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スマホで解錠・返却可能なGMのスマートカーシェアリングサービス「Maven」が目指す未来とは?


アメリカの大手自動車メーカーであるゼネラル・モータース(GM)は、"パーソナル・モビリティ・ブランド"と銘打った新サービス「Maven(メイヴン)」をスタートさせました。GMの狙いは、Uberなどのスタートアップに代表される「パーソナル・モビリティ・サービス」の著しい台頭に対応するところにある模様なのですが、いったいどのようなサービスになるのか、そしてその背景には何があるのかをまとめてみました。

Maven
https://www.mavendrive.com/#!/

Mavenの使い方は以下のような流れになる模様。まずは車両を予約するところから始まります。


予約はスマートフォンのアプリから行います。まずは車両のタイプを選択。ここでは「エコカー」が選ばれています。


次に、乗り始めたい場所を入力して、近隣の車両を検索。


そして、乗り始めと返却の時間を入力。


この条件で利用できる車両がマップ上に表示されました。5番の「Buccelli's Garage」を選ぶと……


利用できる車両の一覧が表示されます。


条件を確認して「RESERVE(予約)」をタップすると……


無事に予約が完了。あとは指定の時間に現地に行けば自動車をレンタルできるというわけです。


なお、車両のカギはスマ-トフォンで代用されています。車両から数メートルに近づいてスマートフォンの画面で「UNLOCK(解錠)」をタップすると、ドアのカギが解除されて乗り込めるようになります。


走り出す時には……


必要なのは、足と指だけでOK。ここでも物理的なカギは必要ありません。


車に乗り込み、ブレーキを踏みながらSTARTスイッチを押すだけでエンジンが始動します。


あとは走り出すだけ。


Mavenの車両は、スマ-トフォンを接続して使ったり、オンラインのサービスを受けることも可能。


ケーブルで車両とスマ-トフォンをつなぐと……


いつものスマートフォンの機能やアプリを、自動車の中でも使えるようになります。


また、24時間体制のヘルプセンターにも接続できるので、携帯の電波さえあればいつでもどこでも問い合わせが可能になります。


なお、ガソリン車を選んだ場合は給油が必要になることも。そんな時もMavenは独自の給油方法を採用しています。


給油の際には、サンバイザーの中に置いてある専用のカードを使います。


アプリ画面で「REFUEL(給油)」を選択すると、給油の際に必要なPINナンバー(暗証番号)と走行距離を示すオドメーターが表示されます。ガソリンスタンドで給油を行う際は、カードを給油機に通してPINナンバーを入力すると給油を行えるようになるとのこと。


返却時はこんな感じ。


車両は、街角にある「Maven Station」に返却します。


専用の駐車スペースに車をとめ……


またもやアプリ画面を開きます。表示されている「END TRIP(走行を終了)」をタップして……


車両から降りて「LOCK(施錠)」をタップすれば、車両に鍵がかかって返却完了、というわけです。


GMがMavenのサービスを開始する背景には、次第に勢力を大きくしているカーシェアリングのコミュニティの存在があるとのこと。GMはMavenがスタートする直前の2016年1月に、「ライドシェア」サービスを展開するLyftに5億ドル(約600億円)という巨額の資金を投じて長期的な戦略提携を結んだことを発表するなど、新しいモビリティの在り方について積極的な投資と取り組みを進めています。

Lyft Raises $1 Billion, Partners with GM on Future of Transportation — Lyft Blog
http://blog.lyft.com/posts/lyft-1billion-gm

GM and Lyft to Shape the Future of Mobility
http://media.gm.com/media/us/en/gm/news.detail.html/content/Pages/news/us/en/2016/Jan/0104-lyft.html

また、GMは2015年末に業務を停止したライドシェアサービス企業の「Sidecar」をも買収していることから、カーシェアリング・ライドシェア分野への働きかけを強化していることは明らかです。

Mavenのスタートに際し、GM社長のダニエル・アマン氏は「GMはパーソナル・モビリティの将来を再定義する最前線に立っています」とコメントしており、さらにこれらの取り組みを進める狙いを「弊社のユーザーが求めている、そして今後求めることになるであろう高いレベルにパーソナライズされたモビリティサービスを提供すること」にあると述べています。


Maevnのサービスは、GMが本社を置いているミシガン州にある都市、アナーバーに21台の車両を投入してスタートしています。日本ではあまり強くは感じられないパーソナルモビリティの新しい潮流が、アメリカでは自動車メーカーレベルでも活発化しています。

Mavenの利用方法は、シーン別に以下のムービーにまとめられています。

・予約方法
Car Sharing: Reserving Your Vehicle | Maven - YouTube


・解錠方法
Car Sharing: Unlocking Your Vehicle | Maven - YouTube


・走行開始
Car Sharing: Starting Your Vehicle | Maven - YouTube


・スマートフォンと接続
Car Sharing: Connecting With Your Vehicle | Maven - YouTube


・燃料追加
Car Sharing: Refueling Your Vehicle | Maven - YouTube


・返却
Car Sharing: Returning Your Vehicle | Maven - YouTube

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in ネットサービス,   乗り物, Posted by darkhorse_log

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