スティーブン・キング作品の集大成となる映画「ダーク・タワー」の主人公役を本人がTwitterで発表
By sdobie
モダンホラー作家のスティーブン・キングの小説「ダーク・タワー」シリーズは、同氏の過去作品とリンクしていて、他作品の登場人物が登場するという、同氏の集大成ともいえる小説です。その「ダーク・タワー」の映画化が決定しており、メインキャストが誰になるのか気になるところでしたが、なんと原作者のキング自身がメインキャストの2人をTwitterで発表しました。
キングは2016年3月1日に、小説「ダーク・タワー」の冒頭の一文をマシュー・マコノヒーとイドリス・エルバ宛にツイート。このツイートでマシュー・マコノヒーが黒衣の男役に、イドリス・エルバがローランド・デスチェイン役に決定したことが判明しました。
It's official: The man in black fled across the desert and the gunslinger followed. #DarkTowerMovie @McConaughey @IdrisElba
— Stephen King (@StephenKing) 2016年3月1日
キングのツイートを受けて、イドリス・エルバはマシュー・マコノヒーに向けて「新しいフォロワー(追っ手)がやってくるぞ」とツイート。
.@McConaughey you have one new follower. #DarkTowerMovie https://t.co/5fSKF02C7I
— Idris Elba (@idriselba) 2016年3月1日
マシュー・マコノヒーはイドリス・エルバのツイートに対して「こいよ、捕まえてみろ。楽しみにしているからな」と返しました。
.@idriselba come and get me, I look forward to it. #DarkTowerMovie https://t.co/4gxqm2GPo3
— Matthew McConaughey (@McConaughey) 2016年3月1日
イドリス・エルバとマシュー・マコノヒーのやり取りは、原作を読んだことがない人にとっては意味不明ですが、読了済みのファンは「まじでやべー興奮マックスだ!」「公開まで待てません!」などと熱狂と興奮を表すツイートを投稿しまくっています。
@McConaughey @OlanRogers @idriselba aaaaaaaaaaaAAAAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHH
— Rianna Finch (@RiannaFinch) 2016年3月1日
ファンが2人のやり取りに興奮している理由は、2人が演じる人物の関係性にあります。小説「ダーク・タワー」は中間世界が舞台のお話で、その中間世界の中心に立っているのが「暗黒の塔(ダーク・タワー)」です。暗黒の塔は現実世界を安定させるための核のような役割をもっていて、塔を中心にビームが出ているのですが、暗黒の塔とビームが崩壊しかかっており、その影響を受けて現実世界も終焉を迎えつつあります。
イドリス・エルバが演じる主人公のローランド・デスチェインは「最後のガンスリンガー」として暗黒の塔を探し出し修復するという旅にでるのですが、これを阻止しようとしているのが、マシュー・マコノヒーが演じる黒衣の男。黒衣の男はローランドの仇敵であり、自分自身の手で黒衣の男を打ち負かすのがローランドの宿命でもあります。
ダーク・タワーの見どころの中でも重要なのが、キングの他作品との関係性。本作の中間世界は「タリスマン」や「ドラゴンの眼」という作品の舞台であり、他作品に登場した町が中間世界に登場するといったこともあります。また、マシュー・マコノヒーが演じる黒衣の男は、「ザ・スタンド」や「ドラゴンの眼」にも登場。さらに、キング作品で黒幕として語られる「深紅の王(クリムゾン・キング)」が暗黒の塔を倒そうとする謎の存在として登場するなど、ダーク・タワーはキング作品を理解する上でも重要な役割を持っており、まさにキングの集大成とも言える作品です。
By sdobie
小説「ダーク・タワー」シリーズは全7部構成ですが、映画が1本で完結するのか、それともシリーズ作品になるのかは気になるところ。Timeが発行する映画雑誌のEntertainment Weeklyが行ったインタビューで、キングは「1作目にあたる『ダーク・タワーI ガンスリンガー』ではなく、中盤以降のストーリーが映画で描かれること」を明らかにし、「映画が小説の中盤以降から描かれることにファンはガッカリするかもしれないね。でも、ファンは支持してくれると思うよ。どうしてかって、中盤以降が重要なストーリーだからね」と話しました。メガホンを取るニコライ・アーセル監督は、映画の多くは中間世界ではなく現実世界が舞台になることを明かしています。なお、映画は記事作成現在でプリプロダクションの最中とのことです。
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