2万円台で買えるAnker初のロボット掃除機「RoboVac 10」を1週間使ってみたレビュー

2000円台で10000mAhの超小型軽量モバイルバッテリーなどを販売するAnkerは、家電事業への参入を発表しており、コードレスサイクロン掃除機や超音波アロマ加湿器などの4製品の販売をスタートしています。その中のひとつであるAnker初のロボット掃除機「RoboVac 10」がGIGAZINE編集部に届いたので、約1週間自宅で使って、2万円台で買えるロボット掃除機の威力を確かめてみました。
Anker | RoboVac 10 | Black
https://www.anker.com/products/T2100111
RoboVac 10が部屋を自動的に掃除してくれる様子は、以下のムービーを見るとよくわかります。
Ankerのロボット掃除機「RoboVac 10」でカーペット有りの部屋を掃除 - YouTube

RoboVac 10はこんな感じの箱に入って届きました。

開封してみると、中に丸型の本体と充電ステーションなどが入っていました。

内容物は以下の通り。RoboVac 10の本体には保護シートが貼られています。

RoboVac 10のシートを剥がすと、光沢のある黒いボディに白いフチがついたデザインで、安物感はありません。

本体上部に「AUTO」と書かれたボタンがあり、本体で掃除をスタートさせることも可能。

本体下部には「Anker」のロゴが入っています。

ロゴの真下にダスト容器が格納されており……

つまみの中のボタンを押しながら引っぱると取り出すことができます。

ダスト容器は一目でどれだけゴミがたまっているかわかる半透明のプラスチック製。

パカっと開いてそのままゴミ箱に中身を捨てることができます。

フィルターカバーはつまみを強く引っぱれば開けることが可能。

中にはHEPAフィルターが取り付けられており、汚れてきたら同梱のスペアと交換すればOK。

ダスト容器の反対側からはクルクル回転してゴミをかき集めるサイドブラシが伸びています。

電源ボタンはサイドにあり、スイッチを入れれば使用可能になります。

ひっくり返すとこうなっており、2つのサイドブラシの間に方向を転換する回転ホイールと落下防止センサーがあります。サイドブラシで集められたゴミは、中央の黄色い回転ブラシに吸い込まれてダスト容器に入っていくようになっています。

本体のほかにはリモコン

充電ステーション

スペアの回転ブラシ2つと、HEPAフィルター1つ、清掃ブラシ1つ

日本語対応の説明書が同梱されています。

充電ステーションにRoboVac 10をセットしたところ。

充電中だとAUTOボタンがオレンジ色に点灯。稼働中は緑色に点灯します。

AUTOボタンを手で押すか、リモコンのスタートボタンを押せば、自動掃除を開始できます。

◆ルンバ654(スタンダートモデル)との比較
ロボット掃除機の先駆けであるルンバのスタンダードモデルとなる「ルンバ654」と比較してみます。RoboVac 10はルンバ654より一回り小さいサイズ。

RoboVac 10には2つのサイドブラシがありますが、ルンバ654より吸い込み口が小さくなっています。

ルンバ654のダスト容器は開くことができませんが、RoboVac 10のダスト容器は開いて中を掃除しやすいのが特長です。

なお、RoboVac 10とルンバ654のスペックを比較すると、「自動充電機能」「スケジュール機能」が共通しています。ルンバ654にはさらに「ゴミセンサー」「バーチャルウォールモード」「ダートディテクトモード」などがあるのですが、税込5万8320円のルンバ654と比べると、RoboVac 10の価格は税込2万5110円で半分以下。スケジュール機能のないルンバのエントリーモデルの「ルンバ622」でも価格は税込5万2920円なので、RoboVac 10は低価格ながら最低限の機能を備えていると言えそう。
◆実際に1週間使ってみた
というわけで、実際にどれくらいの清掃能力を持っているのか確かめるべく、自宅に持ち帰って1週間使ってみました。基本的にはリモコンを使って操作することがほとんどで、真ん中の「再生/停止」ボタンでスタートと停止が可能。「Plan」を押せば掃除したい時刻でスケジュールを設定できます。一番下の3つのボタンは、左端が「スポットモード」、真ん中が「充電ステーションに戻る」、右端が「エッジモード」となっています。

実際にRoboVac 10がオートモードで掃除をしている様子は、以下のムービーから見ることができます。
Ankerのロボット掃除機「RoboVac 10」が掃除しているところ - YouTube

実際に使ってみると、吸引力は申し分ないものの動作音は割と静かで、深夜でなければ夜間の集合住宅で使っても問題なさそうなレベル。ランダムに動くので同じエリアを掃除しまくる時がありますが、スケジュール設定などをしておけば、不在の間にしっかり掃除できていたので問題なさそう。障害物もしっかり検知しており、ソファの脚やチェストなどに強くぶつかることはなく、くるくると回避しながら掃除を行います。

ボディがスリムなので、掃除がしにくいテレビ台の下にもガンガン入っていくことができました。

RoboVac 10のAUTOモードは、「壁際以外」をしばらく掃除したら「壁際沿い」に切り替わって掃除するような感じなのですが、コントローラーで掃除モードを切り替えて、気になる場所を重点的に掃除させることも可能。同じエリアをくるくる回転して掃除する「スポットモード」を動作させるとどうなるのかは、以下のムービーから確かめることができます。
Ankerのロボット掃除機「RoboVac 10」の「スポットモード」 - YouTube

ゴミは角や壁沿いにたまりやすいものですが、壁沿いやコーナーを重点的に掃除する「エッジモード」の様子もムービーに収めています。
Ankerのロボット掃除機「RoboVac 10」の「エッジモード」 - YouTube

なお、こんな感じに電源タップなどのコードが床に垂れていると……

ガッツリとコードを吸い込んでしまいます。ただし、事前にRoboVac 10が掃除するスペースから引っかかるものを除去しておけば、安心して掃除をすることができました。

また、ルンバのようなバーチャルウォールがないため、階段などから落下して故障してしまうのが心配になりますが、落下防止センサーはかなり強力なので問題なさそう。実際に机の上で掃除させて落差を検知している様子は以下のムービーで確認できます。
Ankerのロボット掃除機「RoboVac 10」が落差を検知するか検証 - YouTube

ただし、低い落差は検知できないことが多く、帰宅すると玄関の段差にハマって脱出できなくなっていたり、窓辺のレールにハマっていたりすることが多々ありました。この点はRoboVac 10が動作する時は玄関に行けないようにドアを閉めておくなどの工夫が必要です。

RoboVac 10はバッテリーが満タンの状態から100分間動作可能です。掃除中にバッテリーがなくなりそうになると、自動的に充電ステーションに戻ってくれる機能を搭載しています。充電ステーションは壁ギリギリに設置するとRoboVac 10が戻ってこれないことがあったので、少し幅を開ける必要があることに要注意。

また、リモコンのボタンを押しても手動でRoboVac 10を充電ステーションに返すことが可能。実際にRoboVac 10が充電ステーションに戻っていく様子は以下のムービーから見ることができます。
Ankerのロボット掃除機「RoboVac 10」が充電ステーションに帰っていくところ - YouTube

カーペットを敷いている部屋では、たまに端っこがめくれているところで引っかかることがありましたが、ほとんど問題なくフローリングとカーペットの両方を掃除できていました。実際にカーペットを敷いた部屋で掃除している様子は以下のムービーから見ることができます。
Ankerのロボット掃除機「RoboVac 10」でカーペット有りの部屋を掃除 - YouTube

毎日1回ずつ、1週間にわたってRoboVac 10で掃除をしたところ、予想以上のホコリが掃除できていてびっくり。吸引力は申し分なく、普段掃除しづらい場所のほこりも集めてくれるので、床にほこりや髪の毛が落ちていることはほとんどなくなりました。※クリックするとモザイクなしの画像を見ることができます。

なお、しばらく使うと本体の回転ブラシに髪の毛などが巻き付くことがありましたが、お手入れは簡単。回転ブラシの黄色いフチをパカっと持ち上げて……

引っぱれば回転ブラシを取り出すことができます。巻き付いた髪の毛はハサミなどでカットすると掃除機などで吸い込めるようになります。

というわけで、RoboVac 10は約2万5000円のロボット掃除機としては十分な清掃能力を備えており、スケジュール設定ができるので掃除を外出中に済ませることができるのが魅力的。ルンバのようにゴミを検知したり、効率的に掃除したりはできないものの、目に留まるほど大きなゴミはほとんど取り除けていた印象です。初めてロボット掃除機を購入するエントリーモデルとしては、高いコストパフォーマンスを感じられるはず。なお、RoboVac 10はAmazonで購入可能で、記事作成時点の価格は税込2万5110円となっています。
Amazon.co.jp: Anker RoboVac 10 (自動掃除機ロボット) 【3つの清掃モード / 自動充電機能搭載 / 専用リモコン & 充電ステーション付属】: 家電・カメラ

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