レビュー

発想力と想像力が試される、透明のピクトグラムを重ねてお題を表現するボードゲーム「ピクテル」


ピクトグラム」は文字の代わりに簡略化したイラストを使って情報を示すマークのことで、直感的に意味を伝えられることから駅や空港などの施設で広く使われています。そんなピクトグラムが描かれた透明のカードを、いくつも重ね合わせることでお題を伝えるボードゲームが「ピクテル」です。

bodogeimu・ピクテル
http://bodogeimu.com/pictell

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ピクテルは、カラフルなロゴが描かれた白い箱に入っています。プレイ人数は3~6人、1回のプレイ時間の目安は15~30分ほどで、対象年齢は6歳以上。


箱の裏面には、制作例の「リオのカーニバル」と、テーマ表が載っていました。


内容物は、透明のピクトグラムカード60枚、円形得点チップ18枚、木製ダイス、ホワイトボード用マーカー、説明書。


ピクトグラムカードは、非常口のマークでおなじみの、緑色の人間が走っている姿に加えて、立ち姿・座っている姿・手を挙げているところ・コケている場面など合計7種類あります。


また、女性用トイレっぽいマークや、ムキムキのゴリラのようなマーク、小さい子どものようなマークもあります。


自転車・飛行機・UFOなどの乗り物や……


丸印、雷、うずまき、煙などのアイコンもあります。


ピクトグラムカードは透明なので、以下のように数枚のカードを重ね合わせることで、お題に沿ったピクトグラムを作っていくというわけです。


円形得点チップは以下のような感じで、「1点」と「3点」の2種類。どちらも裏面にはピクトグラムが印刷してあります。


ゲーム開始時には、すべてのピクトグラムカードのイラストが見えるようにカードを円形に並べます。円の中央部分がお題に沿ったピクトグラムを作っていく「制作エリア」となるので、中央は広めに空けておきます。


まず出題者と作成者を決めて、出題者がサイコロを2回振ります。1回目にサイコロの出目が奇数の場合はお題のシリーズが「ものシリーズ」、偶数の場合は「ことシリーズ」となります。今回は「5」が出たので、「ものシリーズ」に決定。


シリーズが決まった後にもう一度サイコロを振り、シリーズ表の中から対応する目を「テーマ」として決定します。サイコロの出目が「2」だったので、「ものシリーズ」の中から「漫画・アニメ・ゲーム」にテーマが決定しました。


テーマに沿って、出題者がお題を決めて、箱の裏面にあるホワイトボードスペースに記入します。記入後は、出題者が箱を作成者へ渡して、お題を伝えます。


続いて、作成者がお題を元にしてピクトグラムカードを組み合わせていきます。作成者と出題者以外の残りのプレイヤーは回答者となり、ピクトグラムが何を表しているのかを考えます。回答者は何度間違えてもOKなので、想像力をはたらかせてピクトグラムを読み解いていきます。回答者がお題を当てた場合は、出題者・作成者・正解した回答者にそれぞれ1点ずつが与えられます。


もしも作成者が作ったピクトグラムを誰も当てられなかった場合、出題者が一緒になってピクトグラムを作ることができます。出題者がサポートを行った後に正解が出た場合は、出題者に2点、作成者と正解した回答者にそれぞれ1点ずつが与えられます。


正解が出た後は、出題者・作成者がそれぞれ左隣のプレイヤーに移ります。プレイヤーが4人以下の場合は6点、プレイヤーが5人以上の場合は5点に到達したプレイヤーが出た時点でゲームが終了。実際にプレイしてみると、作成者は限られた種類のピクトグラムを組み合わせるのがなかなか難しく、お題通りのピクトグラムを作るにはかなりの発想力が必要。一方、回答者はシンプルなピクトグラムに込められた意味を読み解く想像力が必須のゲームとなっていました。


なお、「ピクテル」の価格は税込3500円。ボードゲームショップなどで取り扱いがありますが、記事作成時点では品切れ状態が続いています。

イエローサブマリンONLINEFLAGSHOP / ピクテル
http://shop.yellowsubmarine.co.jp/products/detail.php?product_id=59450


ピクテル すごろくや ゲームリスト
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また、ピクテルの開発元であるボドゲイムが、フランスのボードゲーム会社とライセンス契約を結び、「Imagine」という名前でピクテルが全世界で販売されることが決定しています。

『ピクテル』が、フランスのボードゲーム会社とライセンス契約を結び『Imagine』として海外で販売されることになりました!今後は複数言語に翻訳され、コンポーネントも新たに全世界で販売される予定です。どうぞよろしくお願いします! pic.twitter.com/v8r3Ma7fQq

— ボドゲイム@ピクテル (@bodogeimu)

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in レビュー,   ゲーム,   デザイン, Posted by darkhorse_log

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