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AndroidアプリがGoogle Playで公開される前に審査団体による評価を受けることに


Androidアプリの10本に1本がマルウェア」や「Androidのマルウェア入りアプリが数年で4倍」「Google Playの人気アプリの80%には偽アプリが存在」など、これまで「Androidアプリを配信するGoogle Playのアプリ審査基準は緩すぎるのでは?」と思わせる複数の調査結果が公開されてきました。そんな中、Googleは新たなコンテンツ評価システムを導入することを発表、アプリはGoogle Playで公開される前に審査団体による評価を受けることが明かされました。

Creating Better User Experiences on Google Play | Android Developers Blog
http://android-developers.blogspot.ca/2015/03/creating-better-user-experiences-on.html


Google Manually Tests Apps for Google Play Store | Re/code
http://recode.net/2015/03/17/google-is-adding-manual-review-to-android-app-submission-process/

Googleが新たにGoogle Playに導入することを発表したのは年齢ベースのコンテンツ評価システム。「このアプリは子どもにふさわしくない」ということや「これは大人向けアプリ」といった判断の基準は国や思考により異なってくるものなので、アプリの対象年齢を表す「コンテンツ評価」は開発者にとって非常に難しいものです。しかし、新しい年齢ベースのコンテンツ評価システムならば、こういった開発者側の悩みも少なくなる、とGoogle Playのプロダクトマネージャーであるユーニス・キム氏は語ります。

新たなコンテンツ評価システムでは、Google Playで公開するアプリに関するアンケートに開発者側が答え、IARCエンターテインメントソフトウェアレイティング委員会汎欧州ゲーム情報Australian Classificationソフトウェア事前審査機構などの審査団体による評価を取得します。これにより、ユーザーに対して各地域に応じたわかりやすいコンテンツの評価を伝えられるようになるわけです。


評価は素早く、自動で行われ、開発者側の負担になるようなことは一切ないそうで、開発者側はアプリに適した評価をユーザー側に示せるようになり、より適したターゲット層にアプリを提供できるようになる、とのこと。なお、既にGoogle Playにて公開されているアプリの信頼性を維持するには、新しい評価システム用のアンケートに個々のアプリ別に答える必要があり、このアンケートに答えていないアプリは「未評価」と表示され、特定のエリアでは公開されなくなる場合もあるそうです。

なお、新しい評価は2015年の5月以降に表示されることになります。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by logu_ii

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