任天堂の歴代ハード、ファミコン・スーファミ・N64のコントローラーをバラバラに分解
スマートフォンやPCの分解作業のレポートは人気のコンテンツとして今ではすっかり定着しましたが、任天堂の歴代ゲーム機の「コントローラー」を分解する様子がFictivによって公開されています。自称「任天堂ゲームオタク」が歴代の愛機のコントローラーを慈しむように分解する様子はこんな感じです。
Fictiv | Hardware DNA: Nintendo Controller Evolution Teardown - Part 1
https://www.fictiv.com/resources/starter/hardware-dna-nintendo-teardown
◆NES(ファミコン)
日本では「ファミコン(ファミリーコンピューター)」として親しまれた任天堂の家庭用ゲーム機は、アメリカでは「NES(Nintendo Entertainment System)」として販売されました。そのNESのコントローラーはこんなデザイン。カラーパターンは異なりますが、ファミコンのコントローラーとほぼ同一形状です。
全部品をバラバラにするとこんな感じ。驚くほど少ないパーツで構成されていることが分かります。
メイン基板はこんな感じ。
シフトレジスタは8ビット。チップはフィリップス製の「74LS165」です。
裏には7本のケーブルがはんだ付けされています。
なお、コントローラー表面のデザインはビニル製のステッカーとのこと。
◆スーパーファミコン
ファミコンで世界的メガヒットを飛ばした任天堂は、第2世代のゲーム機「スーパーファミコン」を発売。アメリカ版のスーパーファミコンの本体は日本と違い角張ったデザインですが、コントローラー自体はボタンの色を除くと同じようです。
バラバラにするとこんな感じ。ファミコンに比べてボタンが増えたのにともなって、部品点数も増加しています。
特徴的なのが天面に付けられたL・Rボタン。プラスチックのボタン、ゴムブッシュ、基板上のバンパーで構成されており、丸形ボタンや横長のゴムボタンに比べるとはるかに耐久性があるとのこと。
メイン基板はミツミ製。合計12個のボタン入力があります。
ケースの裏面には、ところどころに暗号のようなマークがあるとのこと。
表面のカバー。ボタンを裏から取り付けるとこうなります。
なお、ケースの厚みは約2mm。
◆NINTENDO64
スーパーファミコンの後継機の「NINTENDO64」のコントローラー。中央にアナログスティックを搭載して、新しい操作感を実現しています。
バラバラにするとこんな感じ。ボタン類14個、ジョイスティック1本の構成。
NINTENDO64のコントローラーにはデータをセーブするためのコントローラーパックのスロットがありました。
カバーを取り外すとこんな感じ。LRボタンのバンパー構造が進化しています。
NINTENDO64ではプリント基板がかなり精密になっているのが一目瞭然。14個のボタンとジョイスティックをサポートするために処理能力が大幅にアップしています。
ジョイスティックの部品を全部分解するとこんな感じ。
ボールジョイントやスプリングや……
ギアなどで構成されており、かなり複雑な構造になっています。
今回、分解されたのは、ファミコン、スーパーファミコン、NINTENDO64のコントローラーですが、これはまだパート1。パート2ではニンテンドーゲームキューブ、Wii、Wii Uのコントローラーやゲームパッドの分解レビューを公開予定とのことです。
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