MicrosoftはInternet Explorerを廃止してしまうのか？

By Hash Milhan

Microsoftの次期OSとして発表されたWindows 10には、インターネットブラウザとしてこれまで長きに渡ってWindows搭載PCで使われてきた「Internet Explorer」と、Microsoftの新ブラウザ開発プロジェクト「Spartan」にて開発されたブラウザの2つが搭載されると報じられています。新たなブラウザの登場により、今後のInternet Explorerの立ち位置に変化が生じそうです。

Microsoft is killing off the Internet Explorer brand | America's Markets
http://americasmarkets.usatoday.com/2015/03/17/microsoft-is-killing-off-the-internet-explorer-brand/

Microsoftにてマーケティング部門のリーダーを務めるクリス・カポセラ氏は、2015年3月16日、Microsoft Convergence 2015にて講演を行いました。この中でクリス氏は、プロジェクトSpartanとしてMicrosoftが開発している新ブラウザは「Internet Explorerブランドとは全く異なるもの」であることを明かし、「我々は現在、Windows 10向けのブラウザに新しいブランド名もしくは名前をつけるべく取り組み中です」と語っています。

BGC Partnersのアナリストを務めるコリン・ギリス氏は、「MicrosoftはGoogleやAppleと同等の無視できないレベルのソフトウェアを開発していますが、周囲からはいまだに低迷したままと思われていることが多く、彼らはこの認識を破壊する必要があります。これには、既に低迷したブランドを廃止するという施策も必要です」と語り、最盛期にはブラウザシェアの80％以上を独占していたInternet Explorerを切るタイミングである、と述べています。

By download.net.pl

なお、Microsoftは「プロジェクトSpartanで開発されているのはWindows 10用のMicrosoftの次世代ブラウザですが、企業や顧客に求められる限りはWindows 10向けInternet Explorerの開発も続ける予定です」と述べているわけですが、2014年の12月にはInternet Explorer開発チームのマネージャーを務めていたディーン・ハカモビッチ氏がMicrosoftを退社しており、新たにWindows Phone Program Management担当のジョー・ベルフィオーレ氏がマネージャーを務めることが発表されていました。