Googleが「自動車相乗り事業」に乗りだしアプリのテストを開始
By Filippo Minelli
Wazeはルート情報やリアルタイムの渋滞および交通事故状況を提供するアプリを開発するイスラエルのスタートアップで、2013年にGoogleに買収され同社傘下になりました。そのWazeが、ユーザー同士による自動車の相乗りをマッチングするアプリ「Ridewith」をリリースし、自動車相乗り事業を展開し始めています。
Waze - Official Blog: Carpooling in Gush Dan? Join The RideWith Pilot!
http://blog.waze.com/2015/07/carpooling-in-gush-dan-join-ridewith.html
Ridewith by Waze
https://www.waze.com/ja/ridewith/
RideWith carpool by Waze - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ridewith
WazeがリリースしたRidewithはユーザー同士の自動車の相乗りをサポートするアプリで、簡単に言うなら相乗りしたいユーザーと、相乗りを提供したいユーザーをつなげるアプリです。ユーザーが相乗りしたい日の1日前に乗車および下車する場所と時間をアプリに登録すると、マッチングした際に通知を受け取るというシステムで、ドライバーのプロフィールを事前に確認することができます。
ただし、Ridewithで相乗りをするとドライバーに料金を支払う必要があります。料金は同乗するユーザーが自由に設定して、その価格をドライバーが受け入れるかどうか決めるというシステムで、支払いはRidewith内で済ませられるとのこと。また、相乗りできるのは1人のドライバーに対して1人のみで、相乗り回数も1日最大2回までなので、ドライバーがタクシーのような形態でお金もうけをできない仕組みになっています。
ロイターによると、自動車の相乗りではなく配車サービスとして知られている「Uber」はタクシー業界から大きな反感を買っていますが、ドライバーがもうからない仕組みを採用しているRidewithならタクシー業界から反発を受けないだろうとのこと。Wazeはアプリ開発の目的として通勤ラッシュの混雑軽減やエネルギーの節約、環境保全を挙げており、これもドライバーがもうけられない仕組みを導入した1つの理由です。
WazeはRidewithのテストを同社があるイスラエルのテルアビブでスタート。Google PlayにはすでにRidewithの製品ページが登場していますが、現状ではアプリをインストールしても日本国内では使うことができません。
By ronsho
なお、Uberもイスラエルで相乗りサービス「Uber X」のテストを行いましたが、同国の国土交通大臣から「タクシー業界を守るためにも、イスラエル国内でUber Xを許可しない」と通告され、実際にサービスが開始することはありませんでした。
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