メモ

「若者の読書離れ」は本当に起こっているのか?

By Rach

1990年代半ばから「読書離れ」が指摘され始め、スマートフォンやタブレットの台頭により「若者の読書離れ」が社会問題としてクローズアップされることもあります。ところが、調査会社のPew Researchが16歳以上のアメリカ人6224人に読書に関する調査を実施したところ、「若者の読書離れ」という言葉に疑問を感じざるを得ない結果が出ました。

Younger Americans and Public Libraries | Pew Research Center's Internet & American Life Project
http://www.pewinternet.org/2014/09/10/younger-americans-and-public-libraries/

Pew Researchによると、30歳未満の人の98%がインターネットを使用し、77%がスマートフォンを所持、24%が電子書籍リーダーを持っているという調査結果がでました。テクノロジーの恩恵を存分に受けている一方、30歳未満の62%が「本当に有用で重要な情報はインターネットでは手に入らない」と回答しており、30歳以上の53%を大きく上回っています。

By Alfred Hermida

では、30歳未満の人のうちどれくらいの人が本(紙媒体・電子書籍)を読んでいるかというと、30歳未満の人で本を読んでいる最中の人は全体の43%で、30歳以上の割合とほとんど変わらない結果になった反面、過去1年間で本を読んだ人の割合は88%で、30歳以上の79%を上回り、「若者のほうが本を読んでいる」という結果が出ました。また、過去1年間に本を読んだと答えた30歳以下の人の年間平均読書数は10冊だったことも明らかになっています。

アメリカでは、図書館に実際に足を運んで利用する人の数は減少しているものの、図書館のウェブサイトを利用する人の数は増加しています。30歳以下の人で実際に図書館を訪れている人は全体の50%で、2012年の58%から減少しましたが、ウェブサイトの利用者は2012年の28%から36%まで増加。30歳以下の人の間では、30歳以上と比べて図書館の利用方法が変化しているという結果が出ました。

By jessica

日本では、ライフメディアのリサーチバンクが10代から60代の男女を対象に読書に関する調査を毎年実施。2013年度の調査では1年に1冊以上本を読む人は全体の72.3%という結果が出ていて、2012年度の75.6%2011年度の81.5%から減少傾向にあります。

リサーチバンクの調査では1年に1冊以上本を読む人の数が減少傾向にありますが、年代別の読書割合は発表されていません。スマートフォンやタブレットの台頭により「若者の読書離れ」が指摘されることがある一方、20代および30代の男性が60代よりも本を読んでいるという調査結果が出ており、アメリカ・日本における読書離れは、若者の間でだけ起こっている現象ではなさそうです。

By Mark J P

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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