世界190カ国の「起こさないで」サイン8700枚のコレクションが公開中
ホテルで部屋のドアの外にかける「起こさないで」というサインは、世界中のあらゆるホテルに用意されていますが、注意深くしげしげと見たことがある人は少ないはず。エドアルド・フローレス氏がFlickrで公開している世界190カ国・8700枚におよぶ「お静かに」サインのコレクションでは、意匠がこらしてあったりユニークなメッセージが書かれている非常に興味深いサインの数々を見ることができます。
Flickr: Collector DND Signs' Photostream
https://www.flickr.com/photos/11068524@N04/
起こさないでサインで一番多いのが、眠っている人が描かれたり「Please do not disturb(邪魔しないでください)」という文字が表記されたりするもの。
人差し指を立てて「シーッ」というジェスチャーを示すのも万国共通です。
「起こさないで」ではなく、「あっちに行って」とより直接的なメッセージのものもあります。
「今は部屋に近づかないで。天国にいるの」というちょっと変化球のメッセージ。
「一人になりたい」
イスタンブールにあるヒルトンホテルの起こさないでサイン。フローレス氏によると「高級ホテルは味気ないプレーンのマークを使う傾向にある」とのこと。
しかし、ハワイにあるヒルトンホテルの起こさないでサインは、貝殻を使った南国っぽいデザイン。「室内のプライバシーをご希望のお客様は、この貝のレイをドアの外におかけ下さい」と、日本語も完璧です。
タイの首都・バンコクにある高級ホテルマンダリンの起こさないでサイン。写真やイラストを使用していないものの、オリエンタルな雰囲気を醸し出しています。
目を開けたり閉めたりできる金属製の起こさないでサインはベトナムのホテルのもの。目を閉じると「眠っているから邪魔しないで」の意味になるようです。
タイ・チェンマイのホテルの起こさないでサインは、紙のプレートではなく、民芸品のようなデザインです。
これもタイのリゾートホテルで使われている起こさないでサイン。雰囲気があり、フローレス氏のお気に入りの1つです。
スコットランドにあるラフェットホテルではプレートの代わりにテディベアが使われています。ルーファスという名のテディベアは「現代的なホテルの雰囲気に合わない」として廃止されそうになりましたが、ファンの働きによって存続したというもの。
手作りっぽいクッションのような起こさないでサイン。これもタイ・チェンマイのものです。タイなどのリゾートホテルには、民芸品のようなエキゾチックな起こさないでサインが使われていることが多いそうです。
どう見ても手書き。
どこで使われていたのかは不明ですが、ドナルド・マクドナルドの起こさないでサイン。
香港にあるディズニーランドホテルの起こさないでサインは、「さすがディズニー」というべきファンシーなデザインになっています。
麻っぽい生地になぜか蜂が描かれた起こさないでサイン。
眠る子猫が描かれた起こさないでサインも。
南京錠など、カギをイメージさせるものも多く見られました。
「シーッ」と指を立てる起こさないでサインが多いところ、これは「お口にチャック」でメッセージを伝えています。
「Z」を使ったいびきの表現も万国共通。
「Z」というアルファベット一文字でしっかり意味を伝えています。
羊のイラストと一緒に「まだ数えています」の文字。
イタリアのジョリーホテルの起こさないでサインは、帽子を外しているようなデザインで、よく見るとホテルの頭文字である「J」を描いています。
これもタイのホテルで使われている起こさないでサイン。
革製の高級感のあるデザインはアメリカ・サンフランシスコのホテル。
「就寝中」ととても分かりやすいメッセージ。
フォント全体をプレートにしたオシャレなデザイン。
夜のイメージ。
「何が聞こえたとしても、離れて!私たちは新婚です」
フローレス氏はかつて国連の専門官として働いており、32年間、イラク・パキスタン・ブータンなどさまざまな国を旅してきました。そしてパキスタンで宿泊したホテルのお土産として起こさないでサインを持ち帰ったのをきっかけに収集を始め、時にはオンラインマーケットプレイスのeBayで購入することもあったとのこと。現在は北朝鮮やソマリアなど、観光国ではない国の「作品」を求めているとフローレス氏は語っており、今後も収集を続けていくようです。
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in デザイン, Posted by darkhorse_log
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