「デッドプール」続編からティム・ミラー監督降板、理由は「創造性の違い」
日本でも興行収入22億円とヒットした映画「デッドプール」は続編の制作が決まっていますが、監督だったティム・ミラーが降板したということが報じられています。
Deadpool Director Tim Miller Exits Sequel Disagreements Ryan Reynolds | Deadline
http://deadline.com/2016/10/deadpool-director-tim-miller-exits-sequel-ryan-reynolds-creative-disagreements-fox-1201841001
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'Deadpool 2' Director Departs Over Creative Differences w/ Ryan Reynolds
http://www.thewrap.com/deadpool-director-tim-miller-exit-ryan-reynolds-creative-differences/
マーベルのスーパーヒーローの一員でありつつも、トリックスター的な立ち位置の「デッドプール」は、映画が2016年2月(日本では2016年6月)に公開されて、製作費が5800万ドル(約60億円)だったのに対して、7億8200万ドル(約815億円)の興収を挙げる大ヒットを記録。2016年4月に、製作の20世紀フォックス映画が続編制作の方針を確認しました。
続編について、ティム・ミラー監督は自身が引き続き担当するつもりで脚本を作成、2018年には撮影に入る予定でしたが、ミラー監督と主演のライアン・レイノルズとの間に衝突があり、「創造性の違い」によって、監督が降板することになったそうです。ミラー監督はまだ20世紀フォックス映画と契約を交わしていなかったとのこと。
ニュースはDeadlineが「内部関係者からの情報」として報じたほか、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン監督がミラー降板を認めるツイートを行っています。
Honestly bummed about Tim Miller leaving Deadpool. He did an amazing job with the first one; I’d like to have seen where he’d go next.
— James Gunn (@JamesGunn) 2016年10月22日
The Wrapが入手した情報によると、「デッドプール」制作当時のミラー監督とレイノルズとの関係は穏やかだったものの、映画公開後はほとんど交流がないような状態だったとのこと。
「続編についての契約交渉で、レイノルズの代理人が金銭的な報酬に加えてキャスティング権やその他のクリエイティブ面のコントロール権を求めて再交渉した」や「続編に出てくるケーブル役でミラー監督がカイル・チャンドラーの起用を希望したのに対してレイノルズとスタジオが認めなかった」という話もありますが、真相は不明。
なお、ミラー監督は今後、20世紀フォックス映画製作の大作で、ついに重力をコントロールするデバイスの開発に成功した物理学者が急激な技術の進歩によって社会が破綻することを防ぎ、数十年も先の技術力を保有する秘密組織「BTC」に捕らえられ、超先端技術によって作られた刑務所に投獄されてしまうが、そこからの脱出と組織の壊滅を目指すというすさまじいストーリーの「Influx」に参加するとのことです。
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