レビュー

手乗りサイズの「ルンバ」っぽいマシンが自作可能な「大人の科学」のふろく「卓上ロボット掃除機」レビュー


豪華すぎる付録「テルミン」や「スパイセット」、「エレキテル」などが付属する雑誌「大人の科学マガジン」のVol.33(税込み2940円)ではロボット掃除機「ルンバ」のような「卓上ロボット掃除機」を自作できるキットが付録になっていたので購入して実際に組み立ててみることにしました。

◆開封編

表紙はこんな感じ。もはや雑誌というよりプラモデル並みのサイズです。


どれくらい厚いのかというと、支え無しで自立するほど。


横からみるとこんな感じで、体積のほとんどが付録の入ったダンボールです。


裏面には「ルンバ」を販売している「iRobot」社の広告が入っています。


雑誌は内側に接着剤で貼り付けられているので、このようにはがすことができます。


こんな感じでかなりがっつりとロボットの特集が掲載されていますが、詳細は購入してからのお楽しみです。


以下はモノクロのイラストで描かれた組み立て説明書。勢いにまかせてつくるとミスしがちな部分もあるので、作業を始める前に熟読して流れを頭に入れておくことをおすすめします。やはり「大人の科学」をうたうだけあって、よほど慣れている人でない限りは楽勝レベルと言えるキットではありません。


組み立てに必要な道具はプラスドライバー、つまようじ、はさみ、単3電池。あとはメモ用に鉛筆が1本あると便利。


付録を箱から出してみます。


こんな感じで半組み立て済みの状態で発泡スチロールに入っています。


◆組み立て編

まずは、本体にスイッチノブを装着


スイッチの接点を取り付け


こんな感じでネジ留め


モーターから伸びている接点も取り付けます


2つの接点が合わさる部分はこんな感じ。オフの状態は以下の通りです。


こんな感じで金属の部品が触れあうと通電します。


電池ボックス用の接点もはめ込みます


こんな感じでプラスとマイナスの接点が取り付けできました


モーターをマウント


電池をはめ、スイッチを入れて通電を確認。「ギュィィィン」っとモーターが勢いよく回転しています


コードが絡まったりしないようにガイドパーツにはめ込みます


つまようじの先にグリスをつけて軸に塗ってから歯車をマウント


ゴミを吸い上げるためのファン


こんな感じで置いてしまったのですがコレは間違い。後々上下が逆だったことに気づいてやり直すことになってしまいました


歯車を固定するパーツ


しっかりとネジ留めして歯車が狂わないようにします


モーターの動力を車輪に伝える赤い歯車2つを取り付け


方向転換用のシャフトと歯車がセットになったパーツ


これもネジでしっかりと留めます


前方に取り付けるバンパー


バンパーと本体の間にはバネを取り付けます


吸い込んだゴミがファンまで到達して絡まることを防ぐフィルターはボディの下側に取り付


床に落ちたゴミをかきこむヘラの先端には付属のシールを折って貼ります


ゴミをためるケースとヘラを組み合わせて……


本体にパチンとはめ込みます


後は本体をひっくり返してカバーをかければ完成。


◆完成品フォトレビュー

半透明のケースの中に歯車や電池が見えるメカっぽさにあふれる外見。


組み上がったキットを見るときの喜びはなかなか制作者以外の人には伝わりづらいですが、それほどメカや工作に興味がない人間でもこの状態までたどり着くとかなりの満足感を味わうことができました。


裏面はこんな感じ。


車輪にはゴムがついているのでツルツルとした机の上などでも滑ることなく走行可能。


ゴミをためるケースを開けるとこんな感じ。内側にはフィルタが付いています。


側面から見るとやや隙間が空いているように見えますが、これはバンパーを動かすためのものです。


前から見ると下部にバンパーがついており、この部分が障害物に当たると時計回りに120度回転してから再び走行を始める様に設計されています。


後ろはこうなっています。


ちなみに、本物のルンバと比べると大きさの違いは以下のとおり。


と、ここまで来て実走テストをしようとしたところファンが回転していないことに気づきました。ファンを上下逆さまに取り付けていたことが原因だったので、改めて正しい向きに入れ直し。

このようにファンについた歯車が上側にあるのが正しい設置方向。


スイッチ「ON2」にして自走モードをスタート。


前方に髪の毛、紙くず、木片を混ぜたゴミを置いて吸引力をテスト。


走行中はまるでミキサーか何かのように非常に大きな騒音を発しています。


走行経路にあったゴミは一応キレイになっていますが、汚れを見つけるセンサーなどを搭載しているわけではないので、まったくゴミがない場所に向かって全力で走っていくこともあります。


5分ほど稼動させて取れたゴミはこれくらいで、あまり集塵能力は高くありません。


で、実際に動きや駆動音がどんな感じになっているかがわかる動画は以下で見られます。

「大人の科学」の付録「卓上ロボット掃除機」を作って動かしてみた - YouTube


なお、スイッチを「ON 1」にすると吸引だけを行なう掃除機モードになるので手で動かして正確にゴミが落ちている場所を狙って掃除をすることができます。


掃除機としての吸引力は弱くゴミ取りの効果を期待して購入してしまうと期待はずれになりますが、自分で組み立てたロボットが実際に走ったり方向を変えたりしながらゴミを吸引している様は見応えがあります。メカ好きはもちろんのことプラモデルやミニ四駆が好きだった、というような人にも向いていそうな製品なので購入してみると童心に返って楽しめるはずです。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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