メモ

Nexus 6のバッテリーが膨らんできたのでワイモバイルに連絡して交換修理してもらいました


電源にリチウムイオン電池を搭載するスマートフォンでは、数年前までバッテリーの充電中の炎上事故が発生したり、バッテリーが膨張して爆発するという事故が起こったり、揚げ句の果てには非正規品の充電器で充電していた男性が死亡するという事故を耳にすることがよくありました。いずれもリチウムイオン電池に起因したり関連する事故だったのですが、品質が向上したためか、あまりそのようなニュースを聞くことも少なくなってきました。

そんなある日、ふと編集部で所有しているNexus 6に目をやると、背面カバーが外れかかっていることに気がつきました。2014年12月にワイモバイルで契約した端末です。


このように、カバーの一部が明らかに本体から浮き上がっています。「何かに引っかけて外れてしまったのかな?」と思い、指で押さえつけてもきちんと元どおりになる様子がありません。


真横から見ると、完全に浮き上がっている状態。


Micro-USB端子のある、本体下部のカバーが浮いているようです。よく見ると、向かって右側にも異変の様子が。


ほんの数ミリですが、こちらもわずかにカバーが浮き上がっています。


完全に浮き上がっていた角の部分を指で軽く持ち上げてみると、中には銀色のバッテリーが見えます。よく目を凝らして見ると、本来は板状の平らな形状のバッテリーがボコボコっと膨らんでいるような……?


「これはイカン」ということで、さっそくNexus 6を購入したワイモバイルのお店に電話してみることに。いろいろと話しを聞いてみると、このような状況の場合はお店に端末を持ち込んで確認を行い、その場で代替品を渡して修理に入るのが通常の手順になっているということですが、電話した店舗や近隣の店舗には交換用の在庫がないということが判明。その場で教えてもらったワイモバイルのカスタマーセンターに電話して対応を依頼することになりました。

ワイモバイル カスタマーセンターについて|旧ワイモバイル株式会社|プレスリリース|Y!mobile(ワイモバイル)


電話がつながり、症状を伝えるとまずは本人確認のために契約回線の電話番号と名義、暗証番号などを質問されます。とっさに思い出せないこともあるので、このような事態の場合には契約書を用意しておくのがベターです。詳しい症状をいろいろと説明すると、技術担当のほうからも確認したいということになったので、いちど電話を切って折り返しを待つことに。

数分後に電話がかかって来て、技術担当と詳しい症状の確認が行われます。この際には、端末の機種名はもちろん、15桁のIMEI(端末識別番号)を尋ねられるので、やはり回線契約書を手元に置いておきましょう。症状の確認が終わると、今回の場合は問題のある端末をワイモバイルに送って修理対応を行う「預かり修理」の対応ということになりました。修理期間中には同じモデルの代替機がワイモバイルから無料で貸し出されるので、とりあえずは端末がなくて困る状況には陥らずに済みそう。

数日後、ワイモバイルから荷物がクロネコヤマト便で到着。段ボールの箱が2つ積み重ねられており、それぞれ「修理品送付用」と「貸出返却客用」というステッカーが貼られています。


箱の上面にはヤマト運輸のドライバーさんに宛てた「同時回収あり」という記載。この箱の中に入れて送られてきた交換用の貸出端末を取り出し、手元にある要修理品を入れてワイモバイルに送り返すという手順になっています。


とはいえ、SIMカードの入れ替えなどの作業が必要なので、とても玄関先などで端末を入れ替えてすぐに送り返すというわけにはいきません。ヤマト運輸のドライバーさんもそのあたりは心得ているようで、「また後で取りに来ます~」と言って仕事に戻っていきました。次にドライバーさんがやってくるまでの間に、端末の入れ替え作業を終わらせて準備しておく必要があります。

ということでさっそく1段目の箱を開封。中には交換用の端末のほかに、「修理品の受付に関する注意事項」と書かれた紙や、手続きに必要な書類が同封されていました。書類は「保管いただく書面」と「署名いただく書面」に分けて封筒に入れられていて、受け取った人が迷わないような工夫がなされていました。


まずは注意事項に目を通します。交換修理の場合は、内部のデータが消去されてしまうこともあるので、バックアップをとっておく必要がある、などの注意点と、返送時に必要な作業やチェックリストが書かれています。


交換用の貸出端末は、もちろん手持ちの端末と同じNexus 6でした。


裏面には端末管理用のバーコードが記載されていました。


要修理品(左)と貸出機(右)を並べてみると、明らかに背面カバーの様子が異なるのがわかります。


重ねてみるとその差は一目瞭然。そう、買ってきたときは下のようにピッタリとカバーが取り付けられていました……。


返送にあたり、必要な書類を用意します。


書類には、記入が必要な場所にピンク色の付せん紙が貼り付けられてあったので、特に迷うことなく作業は完了。商品が壊れて焦りやいらだちがあるときに、このような気遣いがあると安心します。


端末のバックアップをとったら、SIMカードを入れ替えます。貸出機にはSIMカードが装着されていないため、自分の端末からカードを抜いて貸出機に装着します。この時、SIMカードホルダを間違えて入れ替えてしまわないように注意が必要。自分の端末には自分のホルダ、貸出機にも元通りのホルダを取り付けておかないと、システム上「紛失」扱いとなり、本来は無償の修理であっても代金を請求されることになってしまうので、細心の注意を払っておく必要があります。


貸出機にSIMカードを入れ、電源が無事投入されたら入れ替えは完了。初回購入時と同じように初期設定を行う必要はありますが、Googleアカウントがあれば手間の一部分を省略できるので、思ったほど面倒な作業ではありませんでした。


SIMカードを抜いてしまった修理品は、電源を切った状態で同封されていたエアパッキンのバッグに入れ、必要な書類と一緒に「修理品送付用」と書かれた箱に入れて返送。


宛先が書かれた送付状も修理品送付用の箱に同封されているので、ペタリと箱の上に貼り付けてあとはヤマト運輸のドライバーさんに渡せばOK、というわけです。


◆修理完了品が到着
数日後、ワイモバイルから修理完了品が届きました。


パカッと開けてみると、中には修理の終わったマイ端末と修理内容を記した「リペアレポート」が入っていました。


今回の修理は、バッテリーの交換と、念のための基板の予防交換が行われたとのことです。


ピカッと輝く修理済みの端末。


背面の膨らみやカバーの浮きは完全に元通りとなっていました。


わずかに浮き上がっていた反対側も、すっかり元どおり。


見た目が直っていることを確認したら、SIMカードを元に戻して電源を投入してみます。前回と同じように、ホルダの入れ替わりに注意しながらSIMカードを入れ替え。


そして電源ボタンを押すと、無事に端末が起動しました。


ただ、今回は基板を交換したためにデータは完全にまっさらの状態になっています。もう一度初期設定から始める必要があるので、仕方ないとは言え少々めんどくさく感じたのも事実。


修理された端末に問題ないことがわかったら、貸出機の返送の準備を行います。返送の際には、最初に送られてきた「貸出機返却用」と書かれた箱を使います。箱の中には、返送に必要な梱包材や書類が同封されています。


返送用の書類に記入。


貸出機をエアパッキンのバッグに入れ、紙の緩衝材でくるむように箱に入れて書類を同封すればOK。


返送用の送り状も同封されているので、あとは貼り付けるだけなのが便利。


そして返送品をヤマト運輸に持ち込んで送ってもらえば手続きは完了です。


今回は「バッテリー膨張」という事態になったわけですが、貸出機が用意されていたため端末上の空白期間は全くない状態で無償で修理を受けることができました。バックアップや復元、初期設定のやり直しなど手間のかかる作業が必要だったことも事実ですが、端末が元の安全な状態に戻ったという安心感は何ものにも代えがたいものがあります。端末の状態などにより対応内容が記事とは異なる可能性もなきにしもあらずではありますが、もしバッテリーの異常や妙な膨らみを感じている場合は、ためらわずにワイモバイルのお店かカスタマーセンターに相談してみるのがオススメです。

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in メモ,   モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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