GoogleのOculus対抗VRヘッドセットの開発が頓挫、「AR対応VRヘッドセット」「モバイルVR」の開発に移行か?
Googleは2016年6月のGoogle I/O 2016でVRプラットフォーム「Daydream」を発表し、Oculus RiftなどのハイエンドVRヘッドセットの対抗機を開発中であると発表しましたが、ハイエンドVRヘッドセットの開発プロジェクトが頓挫していることが報じられました。
Google had an Oculus competitor in the works — but it nixed the project - Recode
http://www.recode.net/2016/7/15/12201032/google-virtual-reality-oculus-headset
Google is still working on a standalone headset
https://www.engadget.com/2016/07/16/google-mixed-virtual-reality-headset/
Googleは極上のVR体験を可能にするVRプラットフォームの「Daydream」と、ハイエンドVRヘッドセット「Daydream-Ready」を開発しており、Android NにこれらのVR機能を動作させる「VRモード」を搭載すると発表していました。Oculus RiftやHTC Viveの競合機となる予定でしたが、この開発プロジェクトが閉鎖済みであるという情報をニュースサイト・Recodeがある情報筋から得たとのこと。
一方で、GoogleはVR開発を完全に諦めたわけではなく、Daydreamに割り振っていたリソースをモバイルVRシステムの開発プロジェクトに移行させたと言われています。また、別の情報筋によると、Googleから独立した「X(Google X)」も、50人規模でAndroidとは異なるOSで動作するVRシステムの開発プロジェクトを始動しているとのこと。
Engadgetが匿名の情報筋から得た情報によると、GoogleはDaydream-Readyとは異なるハイエンドVRヘッドセットを開発中とも言われています。これはOculus RiftやHTC Viveとは異なり、スマートフォンやPCなしで動作するスタンドアロン型のVRヘッドセットとのこと。さらにVRだけでなくARの機能を持つヘッドセットになる可能性もあるそうです。Googleのスタンドアロン型VRヘッドセットは2月にウォール・ストリート・ジャーナルが報じたこともあります。さまざまな情報が錯綜しており、主軸となるVRプロジェクトはどこになるのか不明な状態で、Googleからの正式な発表が期待されます。
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