セキュリティ

スマホの位置情報をアプリが無断で広告サービスへ提供していたことが発覚、アプリ開発元が謝罪

by Maicon Fonseca Zanco

日々のランニングやウォーキングなど、運動を記録・管理するアプリ「Runkeeper」では、運動の記録中にスマートフォンの現在地情報を取得して記録に活用しています。しかし、Runkeeperを使用していない時でもアプリが現在地情報を取得し、アプリ内に組み込まれたサードパーティー製広告サービスへ勝手にデータを送信していたことが判明しました。

A Message to Our Users | Beyond the Miles
http://blog.runkeeper.com/4714/

PSA: Runkeeper is tracking your every move, transfers user data to a third-party advertiser
http://www.phonearena.com/news/_id81099

運用元のFitnessKeeperは、Runkeeperアプリ内のデータの扱い方について、ノルウェー消費者審議会からの告訴を受けたことを公式ブログで発表しました。告訴された後に早急に社内調査を行ったところ、RunkeeperのAndroidアプリ内で使われている、「Kiip」というサードパーティー製の広告サービスに関連するバグが見つかったそうです。Runkeeperアプリをバックグランドで起動中に、アプリのプッシュ通知表示など何らかの動作が発生すると、バグが原因でスマートフォンの現在地情報が広告サービスへ意図せず送信されてしまう状態だったとのこと。

2016年5月17日にリリースされた最新バージョンでは、上記のバグが修正されたことに加えて、Kiipがアプリ内から削除されています。また、バグはAndroidアプリのみで発生していましたが、iOSアプリについても念を入れて、Kiipを削除した最新バージョンをAppleに申請中とのこと。

Runkeeperの開発陣は、現在地情報の流出について謝罪し、「今後はノルウェー消費者審議会と共に、利用者のプライバシー情報の保護に関して徹底的に取り組んでいく」とコメントしています。

by Stacie DaPonte

ノルウェー消費者審議会は、出会い系アプリのTinderもRunkeeperと同様にユーザーの個人情報をサードパーティー製サービスへ流していると指摘しています。2015年11月には、Google PlayとApp Store上のアプリが、ユーザーの個人情報を許可なく複数のサードパーティー製サービスへ送信しているとも報じられていて、専門家は「ユーザーが個人情報を守る唯一の方法は、個人情報を入力する際に、可能な限り偽の情報で埋めることです」と警告しています。

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in モバイル,   ソフトウェア,   セキュリティ, Posted by darkhorse_log

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