メモ

犯罪が発生しやすい時間・季節・日を犯罪種別ごとにグラフ化するとこうなる

By Xava du

犯罪には「起こりやすい時間帯や季節」というものがあり、犯罪統計資料を分析することで、犯罪者の心理を推察し、犯罪の予防につながることが知られています。統計分析ツール「Statwing」を使ってアメリカ・シカゴ市の犯罪統計から浮かび上がってくる「犯罪の起こりやすい時間傾向」はこんな感じです。

Statwing
https://www.statwing.com/open/datasets/1d1b775c005f4895a15377f8ec7636976d5fc426#workspaces/17881

Crime Over Time: Visualizing Crime Data in Chicago
http://www.socrata.com/blog/crime-time-visualizing-crime-data-chicago/

時間別パターン
これは、シカゴにおける犯罪の発生件数を1時間ごとに分類したグラフ。上から順に、全犯罪(All Crimes)、住居侵入窃盗・強盗(Burglary)、誘拐(Kidnapping)、自動車窃盗(Motor Vehicle Theft)、薬物犯罪(Narcotics)、賭博(Gambling)、売春(Prostitution)、殺人(Homicide)、放火(Arson)を表しており、犯罪によって発生しやすい時間帯が異なることが一目瞭然です。


住居侵入窃盗・強盗(Burglary)と自動車窃盗(Motor Vehicle Theft)のグラフから、窃盗・盗難被害は一日を通じてコンスタントに発生していることが分かります。


売春の検挙は朝方に多いことが判明。


予想通り放火は日中は少ないという結果に。


薬物犯罪は11時頃から急に増えていることが分かります。


ギャンブルは夜が明けてから正午まではほとんど発生していないようです。


曜日別パターン
一週間の各曜日の発生件数はこんな感じ。


ほぼすべての曜日でまんべんなく発生している犯罪が多い中、土・日はお休みなのが住居侵入窃盗・強盗(Burglary)と売春(Prostitution)という面白い結果。


年間パターン
2001年から2013年までの14年間の、1年間の全犯罪の発生パターンはこんな感じ。月末・月初に頭一つ抜ける程度に犯罪が増える傾向にある中、注目すべきは、クリスマス(12月25日)前後の激減と、元日(1月1日)のずば抜けた多さ。「Merry Christmas!」でナリを潜めていた犯罪は、「Happy New Year!」のかけ声と共に、激増する実態が明らかになっています。


これは、薬物犯罪に関する年間パターン。独立記念日(7月4日)とハロウィン(10月31日)とクリスマス(12月25日)は、ヤクをやらずに過ごすようです。


特徴的なのが賭博(Gambling)の年間パターン。シカゴの賭博は「路上で行うサイコロ賭博」が主流なので、寒い冬場は犯罪発生件数が大きく落ち込んでいるとのこと。


強姦や強制わいせつなどの性犯罪の年間パターンがこれ。断トツで多いのは元日(1月1日)。


犯罪検挙数の推移
これはシカゴの年度別犯罪検挙数を表すグラフ。減少傾向にあることが明らかです。


しかし、殺人の検挙数は2004年に大きく減ってからは横ばい状態。


これは殺人事件のうち、検挙に至った数(オレンジ色)と未解決の数(青色)の比率を表すグラフ。殺人の検挙数が横ばいである背景には、逮捕されない殺人犯の急増という事実があり、手放しには喜べないようです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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