人間が搭乗し操作するロボット同士の対戦を目指すMegaBotsがロボット対戦リーグの展望について語る
人間が搭乗して操作する巨大ロボットたちのバトルを実現するロボット対戦リーグの創立を目指しているMegabotsは、水道橋重工の巨大ロボット「クラタス」に挑戦状をたたきつけたこともある企業です。そのMegabotsが、エンジニアで数々の自作ロボットを作成してきたYouTuberのSimone Giertzさんを自社工場に招待し、ロボット対戦リーグの今後の展望などについて語りました。
How MegaBots is Building a League of Giant Fighting Robots - YouTube
MegaBotsの工場に招待されたGiertzさんによれば、MegaBotsはGiertzさんが作った全自動野菜カットマシンにインスパイアされ、もうすぐリリース予定の最新ロボット「Mk. III (マーク3)」を改造したとのこと。そのロボットを操作できるということで、Giertzさんはものすごくテンションが高いです。
工場で披露されたのが、Mk. IIIを改造したカットロボットです。
本来は両腕に特製のアームを装備しているところが、巨大なナイフになっているのがわかります。
なお、これはGiertzさんの作った全自動野菜カットマシン。
実際にロボットを操作する前に、Megabotsの共同創設者のMatt OehrleinさんとGui Cavalcantiさんに話を聞くことに。
Cavalcantiさんによれば、最新のMk. IIIはMk. Iを改造して作ったMk. IIとは違い、ゼロから開発されたロボット。開発にかかった費用は80万ドル(約9100万円)で、前モデルよりもコントロールシステムが劇的に改善され、さらにはロボット自身が今どのように動いているかを認識するポジションコントロールという新機能も搭載。
Mk. IIIのデザインで一番難しいのは、2人搭乗するパイロットの安全を確保すること。Mk. IIIはMk. IIよりも馬力が上がっているため、パイロットが絶対にケガをしないように安全性を高めることが必要。2人は「Mk. IIIが安全性とロボット対戦のおもしろさを両立させることができると信じている」と話しています。
また、2人はどうやってロボット対戦リーグを実現するのかについても言及。ロボット対戦リーグを実施するには、他の企業がロボットを開発する必要があるのですが、その点についてはMegabotsが開発したテクノロジープラットフォームを提供するとのこと。さまざまなセンサーやコントロールシステムなどロボットの開発に関する詳細を開発キットやブループリントなどで他の企業に提供し、企業がロボットを作りやすい環境を構築するそうです。Cavalcantiさんは「僕たちが設立するロボット対戦リーグがいつかゲームになればうれしい」と最後に今後の野望について語っていました。
Giertzさんが、Mk. IIIを改造したカットロボットを操作している様子は以下のムービーから確認可能です。
GIANT KNIVES ON A GIANT ROBOT (Simone Giertz Collab) - YouTube
操作をレクチャーされるGiertzさん。どうやら調節つまみが搭載された機械で操作するようですが、詳細に関しては明かされませんでした。
最初はスイカやニンジンなどの野菜をセット。
それを特大のナイフで真っ二つにカットしていきます。
大きな洗濯機もこの通りぐしゃぐしゃになりました。
最後はピアノを豪快に破壊してフィニッシュ。Giertzさんは終始絶叫しまくりでした。
「作るのも楽しいけど、壊すのも作るのと同じくらい楽しい!」と感想を話すGiertzさんでした。
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