レビュー

無料でモバイル・Wi-Fi両方の通信量が削減できるようになった新「Opera Max」


端末に入れているほとんどのアプリのモバイル通信をカットして節約してくれる無料アプリが「Opera Max - データマネージャ」ですが、ユーザーから「Wi-Fiでもデータ通信量を節約したい」という要望が多かったことから、ユーザーがコントロールできる部分を増やした新たな別のアプリとして「Opera Max - Data management」がGoogle Playで公開されています。モバイル通信だけではなくWi-Fiでもデータ量を節約すると使い心地はどうなのか、実際に試してみました。

Wi-Fi でも Opera Max - Opera Japan
http://blogs.opera.com/japan/2015/05/opera-max-saves-data-wifi/


新しいOpera Maxは以下のページからインストールすることができます。

Opera Max - Data management - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.opera.max.global

Wi-Fiでも使える「Opera Max - Data management」は、以前レビューした「Opera Max - データマネージャ」とは異なるアプリなので、新たにインストールする必要があります。


ページを開いたら「インストール」をタップ。


Opera Maxのインストールに必要なアクセス条件は「端末とアプリの履歴」「画像/メディア/ファイル」「Wi-Fi接続情報」「Bluetooth接続情報」「端末IDと通話情報」。OKなら「同意する」をタップ。


インストールされたアプリを起動します。


初回起動時はOpera Maxクラウドへ接続が行われます。


その後チュートリアルが始まるので画面をスライドさせて読み進めていきます。


チュートリアルを読み終わったら「同意して続行」をタップ。


トップページが表示されます。まだ通信データの圧縮はされていない状態なので、Opera Maxクラウドへの接続を開始するため「圧縮を開始」をタップ。


Opera Maxを経由したVPN接続を作成するため、チェックボックスに印をつけて「OK」をタップします。


するとデータの圧縮が開始されました。データを圧縮できているかどうかは、左上のタスクバーにあるOpera Maxのアイコンで判別可能です。これで他のアプリを使うだけでデータ通信が圧縮されるようになりました。


ブラウザなどいくつかのアプリでWi-Fi通信してから、再度Opera Maxを開いてみます。「Wi-Fi使用量」と「モバイル通信」の使用量は個別に記録されており、これは「Wi-Fi使用量」のページ。端末にインストールしているアプリの使用履歴と通信量がタイムライン形式で記録されており、各アプリがどれだけデータを使っているかが一目でわかります。ページ上部には全アプリの合計データ使用量と削減できたデータ量が表示されています。タイムラインのアプリをタップしてみると……


アプリ単体の詳細を見ることができます。Wi-Fi接続中のXperia Z3のFirefoxでブラウジングしたところ、約4分の1のデータを節約できていました。Wi-Fi接続時の通信データを圧縮することで、例えば自宅のWi-Fiが混雑する時間帯などで速度向上が見込めるとのこと。


ただし、データ圧縮していることで通信速度が遅くなってしまう場合は、右上のスイッチをスライドするだけで、データ圧縮のオン・オフを簡単に切り替え可能なので、状況に合わせて切り替えていれば、快適なWi-Fiライフを送ることができます。緑色になっていればデータ圧縮はオン。


白色になっていればデータ圧縮はオフです。


なお、左上のメニューボタンをタップすると……


「Opera Max - データマネージャ」の機能でもあった「モバイル使用量」や、各アプリの通信を一括で制限する「制限メニュー」、データ圧縮する際の画像や動画の圧縮率などを変更できる「設定」などの各メニューが開きます。「モバイル/Wi-Fi使用量」横のトグルボタンでデータ圧縮のオン・オフも可能です。まずは「モバイル使用量」をタップします。


3Gや4Gで行ったモバイル通信データはこっちで管理されており、毎月のデータ使用量の制限を節約しながら各アプリを使えるわけです。


また、各アプリの通信を制限できる「制限メニュー」はこんな感じ。「モバイル」「Wi-Fi」の接続方式ごとにアプリのデータ通信を制限することができます。制限したいアプリを選ぶのは左の一覧からタップするだけでOK。


アプリのWi-Fi通信を制限すると、バッテリーの節約につながる可能性があるとのことです。


実際にYouTubeのWi-Fi通信を制限して、YouTubeアプリを起動しました。Opera Maxによる警告が表示され、制限を続行するかどうか尋ねられます。「制限を続行する」をタップすると、通信が低速なため、ムービーの再生はできませんでした。Gmailなどの軽いアプリなら使用可能。バックグラウンドで定期的に通信するアプリを制限しておくと、バッテリーを節約することができそうです。


というわけで、Opera MaxでWi-Fi通信のデータを圧縮しながらChrome・Firefox・YouTube・SmartNewsを使ってみました。YouTubeは500MB中45KBしかデータを削減できていませんでしたが、他のアプリは15%~30%ほどのデータが削減されていました。


最もデータ通信を節約できたアプリはSmartNewsで、データ通信量が32%も削減できました。ただし、どのアプリもかなり低速化していたので、混雑する時間帯以外はデータ圧縮をオフにしておいた方が良さそうです。

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in レビュー,   モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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