デザイン

デザインの参考になる1964年から2012年までのオリンピックのピクトグラム


東京オリンピックの際に英語によるコミュニケーションがしづらい当時の状況であったために日本で使われ始めたのがこの「ピクトグラム」、「図記号」「絵文字」「絵単語」とか呼ばれるものです。文字や言葉のかわりに一目でわかるように抽象化されており、特に世界中の人間の集まるオリンピックでは毎回、独特なデザインでありながら「ああ、あれか」ということがなんとなくわかるようにデザインされており、「誰でも見てわかる」というデザインの参考にぴったりです。

詳細は以下から。
Evolution of Olympic Pictograms-1964 to 2012 | Creative Repository

1964年の東京オリンピック


1968年のメキシコオリンピック


1972年のミュンヘンオリンピックと1976年のモントリオールオリンピック


1980年のモスクワオリンピック


モスクワオリンピックでのデザインの指針。この頃からピクトグラムのデザインについて一定の基準を持つようになっていきます。


1984年のロサンゼルスオリンピック。「明瞭なコミュニケーション」「一貫性」「読みやすさ」「順応性」「特徴」「互換性」といった6つの指針を元にデザインされています。


1988年のソウルオリンピック。腕や足の部分をあたかも接続されているかのように示すことで「ここは動く部分」というのを意識させるデザインです。


1992年のバルセロナオリンピック。幾何学的な法則に則ってデザインされ、これらを「頭」「腕」「足」のみとして、さらに特徴的な線で印象的にするというかなり凝った手法です。


1996年のアトランタオリンピック。今度は逆にかなりリアリスティックなイメージで統一されています。


2000年のシドニーオリンピック。アボリジニーのブーメランをモチーフに使っています。


2004年のアテネオリンピック。ちょっと古代を感じさせるデザインで、キクラデス諸島で発見されたいろいろな像をもとにしてデザインされています。


2008年の北京オリンピック


殷代の甲骨文字と殷周時代から秦漢時代頃までの青銅器に刻まれた金文文字を合わせ、印鑑に使われる書体「篆書」で表現したものとなっています。


そして2012年のロンドンオリンピック


ロンドンの地下鉄の路線図のイメージからデザインされたものとなっています。

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in デザイン, Posted by darkhorse

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