レビュー

無料で通信量を最大50%カットできるアプリ「Opera Max」を試してみました


ウェブブラウザのOperaは、画像やムービーのデータを圧縮するすることでデータ通信量を削減できるアプリ「Opera Mini」をリリースしていますが、ブラウザアプリに限定することなく「ほとんどのアプリでデータを圧縮して通信量を節約できる」とするAndroidアプリ「Opera Max」の日本対応版を本日正式にリリースしました。そこで通信量を節約できるアプリとはどのようなものなのか、さっそく使ってみました。

Opera Max - Data manager - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.opera.max

◆アプリのインストール
Google Playで「Opera Max」を検索して、「インストール」をタップ。


「同意する」をタップ。


「開く」をタップすればOpera Maxが起動します。


◆初回起動時
Opera Maxは初回起動時に「Opera Maxクラウドに接続しています。」と表示されるのでしばらく待つと……


チュートリアルが始まります。Opera Maxを使えば動画・画像・Webページを圧縮することでデータ通信量を節約できるとのこと。ただし、現在のバージョンではWi-Fi接続時には機能しないので、Wi-Fiルーターやテザリングを利用する場合はデータ節約効果がないので注意です。


チュートリアル画面をどんどん左へスワイプ。


「同意して続行」をタップ。


「このアプリケーションを信頼できるものとみなします。」のチェックを付けて「OK」をタップ。


するとOpera Maxのデータ圧縮がONになります。


◆試してみた
・Xperia Z Ultra
auのXperia Z Ultra(SOL24)でOpera Maxのデータ圧縮をONにした状態でGoogle ChromeやTwitterなどの人気アプリを使ってみて、通信量の節約効果を試してみました。

ChromeアプリでGIGAZINEの記事を10本ブラウジングするとこんな感じ。実際に消費したデータ使用量は6.3MBですが6MB分の節約効果を発揮。通信量は通常の約半分と劇的な節約効果です。なお、Opera Maxでは画像を圧縮することでデータ量を削減しているとのことですが、GIGAZINE記事の閲覧では画質の劣化を感じることはありませんでした。


Firefoxアプリではこんな感じ。約7.4MB必要なところが4.2MBの消費ですんでおり、こちらも節約効果大。


しかし、Twitter公式アプリではまったく節約効果なし。Twitter公式アプリはHTTPSを使用しているため圧縮されませんが、サードパティ製Twitterアプリでは圧縮効果の高いアプリもあります。


RSSリーダーとして人気のfeedlyだと50%を超える節約効果を発揮。


しかし、中にはOpera Maxと相性の悪いアプリもあります。日本相撲協会公式アプリ「大相撲」は非常に精細なストリーミングムービーが楽しめるのが大きな魅力ですが……


Opera Maxの圧縮をONにした状態ではムービーは一目で分かるくらい画質が劣化しており、さらに固まりまくってしまい鑑賞にはとても堪えられない状態になってしまいました。


圧縮結果上は非常に高い節約効果を果たしている様に見えますが、ムービーの圧縮に時間がかかり過ぎて実用にはほど遠い状態に。ストリーミングムービーなど、苦手なコンテンツがOpera Maxにはあるようです。


なお、Opera Maxは画像・ムービーの圧縮率を変更することができます。画面右上にある「設定アイコン」をタップ。


「設定」をタップ。


「基本設定」のなかに「画像の圧縮」「動画の圧縮」という項目があり、ここから圧縮率を変更可能。初期設定では画像・動画ともに圧縮率は「高」になっていますが……


「高」「中」「低」の三段階で圧縮率が変えられます。残念ながら大相撲アプリでは動画の圧縮率を「低」にしてもムービーをスムーズにストリーミングさせることはできませんでした。


そんなOpera Maxと相性の悪いアプリを使う場合は、画面上部の「データ圧縮」をOFFにすればOKです。


・Galaxy S5 Active
Docomo回線のGalaxy S5 Active(SC-02G)ではアプリをインストールして起動させた直後に「IPv6が検出されました」というアラートが表示され、「Android 4.4(KitKat)のバグによりIPv4への切り替えが必要」との警告を受けました。そのため「設定に移動」をタップ。


「spモード」をタップ。


しかしAPNの設定画面には切り替え設定はなく、IPv4への切り替えはできませんでした。


そこで「IPv6をONのままにする」をタップして使ってみることにします。


すると、データ圧縮はONにしていても……


ほとんど圧縮効果なし。これはGIGAZINEのトップページにある記事30本をすべて読破した後の結果で、1%の節約効果すら出ていません。


次のページの記事30本をさらに読破しても、ほとんど効果はありませんでした。


◆感想
Opera Maxを使えば通信量を大幅に減らせるアプリがあるため、データ容量の制限が厳しいMVNO回線などでは威力を発揮してくれる可能性があります。また、普段使っているアプリの通信状況が一覧で表示されるので、この一覧を目にするだけで無駄に通信量を消費しているアプリを発見でき、意識的に通信量を調整する結果としても通信量の削減効果が現れそうです。


ただし、Opera Maxはスマートフォンの電源投入時に毎回自動的に立ち上がるもののスマートフォンを再起動するたびにVPN接続の確立が必要なところが唯一、手間と言える部分です。


状況によっては大きな通信量の節約効果が期待できるOpera Maxは料金不要の無料アプリですが、一定期間ごとに広告の閲覧が求められ、閲覧した場合にのみ継続使用が認められるというスタイルです。しかし日本版については記事作成時点では広告の閲覧は強制されておらず、無料で延長可能となっています。

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in レビュー,   モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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