アメリカ人が恐れる犯罪リスト発表、殺人よりハッキングが上位という結果に
By Mycatkins
犯罪発生率が高いアメリカでは日本より多くの犯罪に巻き込まれる可能性が高いわけですが、アメリカ人を対象に「どんな犯罪を心配しているか?」という質問に基づいて作成されたリストによると、アメリカ人の過半数は強盗や殺人よりもクレジットカードやスマートフォンのハッキングを恐れていることが世論調査及びコンサルティングを行う企業Gallup(ギャラップ)の調査によって判明しました。
Hacking Tops List of Crimes Americans Worry About Most
http://www.gallup.com/poll/178856/hacking-tops-list-crimes-americans-worry.aspx
2014年10月12日~15日(現地時間)にかけて、Gallupはアメリカの50州に住む18歳以上の1017人に対して「アメリカで心配な犯罪」について電話による聞き取り調査を行いました。その結果をまとめた「アメリカ人が恐れる犯罪リスト」は以下のようになっています。
第1位:クレジットカード情報のハッキング(69%)
第2位:PCやスマートフォンの情報のハッキング(62%)
第3位:空き巣(45%)
第4位:車の盗難・車上荒らし(42%)
第5位:学齢児童の通学中の物理的傷害(31%)
第5位:強盗(31%)
第6位:在宅時の強盗(30%)
第7位:テロリストによる被害(28%)
第8位:運転中にぶつけられる(20%)
第9位:ヘイトクライム(18%)
第9位:強姦(18%)
第9位:殺人(18%)
第10位:仕事中の同僚からの暴行/殺人(7%)
第1位、第2位はクレジットカード情報およびスマートフォンやPCのハッキングに関する犯罪という結果になっており、アメリカ人の大多数が空き巣・強盗・殺人といった犯罪よりも、ハッキングによる犯罪に巻き込まれることを恐れていることがわかります。この傾向は特に30歳~64歳までのアメリカ人に強く見られ、低収入世帯よりも、1年あたりの家計収入が7万5000ドル(約862万円)を超えている高収入世帯に多いとのこと。アメリカ人全体の58%は1年あたりの家計収入が3万ドル(約344万円)未満ですが、クレジットカードやスマートフォンの所持率が低いことが影響していると見られています。
なお、アメリカの大手スーパーチェーンTargetでは4000万人ものクレジットカード情報がハッキングされたことがありますが、アメリカ国土安全保障省の予測によると、1000店以上の小売店が同じようにハッカーによるサイバー犯罪被害を受けているとのこと。アメリカ人の4分の1は実際にクレジットカード情報をハッキングによって盗まれた経験を持っており、サイバー犯罪の被害が増加していることがリストの結果に表れているようです。
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