B級グルメの隠れた名店「亀八食堂」で味噌風味の焼肉・焼きうどんを食べてきました
「宇都宮焼きそば」に「浜松餃子」、「四日市とんてき」といえば近年のブームともなっているB級グルメですが、三重県亀山市にはまた別のB級グルメの名店「亀八食堂」があるということだったので、どんな味なのか食べてくることにしました。
三重県亀山市の亀八食堂 焼肉・味噌焼きうどん
http://www.kamehachishokudo.jp/
というわけで亀八食堂に到着。当日は夜の8時頃に訪れたのですが、駐車場は満杯になっていました。
お昼の様子はこんな感じ。すこし大きめになった古き善き道路脇の食堂といった風情を感じます。(画像はお店HPから)
のれんをくぐって店内に入ってみると……
順番待ちの列ができていました。何度か訪れてみてもいつもこんな状況になっており、人気っぷりが感じられます。ガラスの外からでも店内が煙っている様子が垣間見えます。
店内はこんな感じ。4人がけのテーブルごとにガスコンロが置かれ、みんなで料理をつつきあうスタイル。
別角度から。景色がボワッとしてるのはレンズが汚れていたわけではなく、焼肉のいい匂いがする煙が充満していたためです。
窓の上では数多くの換気扇がうなりを上げていましたが、果たしてどれだけ効果があるのやら……
テーブルに置かれた鉄板はこんな感じ。鉄の板を折り曲げて作ったと思われるプレートで、焼き目が付いて使い込まれた感じが漂ってきます。
お冷や・お茶はセルフサービス。氷水とほうじ茶、煎茶が用意されています。サーバーの横にはガラスコップのようなものが積み上げられているのですが……
その実体は、見るからに日本酒を入れて売られているあの商品のカップ。こんなところからもB級グルメ感がビシビシと伝わってきます。お店のサイトではリサイクルを考えた資源の再利用と紹介されていました。
今回は4人テーブルで豚肉3人前、ホルモン(A)2人前、トンテキ(豚バラ)3人前と、シメ用のうどん玉4人前を注文。各メニューの「一人前」はおよそ100グラムとなっているので、注文時の参考にすれば良さそうです。さらにこれに加え、なす漬物ときゅうり漬物にご飯を併せてオーダー。
オーダーが完了すると、店員さんがライターでコンロに着火。ガス全開で鉄板を熱し始めました。
ほどなくすると、まずは漬物2種とご飯が到着。亀八食堂の漬物は実は隠れたファンも多そうな古き善き漬物となっているのです。
その理由は、ビックリするぐらい塩っ辛く漬けられた味付け。もうこれだけでご飯2杯ぐらいを完食してしまえるレベルになっています。はじめからしょう油が軽く垂らされているのですが、その風味が塩辛さと相まってさらにグッドな味に。
この日のなす漬物は塩っ辛さ最強レベルの味付け。「塩分控えめ?なにそれおいしいの?」と言わんばかりの味付けは、漬物好きの心を大きく揺さぶる一品となっていました。
「これはきっと、メインの焼肉が来る前にご飯をおかわりさせようという作戦に違いない……」とアテにならない陰謀論を唱えたくなるほど刺激的な漬物となっていました。
そしてついにメインの焼肉が到着。まずは店員さんがキャベツ、もやしをアツアツに熱せられた鉄板の上にどばー。
そしてその上にお肉と味噌をドサッ。
今回は3種類のお肉を注文していましたが、全てまとめて投入です。なお、なぜか亀八食堂では「豚を頼め」という声が多いようで、今回もその方針に乗ってチョイスしています。さらに「サガリ」を必須メニューに掲げる人もいます。
全ての食材が投入完了。そして店員さんの作業はここまで。ここから先は、食べる者が自ら調理を行うのが亀八食堂のスタイルとなっています。
トングを片手に、みんなでわーわー言いながらワサワサと混ぜていくのが醍醐味の一つ。
野菜から出た水分と味噌が合わさったスープがでてきました。
ほどよく全体に火が通ったら……
完成!ここまでの所要時間はおよそ10分弱。味噌のスープが出るおかげで、お肉は適度な火の通り具合になるのがグッド。
豚バラ肉のトンテキは絶妙の火の通り具合で、ピリッと辛い味噌との絡み具合がナイス。プリプリとした食感とピリ辛の味でどんどん胃袋に吸い込まれていきます。
豚肉の食感もグッド。亀八食堂の味は特製の味噌のおかげだと言えそうです。
いい感じにクタッとなったキャベツやもやしにも、味噌の風味がマッチング。
ホルモン(A)から出る肉汁と味噌のマッチングも申し分なし。どの食材をとってもご飯が容赦なく進んでしまうという恐るべしメニューとなっていました。
ここでうどんの存在を忘れるわけにはいきません。注文したうどんは、ビニール袋のままテーブルにドサッと置かれています。
頃合いを見計らって、みんなでうどんを投入。
そしてトングで混ぜ混ぜ。「ここは自宅か!?」と思ってしまうほどのセルフ感が不思議と楽しくなってくるのでした。
適度にうどんと味噌がなじんだら食べ頃です。
野菜と肉のうまみと味噌を吸ったうどんの風味もまた格別。決して高価なうどんが使われているわけではありませんが、「このうどんでなきゃ」と納得させられてしまう仕上がりになるのが不思議。
なお、うどんを入れるタイミングはお肉や野菜がなくなる前がオススメ。混ぜ混ぜして一緒に食べると不思議な幸福感に包まれてしまいます。
あっという間に完食。それぞれのテーブルごとに、それぞれの仕上がり具合ができるのが亀八食堂の面白いところとなっているのでした。
使い終わった鉄板は、お店の人が鉄ヘラでガシガシと汚れを落としていました。
食べ終わって精算するレジの横には、特製の味噌がパック入りで販売されていました。味が気に入った人は買って帰って自宅で調理してみてもいいかもしれません。
ふと店内に目をやると、食堂の店主さんが写ったキリンラガービールのポスターが貼られていました。亀八食堂の営業時間は平日が11時~22時30分ラストオーダー、日・祝日は11~21時30分ラストオーダーとなっています。休みは不定休となっているので、事前にお店のサイトや電話などで確認しておいた方が良さそうです。
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