レビュー

サイコロを転がし島を発展させるとルールもどんどん変わるネタバレ厳禁な「街コロレガシー 完全日本語版」プレイレビュー


2015年度のドイツ年間ゲーム大賞にもノミネートされた日本生まれの人気ボードゲーム「街コロ」に、遊ぶごとにルールやカードの状況が変化していくレガシーシステムを導入した「街コロレガシー」の完全日本語版が、2020年2月27日(木)にアークライトゲームズから登場。全10個のシナリオで構成されており、すべてのシナリオを遊んだあとでもプレイできるようになっているとのことで、実際に最後までプレイしてみました。

街コロレガシー 完全日本語版 | ArclightGames Official


◆内容物
街コロレガシー 完全日本語版のパッケージはこんな感じ。


パッケージのサイズは、オリジナルの街コロに比べると、幅も高さも2倍近く大きくなっています。


プレイ人数は2人~4人、プレイ時間は1ゲーム30分。対象年齢は10歳以上を想定しています。


箱を開けると、入っていたのはルール説明書。


そして、4枚の街ボード。黄・緑・赤・青の4色があり、プレイヤーごとに1枚ずつ使います。


施設を購入するのに使うコインは、オリジナルの街コロでは厚紙製だったのが、プラスチック製にグレードアップ。


2つの6面ダイス(サイコロ)と、プレイヤーカラーに合わせた旗印4つと、ゲーム中で使うステッカーシート。ステッカーシートがどんなものでどう使うかは「ゲームをプレイしてからのお楽しみ」なので、ここでは秘密。


そしてラッピングされたレガシー・カードの山札が3つ。


カードには「ルールブックで指示されるまで、このレガシー・カードを裏返してはなりません。指示されたら裏返し、大きな声で音読すること」とあり、始める前に中を確認することはできません。


そして、内容物でもっとも気になったのがこの6つの玉手箱。手に取ると、何かが入っているような感触が得られます。箱の側面には「指示があるまで決して開けないこと」とあり、こちらもゲームスタート前に中身を見ることはできません。


なお、街コロレガシーはその仕様上、1度遊ぶとカラクリが分かってしまいます。以下には、ほんの一部ではありますがネタバレになり得る部分も含まれるので、街コロレガシーの「もう少しだけ先を知りたい」という人だけがこの先を読むことをおすすめします。


◆4人で遊んでみた
「オリジナルの街コロを遊んだことがある」という4人の編集部員で、街コロレガシーを遊んでみました。説明書には「どんなものであっても、そう指示されるまでは決して参照したり開封したりしてはいけません」という黄金ルールが書かれていました。


まず最初に一つ目のレガシーカードの山のラップを開封。


カードにはストーリーが書かれていて、その都度読みながら進めていくというスタイル。最初は説明書にもある通り、山札から65枚の開始カードを使って準備を行います。


まずはサプライ用施設カード40枚を同じ施設ごとに分けて、カード中央上部にある数字の順番に左から並べます。


続いて各プレイヤーは街ボードと対応した色の旗印を受け取り、ランドマークカードを3枚順番に並べます。ランドマークカードは三角形の標識が描かれた方を上に向け、カード左下に書かれているアルファベット順に並べます。


そして、サプライ用施設カードの近くに公共事業カードを設置。


各プレイヤーに、初期施設となる「麦畑」と「パン屋」の2枚を配布します。カードの裏には「初期施設」と書かれた旗が描かれており、プレイヤーカラーに対応した4色分が用意されています。初期施設は手元から2枚まで「自分の街の施設」として配置することができます。


コインは銀行として、各プレイヤーから取りやすい場所に置きます。ゲーム中、この銀行からコインを取り出したり、コインを銀行に支払ったりすることが頻繁にあるので、平たい容器に出して置くとプレイがスムーズになります。これで準備完了。


街コロレガシーのルールは非常にシンプル。プレイヤーは手番になったら、まずサイコロを振ります。


街の施設のカード中央上部にある数字がサイコロの目と対応しており、サイコロの目と同じカードの効果が発動し、コインをもらうことができます。例えば、サイコロを振って2の目が出た以下の場面では、「自分の手番で2もしくは3が出れば、銀行から1コインをもらう」というパン屋のカードが発動します。麦畑は「誰の手番でも」1の目が出たら1コインがもらえます。


稼いだコインはサプライ用施設を購入するだけではなく、ランドマークの建設に使うこともできます。街ボードに置かれているランドマークカードは、下に書かれている金額を支払うことで建設可能。


最初は1つしかサイコロが振ることができませんが、鉄工所のランドマークを建設することで、2つ同時に振ることも可能になります。また、同じ施設のカードが重なれば、効果は枚数分だけ倍増します。例えば以下の画像のように、「誰の手番でも4もしくは5が出れば、1コインもらえる」という森林が2枚あり、2つのサイコロを振って出た目の合計が4の場合、プレイヤーは1×2=2コインをゲット。


カードの中には、他のカードの枚数に応じてコインがたくさんもらえるカードもあります。例えば「家具工場」は、自分の手番で8の目を出せば、歯車アイコンの書かれたカードの枚数×3コインをもらうことができます。


サイコロを振ってお金を集めて、3つ目のランドマークである「噴水」を建設。噴水は自分の出目に7が出たらもう一度手番を実行するという効果があります。


さらに、誰かがサイコロで7を出せば3コインももらえるという「金山」をゲット。金山を購入するには1枚につき6コインも必要となりますが、誰が7の目を出してもお金をもらえる金山はまさに金鉱そのもの。


金山3枚を重ねて、自分の手番で7を出せば、3×3=9コインをもらえる上に、噴水の効果でなんともう一度サイコロを振ることができるという大盤振る舞い。カードの効果という「戦略」とサイコロの目という「運」が組み合わさることで大量のコインを獲得できるコンボが発動した時は、なんともいえない快感が得られます。


また、公共事業カードの条件を満たして自分の旗印を置いて出資を宣言する際にも大量のコインが必要となる場合も。なお、ランドマークより先に公共事業に出資してもOK。その際は旗印を置いて出資を宣言します。公共事業なので、複数のプレイヤーが出資してもOKです。


「ランドマーク3つすべての建設」と「公共事業への出資」の条件を満たした町長が登場した時点でゲームは終了。ゲームが終わったら、説明書にある「街の記録」にゲームの日付・町長の名前・街の名前を記録します。こうすることで、何ゲーム目まで進めたかが一目でわかります。


最初のゲームが終了したら、カードと説明書を読みながらゲーム終了の処理を行い、次のゲームへ進みます。この時点で手元にあるカードを袋にしまい、ボードを収納すれば、後日同じ状態で再び続きをプレイすることができます。


なお、ゲーム中では捨て札になるカードや、ルールを示すカード、使わなかった初期施設カードなど、ゲームには直接登場しないカードも出てきます。そのため、それぞれのカードを置く位置をしっかり決めると混乱しません。

ゲームが進んでいくと、玉手箱を開けて中身を取り出すように指示されることも。玉手箱は、画像のようにミシン線に沿って開封することが可能。


玉手箱の中身は、新しく追加されるルールに必要なアイテムとなっています。キラキラした宝石や謎の生物など、玉手箱の中には「え?!こんなものがゲームに登場するの?!」というアイテムが入っていることもあり、プレイしている全員がびっくりして場が騒然とすることも。果たしてこれらのアイテムがゲームの中でどのように活躍するのかは、実際に自分で遊んで確かめて見てください。


実際に10回のゲームを遊んだところ、合計でおよそ7時間ほどかかりました。ゲームによってばらつきはありますが、1つのゲームで40分ほどかかる計算となります。ゲーム自体はサクサク進みますが、ゲームの仕様によって「スタート時に参加したメンバーで最後まで遊び続けること」が重要。アナログゲームの定例会など、定期的に顔を合わせるメンバーで遊ぶ機会がなければ、途中で切り上げるよりも一気に最後まで遊ぶ方が街コロレガシーを全力で楽しむことができるといえます。

「ゲームが進んでいくごとにルールがめまぐるしく変化する」というのはプレイする上で大きな驚きを生みます。基本のルール自体はシンプルで遊びやすい一方で、これまでの街コロにはない新しいゲームが展開していくので、オリジナルの街コロを知っている人でも知らない人でも遊べるようになっています。


また、全10回のゲームが終わったら、11回以降としてすべての要素が解放されたルールで遊べるようになっています。ただし、新しいメンバーを混ぜるとネタバレになってしまうので、11回以降のゲームはクリア経験のある人のみでしか遊べないので注意が必要です。

なお、ゲームが追加されると、カードもどんどん増えていくため、場の中央に置くサプライもどんどん長くなっていきます。そのため、最後までプレイするためにはある程度広いスペースが必要です。

街コロレガシー 完全日本語版はAmazon.co.jpで購入可能で、価格は記事作成時点では税込5771円です。

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なお、以下のプレゼント記事から街コロレガシーの未開封品がもゲット可能です。

GIGAZINE春のプレゼント大放出企画「アンケートに答えてまとめて全部持っていってください!」 - GIGAZINE

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in レビュー,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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