあたりでよく電柱に巣を作っていました。ディスコのお立ち台のように電柱の上でイケイケでした。
・ハゲワシ(セネガル)
寄ってたかって屍肉を漁っていたのですが、警戒心は強くヒトの気配を察して距離を取りました。アフリカのサバンナで繰り広げられていた生命の営み。
・フラミンゴ(ボリビア)
ボリビア南部からチリ北部に抜ける「宝石の道」というルートを走るとフラミンゴに出会えます。標高4000mを超える高原地帯は誰もいなくて天国のような世界でした。そんな場所に薄っすらとしたピンクを纏ったフラミンゴが歩いています。神秘的な美しさ。ちなみに、ここのフラミンゴは片足で立ちません。
・カモメ(チリ)
日本にもいる海鳥の代表格。目つきが悪いので威嚇されるとちょっと怖い……。
・ペンギン(アルゼンチン)
空を飛ぶことなく海を泳ぐための進化を遂げたトリがペンギンです。ペンギンはオセアニア、アフリカ、南米と南半球にしか生息していない動物。これから世界一周する方はぜひ3ヶ所制覇に挑戦してみてください。ペンギンマスターとして話のネタにできますよ。そんな私はケープタウン(アフリカ)とウシュアイア(南米)と2ヶ所止まり。ヨチヨチとおぼつかない足取りで浜辺を歩き回っている光景は忘れられません。また見に行きたい。
「アルゼンチンの南の果てにあるペンギンだらけの島に上陸し癒されてきました」という記事も書きました。
◆家畜
・ウシ(ニュージーランド)
キョトーンと見つめるつぶらな瞳。それこそ、たくさんのウシを見てきました。自転車旅は欠かせない家畜でした。一人旅の寂しさを紛らわせてくれたのもコイツでした。見てくれるだけでいいんです。ペルーのウシはリボンみたいなアクセサリーでおしゃれ、スイスのウシはカランカランと鐘の音を鳴らして歩いていました。インドのウシは神様でした。
・スイギュウ(インド)
ガンジス川で沐浴していたスイギュウは湯船に浸かったオッサンのような表情をしていました。スイギュウはウシながら水辺が大好き。東南アジアではトラクターの代わりとなって田畑で農作業に従事していました。
・ヤク(中国)
中国最大の湖、青海湖を一周したときに遭遇しました。毛むくじゃらの体が特徴的。ウシの仲間ですが高原生活に適応した進化を遂げています。
・ウマ(アメリカ)
とろけるような優しい瞳の持ち主。バイク代わりに乗用、車代わりの馬車と国によっては未だにヒトの生活に欠かせない家畜です。
・ロバ(タンザニア)
ウマを一回り小さくした家畜がロバです。黙々と人間の荷物を運びます。基本的に無口で無愛想。でも実は、その穏やかな表情からは想像もつかない鳴き声の持ち主です。世界に絶望したかのような喚き散らします。
・ヒツジ(モンゴル)
のんびりとした顔をしてらっしゃいます。きわめて臆病な性格。オーストラリア、イラン、アルゼンチン、スーダン、モンゴルといった国のヒツジが強く思い出に残っています。数え切れないくらいに群れていました。
・ヤギ(モーリタニア)
ヒツジと比べると活発で岩場もヒョイヒョイと上ります。高いところの樹木の葉っぱもフワッと後ろ2本足で立ち上がりモグモグと食べちゃうグルメっ子。厳しい環境でも飼育可能なことから、乾燥地帯や高山地帯の家畜として重宝されていました。捕まえられると「ワー、アー」とヒトの子どものような鳴き声で喚きます。子どもの泣き声と思って振り返ると、たいてい身動きが取れないヤギでした。
・ブタ(ホンジュラス)
「ワイルドだろぉ」と家畜ながら男気あふれる姿なのがブタでした。周りを気にすることなく、よく食べてよく寝ます。好き嫌い言わずに何でも食べる大食漢。スペインの森の中にはブタたちが駆け回る牧場がありました。太平洋のトンガではブタだらけの島も訪問しています。
「「ただのブタだ」とは言えない海外で見かけるブタの生き様」「トンガにある豚だらけのエウア島では道脇で豪快に授乳する光景にも遭遇」いう記事も書きました。
・トナカイ(ノルウェー)
フィンランド、ノルウェーといった北ヨーロッパはトナカイたちの楽園でした道路上にはトナカイばかり出てきます。写真のような大群を見つけちゃうことも。サンタクロースの相棒に選ばれるのも納得でした。
「北欧でたくさんのトナカイを見に行きませんか?道端で撮影した珠玉のトナカイコレクション」という記事も書きました。
・ウサギ(中国)
泊まった安宿の屋根の上でウサギが飼育されていました。おそらく食材。
・ニワトリ(グアテマラ)
任天堂のゲーム「ゼルダの伝説」の世界がリアルにありました。海外ではニワトリが普通に街を歩いています。ブロイラーもそうですが鶏肉は自転車旅における貴重なタンパク源。値段も安いので鶏肉ばかり食べていました。
・ガチョウ(エクアドル)
どこかで見たことのある姿ですが、皆さんおなじみの保険勧誘のテレビコマーシャルとは違います。あちらはアヒル。深く意識していませんでしたが「アヒル(ダック)」と「ガチョウ(グース)」は別物でした。アヒルはマガモ、ガチョウはガンの仲間。ガチョウはアヒルと比べると首は長くて垂直、一回り大きな体をしています。警戒心が強いことからガチョウは番犬代わりになるといった話も聞きました。
・アヒル(ルーマニア)
そしてこちらがそのアヒル。うだるような暑い日でしたが水浴びをして気持ちよさそうにしていました。
・シチメンチョウ(エクアドル)
アメリカ人がクリスマスに食べる鳥がこちら。英語では「turkey(ターキー)」という名前。まん丸とした大きな鳥でした。
・ホロホロチョウ(ペルー)
アマゾン地方の田舎でニワトリと一緒に歩いていました。フランス料理にも使われる食材ということで、その味も気になります。
・ダチョウ(南アフリカ)
草原地帯に囲いを作って普通に飼育されていました。生足美脚。世界最大の鳥類です。最初は警戒されていましたが、観察していると徐々に距離を詰めてくれました。空をとぶことなく陸を走るための進化を遂げた鳥類です。
◆レアな動物
・タランチュラ(オーストラリア)
手のひらサイズの巨大蜘蛛がノソノソと這いつくばる光景は恐怖でした。肉感生々しい姿に背筋がゾクッとなっちゃいます。テントに侵入されると一大事。一度だけですが、そのようなことがあって慌てふためいて追い出しました。ただ、その見かけとは裏腹に毒性はそこまで強くないというから意外。
・トカゲ?(オーストラリア)
西部のブルーム郊外のスイカファームで働いていたときに他のワーカーが捕まえていました。たじろぐほどの大きさ。体とは不釣り合いなちょこんとした小さな手がくっついています。
・ヤマアラシ(インドネシア)
フローレスという島を横断中に食事に招いてくれた地元民が飼っていました。
・海蛇?(マレーシア)
古都マラッカの街を歩いていると、ドブ川で変な生き物がスイスイと泳いでいました。気になりましたが何なのかはっきりしません。だからこそ写真を撮ったのですが、海蛇ですよね。
・コウモリ(シエラレオネ)
西アフリカのシエラレオの首都フリータウンを歩いていたら、おびただしい数のコウモリが木の枝にぶら下がっていました。何も考えずにカメラを構えたのですが、コウモリはエボラ出血熱の感染源という説もあるので注意が必要。
・カメレオン(ガーナ)
灰色の道路に黄緑の体したカメレオンが落ちていたら嫌でも足が止まりますって。上下左右に目をキョロキョロ、小刻みに身体を揺らしながら動いていました。
・フンコロガシ(ボツワナ)
ウンコを転がすのが得意な昆虫でした。何かに取り憑かれかのようにコロコロとウンコを転がします。
・イグアナ(エルサルバドル)
手足縛られ身動きが取れない状態で現地民が道路脇で販売していました。「捌いて食べる」と食材という扱われ方でした。
・カワウソ?(アルゼンチン)
汗が吹き出るほどに強い日差しの中、水辺で気持ちよさそうに漂っていた黒い物体。カワウソのようにも見えますがいかがでしょう。
◆テーマ別
何かテーマがあるとよりいっそう動物の写真が楽しくなります。旅ではこんなシーンの写真も集めていました。
・道路を横断中につき
オーストラリアに生息するヘビ。キャンプ中に出てこなかったのは幸いでした。
ベトナム走行中、カモの大群が目の前を横断しました。一挙手一投足揃った動作であっという間に流れていきました。
のんびりとしたルーマニアの田舎でスタスタスタとガチョウたちが駆け抜けていきます。
ヒツジが1列に並んで道路を横断していました。のどかな光景に車も停まって見守ります。それなのに、渡りそこねた最後のヒツジがヒトの気配にあたふた。道路の前で立ちすくみ「メェメェ~」と泣き喚きます。それに気づいた別のヒツジが「もう、なにしてんのよ」と道路を引き返して、最後のヒツジを連れていきました。
モロッコ、西サハラ、モーリタニアへと南下したサハラ砂漠にはラクダくらいしか動物がいません。
行く手を遮る邪魔なウシ。つぶらな瞳でこちらを警戒しています。
颯爽と走り去ったシマウマたち。
ナマケモノは匍匐前進のようにエッコラエッコラと道路を横断していきました。
アンデスの高山地帯にいたアルパカの群れ。
海外を走っているとたまにノラウマ(野良馬)と遭遇します。南米のパタゴニアでも野生の馬が駆け抜けていました。
これが本当の通さんゾウ。スリランカなのですがヒトに慣れてしまって餌をおねだりしていました。
・親子の絆
小さくたってラクダさん。背筋を伸ばして親ラクダの後ろを歩いていました。
「お母さん今日はね……」といった話し声でも聞こえてきそうな仲睦まじい姿。
リャマの親子。
モンゴルの遊牧民はたくさんのヒツジを飼っていました。ヒトからしたらどのヒツジも同じ顔。それにも関わらず「親は子を」「子は親を」群れの中から見つけ出します。
手の平にも乗っちゃいそうなくらいちっちゃな子ブタ。
親ウシに寄り添う仔ウシの姿。これだけは海外でなく日本の写真です。壱岐牛でした。
オーストリアの川辺で休んでいるとハクチョウ一家が来襲。親鳥が前かがみで突進してくるのでビビりました。
こちらはガチョウではなくアヒルの親子。
◆他にもいろいろと
スイスのウシはカランコロンと鐘の音を鳴らして歩いていました。
キルギスの地元民の家にいた立派なウマ。
テントを撤収していたらヒツジの大群が通り過ぎていった事もありました。
ヤギと一緒に雨宿り。
3匹の子ブタ実写版。
エチオピアの塩湖から塩を運び出すラクダとロバの隊商。
逃げていくカンガルー。
おそらくメスのエルク。
シュバシコウ(コウノトリ)の集合住宅。
ビーニャ・デル・マルの漁港に出現するオタリアの群れ。
◆動画
旅中はこのような動画も撮っていました。
チャリダーマン、タンザニアでゾウと出会う その1 - YouTube
泳いだり浜辺を歩いたりするペンギンでいっぱいのスペシャルアイランド - YouTube
「【生きもの】自転車世界一周のチャリダーマンが旅先で見つけた動物など」という再生リストも作ってみました。こちらにも目を通していただけるとうれしいです。
◆注意点など
その一瞬が勝負です。またの機会なんてやって来ません。それこそコアラとナマケモノなんて一度きりでした。そういうことから、一眼レフをフロントバック、コンデジをウエストポーチにとカメラは取りやすいところに置いていました。また、ふとした街歩きなんかでも思わぬ光景が飛び込んでくるので、コンデジでもいいから常にカメラは持ち歩いていたいところ。
こうしてまとめてみると旅初期の写真が残念で仕方ありません。コンデジで十分とタカをくくっていたのですが、一眼レフを使い始めるとその違いは一目瞭然でした。カメラの性能もあるのか、初期はピントすらあってない写真が多くてげんなり。こだわりだすとキリがなくなりますが、カメラにお金をかけたらそれだけの結果は残してくれますので、これから旅される方はぜひ参考に。
ボツワナにはライオンが出る区間がありました。さすがにキャンプは無理なので1日で走り抜けました。アラスカだとクマが出ます。テントの中に食料を入れないのが鉄則。危険な動物もいますので情報収集はちゃんとやりましょう。それこそ、ウシですらブチ切れして人を追いかけることすらありますので油断も禁物です。
こんな感じで、たくさんの動物に出会えた旅でした。やっぱり自転車世界一周は最高でした。
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
Facebookページ https://www.facebook.com/chariderman/
DMM講演依頼 https://kouenirai.dmm.com/speaker/takuya-shuto/)
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