余命わずかのスター・ウォーズファンがジェダイの計らいで最新作を公開前に鑑賞

いよいよスター・ウォーズ最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の公開日である2015年12月18日が迫ってきました。本作は公開日の18時30分(日本時間)から全世界同時刻一斉公開となるため、関係者以外は誰も公開日前に見ることができなくなっています。しかしながら、余命2カ月と診断された男性が配給元のディズニーとルーカスフィルム、監督やキャストの粋な計らいにより、公開日を前にしてノーカットバージョンの「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を見ることができ、喜びのコメントを公開しています。

To all our wonderful supporters,... - Ashley Fleetwood
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32歳のダニエル・フリートウッドさんは、2013年にガンの一種である紡錘細胞肉腫と診断されました。診断が下されて以降、奥さんであるアシュリー・フリートウッドさんがインターネット上で治療費の寄付を募るなどして、夫婦で力を合わせながら闘病生活を送っていたのですが、懸命の治療もむなしくガンは進行を続け、2015年9月に医師から余命1～2カ月と告げられてしまいます。

ダニエルさんの家族は、余命宣告を受けた後、TwitterやFacebookで「#ForceforDaniel」という運動を始めます。実はダニエルさんは子どものころからスター・ウォーズの大ファンで最新作である「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の公開を心の底から楽しみにしていたとのこと。しかしながら、ダニエルさんの命が公開日まで持たない可能性が出てきたため、ダニエルさんの家族は#ForceforDanielというハッシュタグを使って、配給元のディズニーと監督のJ・J・エイブラムスが所有するBad Robot Productionsに「何とかして公開日前に、命がつきる前にスター・ウォーズをダニエルさんに見せることはできないか？」と訴えかけたわけです。

「#ForceforDaniel」は瞬く間に拡散され、10月30日にはギーク系ニュースサイトのNerd Fuが「FORCE FOR DANIEL」という画像付きでツイート。

Nerd Fuのツイートはルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルさんとフィン役のジョン・ボイエガにまで届き、なんと2人がリツイートして爆発的に拡散され、多くの人が「#ForceforDaniel」キャンペーンに賛同し「ダニエルさんに映画を見せてあげて！」と訴えかけました。

「#ForceforDaniel」キャンペーンは、ついにディズニーやBad Robot Productions、ルーカスフィルムに届き、ダニエルさんは11月6日に無事「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を鑑賞することができました。アシュリーさんがFacebookにアップロードした投稿によると、11月5日にJ・J・エイブラムス監督から自宅に電話があり、「ディズニーがダニエルさんの願いをかなえてくれる」と直接伝えてくれたとのこと。そして、翌日にスタッフが映画を自宅に持ってきて鑑賞させてくれたそうです。

アシュリーさんは「ダニエルのために協力してくれた全てのみなさんにお礼を申し上げます。本当にありがとうございます」と感謝の言葉を残しています。

なお、ダニエルさんが「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を鑑賞する1日前に、公式キャラクターポスターが公開されました。

Star Wars: The Force Awakens Character Posters Revealed | StarWars.com
http://www.starwars.com/news/star-wars-the-force-awakens-character-posters-revealed

ブラスターを掲げるハン・ソロ。

青いライトセーバーが謎を呼ぶフィン。

赤いライトセーバーを手に持つ新悪役のカイロ・レン。

ヒロインのレイ。

これはレイアです。

・追記 2015/11/12 9:23
アシュリーさんによると、ダニエルさんは「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を鑑賞した5日後に他界したとのことです。