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レゴのようにブロックを組み合わせるだけでプログラミングの基礎を遊んで学べる「Osmo Coding」


インターネットやIT技術の発展により、PCやスマートフォンなどのコンピューターは日常生活の一部に溶け込んでいます。そんな時流に乗って、教育カリキュラムにプログラミングの授業を組み込む学校も増えており、実際に子どもは外国語学習よりもプログラミングの授業に意欲的になることが明らかになっています。プログラミングといわれると小難しい文字の羅列をイメージしてしまい、取り組むにはハードルが高そうに思えますが、レゴのようにブロックを組み合わせるだけでプログラミングの基礎が学べる「Osmo Coding」ならば、小さな子どもでも楽しくプログラミングの勉強ができそうです。

Coding – Osmo
https://www.playosmo.com/en/coding/

プログラミングを学習することは、プログラミングスキルの習得以外にも、論理的な思考や問題解決能力を鍛えるために有効です。そして、論理的な思考や問題解決能力は、高度にIT化した社会で成功するために重要なスキルとなり得ます。Osmo Codingは、そのプログラミング学習に手軽に取り組めるようにしてくれるツールとなります。

Osmo Codingは、「Awbie」と呼ばれるキャラクターを操ってイチゴを食べたり冒険したりするiPad専用ゲームです。画像の真ん中やや右よりで手を上げている謎の生物が「Awbie」。


ユーザーは、「歩く」「ジャンプする」「道具を使う」などの行動ブロックを組み合わせ、「Awbie」を操作します。


実際にOsmo Codingがどのようなゲームになっているのかをわかりやすく示したムービーが以下のもの。

Osmo Coding - YouTube


アルファベットと数字が並ぶ、見ているだけで頭が痛くなりそうな画面。どうやら誰かがプログラミングを行っている様子。


そこにひとりの女の子がやってきました。


どうやら左のメガネをかけた男の子が、プログラミングで何かを作成している最中のようです。


コーディング中の画面に見飽きた女の子は、机の上に「Osmo」と書かれた箱を置きます。


そしてパカリ。中にはイラストが書かれたブロックが複数並んでいます。


ゲームで使用するのは、このOsmo Coding用のブロックと、iPadと専用アプリ。


アプリ上に表示される「Awbie」はこんな感じ。


以下の写真の様に複数のブロックを組み合わせることで、ユーザーは「Awbie」を操ります。ブロックには「歩く」や「ジャンプ」といった動作が書かれており、動作の方向を矢印で決めることができます。また、この動作ブロックに数字ブロックを組み合わせることで、「Awbie」がその動作を何回行うかを指定することも可能。


突然謎の遊びを始めた女の子に対して「お前、何してるの?」と質問する男の子。


女の子は得意げな顔で「コーディングだよ」と答えます。


そうこうしているうちに、以下の様なブロックのつながりが完成。1番下にくっつけられた緑色のブロックの三角ボタンを押すと……


画面上の「Awbie」が動き始めます。


1番上に取り付けられたのは「歩く」ブロックで、ブロックの矢印は下を向いており、一緒に「3」と書かれたブロックがくっついています。このブロックの指示通り、「Awbie」は下方向に3マス移動。


続いて右に2マス移動しようとしますが、木にぶつかって、ブロックの指示通りの動きを完了することはできませんでした。


「なるほどなるほど」と、何かを理解したような表情を浮かべる女の子。


対して男の子の方は、懸命にPCのキーボードをタイピングします。


そしてついに、コーディングが完了。緑色の長方形の中から黄色い丸が登場する、という簡単なプログラムを書いていた模様。


そんな「普通のプログラミング」に飽きたのか、男の子も一緒にOsmo Codingで遊びます。


続いて作成したのは以下のようなブロックのつながり。


これを実行すると、「Awbie」はイチゴを食べながら……


ジャンプしたり……


攻撃したりのアクションを繰り広げます。


そしてアイテムゲット。


動作ブロックは「歩く」や「ジャンプ」といった単純なものだけではなく、「繰り返し」や「道具を使う」といったものまでさまざま。


これらを駆使し、「Awbie」で冒険を繰り広げながら、プログラミングの基礎となる論理的な思考や問題解決能力を鍛えることが可能というわけ。


なお、このOsmo CodingはiPadと連携させて遊ぶ「Osmo」シリーズのひとつ。Osmoシリーズにはパズル遊び単語遊びなどさまざまなものがあるのですが、基本的にOsmo専用のベースとミラーが必要になります。

Osmo – Award-Winning Educational Games System for iPad


「ベース」は、iPadを設置するためのもので……


「ミラー」はiPadのインカメラ部分に取り付ける鏡です。Osmoの各ブロックは無線通信機能などは持っておらず、すべてiPadのインカメラで文字やブロックの形などを読み取り、アプリ内に指示が反映されるようになっています。


Osmoの公式オンラインショップでは、ベースやミラーがセットになったスターターキット(Tangram、Words、Masterpiece、Newtonが遊べる)が79ドル(約8500円)、Osmo Coding用のブロックは49ドル(約5200円)で販売されています。なお、Osmo Coding用ブロックだけを購入しても、ベースやミラーがセットになっていないので、ゲームをプレイすることはできない点に注意。

Order – Osmo


なお、iPadにインストールして使用する専用アプリは無料で配信されています。

Osmo Coding on the App Store

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in ソフトウェア,   ハードウェア,   動画,   ゲーム, Posted by logu_ii

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