ウェブアプリ

最低限の生活を送るために無条件でもらえる「ベーシックインカム」のコストを試算できるシミュレーター「YC UBI」

by 401(K) 2012

働かなくても生きていける「ベーシックインカム」の大規模な実験をベンチャーキャピタルのYコンビネータが計画していますが、実際にやるとなるとどれぐらいのコストがかかるものなのか、助手・ジョーンズさんがシミュレーターを作り、公開しました。

YC UBI - So you want to run a Basic Income experiment?
https://ycbi.org/


ベーシックインカムとは、国民が最低限の生活を送れるように、政府が現金を支給するという考えです。

シミュレーターを作ったジョシュ・ジョーンズさんは、Yコンビネータの行おうとしている実験は興味深いものの、無制限に資金があるわけではないので、実証実験の条件をいろいろと変えたときにどれぐらいのコストがかかるのかがわかるシミュレーターを作ったとのこと。

デフォルト状態では「1423万3635ドル(約16億2400万円)」と表示されています。ここに表示されるのは、設定した条件でベーシックインカムの実証実験を行った時にかかる合計のコストで、「実験は2016年を通して行われる予定」という前提での試算です。


まず、動かせない固定費が年間20万ドル(約2282万円)、これはいかなる条件下でも変わりません。あとの費用は条件次第で変動しますが、デフォルトでは参加者1人あたり年間1379ドル(約15万7300円)、参加者およびベーシックインカム受給者にかかる費用が1人あたり5万8541ドル(約668万円)。ベーシックインカムをもらう人・もらわない人での比較を行うために「参加者」と「受給者」という違いがある模様です。

設定内容はいくつかあります。まず、ベーシックインカムとして与える金額をいくらにするのか。デフォルトでは中(月額1100ドル(約12万5500円))に設定されていますが、小(月額550ドル(約6万2700円))、大(月額2200ドル(約25万円))が選べます。なお、チェックボックスは複数選択ができるので、「月額3300ドル(約37万6500円)」といったことも可能ですが、「最低限の生活を送れる金額」というベーシックインカムの目的からは外れてしまいそう。


次はベーシックインカムを支給する期間。短期(1年)、中期(5年)、生涯(40年)の3種類があります。


支給の頻度は「隔週」「月1度」「年1度」「一括」の3種類から選べます。40年分を一括で支払うという、かなり無茶な設定もシミュレーションなので試せます。


ここからは金額ではなく、参加者・受給者の条件で、「年齢」「学歴」「社会経済」「都会か田舎か」の4つがあります。詳しい説明はついていませんが、チェックを外すとそれだけ参加者・支給対象者が減るので、コストが下がります。


次は「経済的な成功」「社会的な成功」「幸福」「健康」の4つで、ベーシックインカムでどこまでをカバーするのか。当然、チェックを減らすとコストは下がります。


上述の4つにベーシックインカムが与える影響の大きさを小、中、大から選択。影響を小さくすると対象人数が増えて、コストが大きくなります。

・関連記事
働かなくても最低限のお金がもらえる「ベーシックインカム」構想が実現すると何が起きるか現実の都市でテスト - GIGAZINE

働かなくても毎月30万円もらえる所得保障制度導入の是非を決める国民投票がスイスで行われることに - GIGAZINE

「80歳の時に健康であるかどうかは50代の時の人間関係で決まる」など幸福な人生を送るための重要な3つの教訓まとめ - GIGAZINE

in ネットサービス, Posted by logc_nt