有名企業で働く人々の給料や職種が丸わかりになる「salar.ly」
By Kendall
アメリカの就労用ビザを申請した外国人労働者の給料データは、アメリカ合衆国労働省のウェブサイト上で公開されており、これを利用して2009年から2013年までに就労用ビザを申請した約120万人分の給料データを集計することで「どこの企業でどんな職種に就くとどれくらいの給料がもらえるのか?」という疑問を一瞬にして解決できるようになっているウェブサイトが「salar.ly」です。世界中のさまざまな有名企業で働く人々が果たしてどれくらいの給料をもらっているのかが一目で分かり、どの地域でどんな職種の人が働いていたのか、なども簡単に調べられるようになっています。
salar.ly | Main
http://www.salar.ly/
「salar.ly」には4つの検索ページがあります。
その内のひとつは「Find Salaries」で、ここでは「職種(job title)」「企業名(company name)」「地名(city or state)」を入力することで、期間内に指定の職種・企業・地名で働いていた人の給料データを見られます。
試しに「Google」とだけ入力して「Show Salaries」をクリック。
すると、2009年から2013年までの間Googleで働いていた外国人労働者の給料データが、グラフとテキスト形式でズラリと表示されました。
グラフはこんな感じでマウスカーソルを当てると、詳細なデータを見られます。2009年から2013年までの期間Googleで働いていた外国人労働者の中で最も給料をもらっていたのは、最高財務責任者兼副社長を務めた人物で、年間65万ドル(約7100万円)を受け取っていた模様。
なお、最も少ない給料だった人物は年間4万2204ドル(約460万円)を受け取っており、Googleの給料平均は12万1500ドル(約1325万円)、中央値は11万6000ドル(約1265万円)、標準偏差は約3万1000ドル(約338万円)。
テキストベースでもデータは表示されており、これらは名前・給料・企業名・土地名順に並び替えも可能です。
「Find Companies」では「地名(city or state)」と「職種(job title)」を入力することで、条件に合う仕事に就いていた人の給料データを閲覧可能。
というわけで、試しにアメリカで「教師(teacher)」になるとどれくらいの給料がもらえるのか見てみることに。
データはこんな感じ。Coeur d'Alene Tribal Schoolがダントツの給料を支払っており、グラフは異常なことになってしまっています。
「Annual Trends」で「職種(job title)」「企業名(company name)」「地名(city or state)」を入力すれば、条件に合う職種の年ごとの給料傾向が見られます。
ここでは「エンジニア(engineer)」職の給料傾向を検索検索。
表示されたデータはこんな感じ。グラフだけだとあまり大きな変化は感じ取れませんが、グラフ下部のテキストデータを見てみると、就労用ビザを取得してエンジニアとして働く人の数は2009年から2011年までは大きく増加しており、2012年は前年よりも少し数が減ったものの大きな変化はなく6万人以上の外国人エンジニアがアメリカで働いていたものの、2013年にはその数が一気に約3000まで減少していることが分かります。
そして「Regional Trends」は、「職種(job title)」を入力することで地域ごとの給料傾向が見られる、というもの。
ここでは「マネージャー(manager)」と入力して「Show Trends」をクリック。
すると、こんな風にアメリカ全土を細かく分割した地図と、マネージャーの最低給料・最高給料・平均給料・中央値・標準偏差を示した表
その下には各地域ごとのマネージャーの数と給料の中央値が表示されています。これの「Employees」をクリックすると……
こんな風に「外国人マネージャー」の多い地域から順に表示させることもできます。「この土地にはこういった職業の人が多い」といったデータを簡単に得られるので、自分のスキルを活かせる場所を探すのにも有効そう。
そして「Statistics」には、外国人労働者を多く雇っている企業のトップ20を見ることも可能。
トップ20は以下の通りで、2位にMicrosoft、9位にIBM、10位にIntel、そして19位には富士通アメリカがランクインしています。
給料データを簡単に企業・職種・土地と関連づけて表示可能なので、アメリカで働く機会がある際はチェックしても損はないです。
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