チャンピオンベルトを作らせたら右に出る者はいない「ベルト界のエース」、デイブ・ミリカンとは?

どんな世界にも当代随一の名人がいるものですが、チャンピオンベルト製作の世界にもチャンピオンがいます。アメリカのレスリング界に広くその名を知られ、「チャンピオンベルトのエース」と呼ばれるベルト作り職人がデイブ・ミリカン氏です。
The Godfather of Champion Belts - YouTube

この人が「The Ace of Belts(チャンピオンベルトのエース)」「チャンピオンベルト界のゴッドファーザー」と呼ばれるベルト作りの達人デイブ・ミリカン氏。

職場にはプロレスグッズが多数飾られています。

ミリカン氏自身が大のプロレスファンとのこと。

ベルト製作をするアトリエはこんな感じ。

電子機器や……

オイルなど。

数々の「作品」に囲まれて上機嫌のミリカン氏。ベルト作りは13歳から始めたそうで、処女作のデキはひどかったとのこと。

ベルト職人を志したミリカン氏が弟子入りしたのはベルト作りの達人レジー・パークス氏(左)。

元レスラー&レフェリーにしてベルト職人のパークス氏は、WWEのベルトを手がけたベルト作りの第一人者です。ちなみに右の男性は、若かりし日のミリカン氏。

バークス氏に師事したミリカン氏は、ベルト作りからビジネスのイロハにいたるまであらゆる事を教わったとのこと。その後、バークス氏は引退してWWEのチャンピオンベルト製作はバークス氏から弟子のミリカン氏へと受け継がれましたが、「すべてはバークスが生み出したので、自分が作ったものは何もないよ」と述べるほど、今なおバークス氏を尊敬しているそうです。

ミリカン氏のベルト製作風景をのぞいてみます。

最初の工程は革をなめす作業。

次に台紙を使ってベルトの形を下書きします。

ベルトによって形はさまざまです。

その後、エッチング。

ベルトの周囲を仕上げていくミリカン氏。


次にベルトの「顔」となる金属プレートの取り付け作業。

さまざまな装飾を施します。

最後にプレートの塗装作業。

金属部分を磨いて完成です。

ベルト作りのエースとなったミリカン氏の最大の上顧客はプロレス団体のWWE。

WWEのチャンピオンベルトを始めとして、さまざまな格闘技のベルトを手がけています。

では、チャンピオンベルトのエースが手がけてきた数々のベルトの中で、一番のお気に入りはどのベルトなのか?

「その質問をよくされるんだけど……。子どもの中から一番のお気に入りを選べというようなものだよ……」と困るミリカン氏。

と言いつつも、ミリカン氏が選んだお気に入りの子どもはコレ。

NWA TVのヘビー級タイトルのチャンピオンベルトでした。

チャンピオンベルト作りのエース・デイブ・ミリカン氏の数々の作品は、ミリカン氏の公式サイト「Championship Belts by Dave Millican」で見ることができます。
Championship Belts by Dave Millican.
http://www.davemillicanbelts.com/index2.htm

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