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Google自動運転車で「ドライバーが思わずハンドルを握った」シーンの潜在的事故検証結果が公開される


自動運転車(セルフドライビングカー)の開発を進めるGoogleは、自動運転車が起こした事故などに関する月次レポートを提出していますが、2015年の年次レポートとして「Google Self-Driving Car Testing Report on Disengagements of Autonomous Mode December 2015(自動運転モード解除に関するGoogleセルフドライビングカーテスト報告書 2015年12月)」を発表しました。このレポートの中でセルフドライビングカーが着実に進化していることが明らかになっています。

Google Self-Driving Car Testing Report on Disengagements of Autonomous Mode December 2015.pdf
(PDFファイル)http://static.googleusercontent.com/media/www.google.com/en//selfdrivingcar/files/reports/report-annual-15.pdf

Google self-driving cars would have caused 10 accidents in 2015 without test drivers taking control | 9to5Google
http://9to5google.com/2016/01/12/googles-self-driving-car-caused-10-accidents-test-drivers-control/

「Google Self-Driving Car Testing Report on Disengagements of Autonomous Mode December 2015」では、自動運転モードで走行中に、何らかのトラブルによってドライバーがハンドルを握ってしまった状況について、データを基にその原因が考察されています。

下の表は、2014年9月から2015年11月までの15カ月間のトラブル発生状況をまとめたもの。2015年11月までに合計42万4331マイル(約68万3000km)の自動運転走行で、各月ごとにどれくらいの回数のドライバーの緊急運転が起こったかが、「Number Disengages」に記されています。これによると、15カ月間でドライバーがハンドルを握る事態に陥ったケースは69件あった模様。


しかし、69件のすべてが事故につながるトラブルではなかったそうで、Googleは「仮に、69件でドライバーがハンドル操作を行うことなく自動運転モードが継続されていたならば……」というシミュレーションをしたところ、69件のうち13件で歩行者を含む何らかの物体と衝突したと結論づけています。なお、この13件のうち2件はコーンへの接触であり、自動運転車が事故を起こし得たケースは10件だったとのこと。


これは、自動運転車の1つの安全上のトラブル発生までに走行できた平均距離を四半期ごとにグラフ化したもの。2015年Q2(4月から6月)までは順調に距離を伸ばしていますが、その後、距離が縮んでいることが分かります。


しかし、トラブルのうち技術的原因があるものだけに限定すると一変。事故を起こさずに自動走行できる距離は伸びており、技術レベルが着実に進歩していることがうかがえます。


全トラブルを原因別に調査した結果も公開されています。列は上から、「天候」「路上での(他者の)不注意」「ハードウェア」「予期せぬ操作ミス」「認識ミス」「他者の動きの予想ミス」「ソフトウェア」「工事」「緊急車両」で、最も多いのが認識ミス、次に多いのがソフトウェアによるトラブルとなってます。


走行シーン別のデータ。列は上から、「州間高速道路」「フリーウェイ」「高速道路」「都会」となっており、町中で起こるトラブルが圧倒的多数であるようです。


Googleは今回のシミュレーションを活用して、自動運転車の安全性をさらに高める意向です。

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in ソフトウェア,   ハードウェア,   乗り物, Posted by darkhorse_log

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