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働かなくても毎月6万円もらえる「ベーシックインカム」の大規模社会実験が実施へ

by Gunnar Wrobel

「ベーシックインカム」は国民に対して毎月一定額を支給する仕組みで、生活に必要な最低限のお金が働かなくても手に入るので「無意味な労働」が減ると考えられています。スイスでは2016年6月に制度導入の可否を問う国民投票が行われ否決されましたが、フィンランドでは数千人規模の実験が開始されることになりました。

Thousands to receive basic income in Finland: a trial that could lead to the greatest societal transformation of our time | Demos Helsinki
http://www.demoshelsinki.fi/en/2016/08/30/thousands-to-receive-basic-income-in-finland-a-trial-that-could-lead-to-the-greatest-societal-transformation-of-our-time/


2016年8月25日、フィンランド政府は「ベーシックインカム」実験についての法案を提出しました。この法案では、現在失業手当を受け取っている人のなかから無作為に2000人~3000人を選び出し、毎月560ユーロ(約6万4000円)を支給することになっています。

ベーシックインカムについての社会実験は古くは1970年代にも行われていて、直近ではベンチャーキャピタルのYコンビネータがオークランドなどで実施を検討しているほか、オランダのユトレヒトで2016年1月からパイロットプログラムが実施されています。その中でも、フィンランドの数千人規模での実験というのは世界最大級のもので、今後ベーシックインカムを語る上での重要な試みになると期待されています。

フィンランド政府はベーシックインカム実験について、社会の貧困を減らして経済成長阻害要因を解き明かし、社会福祉制度のスリム化を目指すものだと言明しています。

ベーシックインカムは、これからのロボット工学の爆発的進歩やルーチンワークの自動化に伴う雇用の不均等・悪化の解決策と見る向きもありますが、今回、この点については触れられていません。

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