1カ月間もゴミ捨て不要で連続使用できる東芝製ロボット掃除機「TORNEO ROBO(トルネオロボ)」を使ってみた
iRobotの「ルンバ」や、ネイトロボティクスの「Botvac」、ダイソン「360 Eye」をはじめとするロボット掃除機は、タイマーを登録しておけば部屋を毎日自動で掃除しますが、掃除機本体にゴミをためる構造のため、掃除後にゴミを捨てる必要があります。東芝製のロボット掃除機「TORNEO ROBO(トルネオロボ)」は充電ドック一体型のダストステーションにごみを圧縮して吸い込むことで、高い吸引力を保ったまま1カ月間もゴミ捨て不要で掃除できるということで、一体どんな掃除機なのか気になったので実際に使ってみました。
スマートロボットクリーナー:東芝掃除機(クリーナー):家電製品 Toshiba Living Doors
http://www.toshiba.co.jp/living/cleaners/vc_rvs2/index_j.htm
掃除を終えたTORNEO ROBOのゴミをダストステーションが回収する様子は以下から見ることができます。
東芝のスマートロボットクリーナー「TORNEO ROBO」は掃除が終わると自動でゴミ捨て - YouTube
◆外観
「TORNEO ROBO VC-RVS2」が編集部に到着。
TORNEO ROBO本体、ダストステーション(充電台)、リモコン、説明書が入っています。
TORNEO ROBOは丸い形状のロボット掃除機。
ツルンとしたガラス製の天面に、タッチ式のボタンが3つあり、掃除開始・停止には右上の物理ボタンを使用。タッチ式ボタンの構造は同じく東芝製の冷蔵庫「GR-J43GXV」によく似ています。
「マナー」をオンにしておくと、回転ブラシの回転速度と吸込モーターの力を抑えて、静かに掃除することができます。
「タイマー」は曜日ごとに掃除タイマーを設定することができます。
タイマーの時間変更には、付属のリモコンを使用。
本体側面の左右にはバンパーがついていて……
壁に当たるとバンパーがへこんで、衝撃を吸収します。
底面はこんな感じ。
サイドブラシが前面に2本あり、中央に旋回輪と段差センサーがついています。
左右には駆動輪とセンサー。
回転ブラシは太・細の2本でゴミをかきとる構造。
右下に主電源スイッチがあり、使用する前に「ON」側に押し込んでおきます。
ダストステーションは、充電台とゴミをためるサイクロンカップが一体になっています。
サイクロンカップはフタを持ち上げると取り外すことができます。
また、TORNEO ROBO本体にもダストカップがついています。
掃除中にたまったゴミはダストカップ内に集まるようになっています。
TORNEO ROBOを充電するには、充電ドックを電源に接続して……
本体をはめこんで充電。約5時間で満充電でき、最長約60分間連続で掃除することが可能です。
ルンバの最新モデル「ルンバ980」と比べてみると、ルンバ980は直径353mm、TORNEO ROBOは直径350mmとほぼ同サイズ、重さはルンバ980が約3.9kg、TORNEO ROBOが3.4kgと、TORNEO ROBOの方が少し軽量です。
底面は両者ともに駆動輪2個・旋回輪1個・回転ブラシを搭載しています。回転ブラシはルンバ980がゴム製、TORNEO ROBOは細かい毛の生えたブラシが使われています。ルンバ980のサイドブラシは1本ですが、TORNEO ROBOは本体のダストカップが小さいため、サイドブラシを2本搭載しています。
高さは、ルンバ980の92mmに対して、TORNEO ROBOは87mm。
ネイトロボティクスのロボット掃除機「Botvac」と比べると、TORNEO ROBOの方が少し小さめです。
◆使ってみた
ゴミを模した色画用紙を部屋に散らかして、TORNEO ROBOで掃除してみることに。
TORNEO ROBOはゴミを見つけると、自動的にゴミの周囲を重点的に掃除するという機能を搭載しています。実際にTORNEO ROBOが掃除を開始して、ゴミを見つけて掃除している様子は、以下のムービーから見ることができます。
東芝のスマートロボットクリーナー「TORNEO ROBO」が掃除開始&ゴミを発見して重点的に掃除する様子 - YouTube
畳2畳分ほどのスペースだと、約15分ほどで掃除が完了。TORNEO ROBOが部屋を動きまくる様子は、以下のムービーから見ることができ、壁を検知すると減速してダメージを抑えたり、ゴミの多い場所や部屋の隅を何度も繰り返し通ったりして掃除している様子が分かります。
東芝のスマートロボットクリーナー「TORNEO ROBO」が床を掃除する様子を5倍速で観察 - YouTube
掃除が終わった後や、本体の「充電」ボタンを押すと、自動的にダストステーションに戻って充電が始まり、同時に本体のダストカップに集まったゴミをダストステーションのサイクロンカップが吸い取ります。
東芝のスマートロボットクリーナー「TORNEO ROBO」は掃除が終わると自動でゴミ捨て - YouTube
ダストステーションのサイクロンカップを見てみると、本体が集めたゴミがカップに移動していました。サイクロンカップがゴミを吸い取る際に、ゴミの体積を5分の1に圧縮することで、約1カ月間ゴミ捨て不要で掃除し続けることができるようになっています。
掃除の後に部屋を見渡してみると、部屋の隅には少しゴミが残ってしまっていました。
同じゴミの量でルンバ980を使って掃除をしてみると、ルンバの方が吸引力が高く、よりゴミを多くキャッチして掃除している印象でした。
TORNEO ROBOには、本体が入り込めないスキマのゴミや、ちょっとしたホコリは、フロアワイパーなどを使ってダストステーションの側面に集めると、ボタン1発でゴミをササッと吸い取る「ダストポケット」という機能が搭載されています。
東芝のスマートロボットクリーナー「TORNEO ROBO」のダストポケット機能で集めたゴミを吸引 - YouTube
◆メンテナンス
ダストステーションのゴミがいっぱいになると、「メンテナンス」のランプが赤く光り、ゴミ捨てのタイミングを知らせてくれます。
ゴミを捨てるには、ダストステーションからサイクロンカップを取り、取りはずしボタンを押してカップを外します。
あとはカップの中にたまったゴミを捨てればOKです。
汚れがひどい場合には、サイクロンカップの上部を取り外して……
バラバラに分解して水洗いすることが可能。
また、何らかのエラーが発生した際には、本体天面のディスプレイ部にエラーコードが表示され、どのように解決すればいいのか音声ガイドが流れます。例えば「C07」は底面のセンサーに汚れが付着したため、エラーコードの表示とともに「センサーを布でふいてください」という音声が流れます。
本体を裏返して、底面のセンサーを拭き掃除すればOKです。
なお、TOSHIBA TORNEO ROBO VC-RVS2の本体色はグランホワイトとグランレッドの2色展開で、Amazonでは税込8万1630円で取り扱いがあります。
Amazon.co.jp: 東芝 ロボット掃除機 (グランホワイト)TOSHIBA TORNEO ROBO(トルネオ ロボ) VC-RVS2-W: ホーム&キッチン
http://www.amazon.co.jp/dp/B01B0DHRK6
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