誰でも簡単・快適に使えるこれぞ「日本のおもてなし」と言うべき「箸」


海外でも大人気の日本食ですが、「箸」を使えないためにハードルが高いという印象を持つ外国人も多いようです。そんな「箸ネイティブ」ではない人でも簡単かつ快適に使える箸を、「おもてなし」の精神で日本人の匠が作るとこうなります。

箸factory 宮bow
http://miyabow.com/

これは福井県の箸職人・宮保克之氏の手による「愛bow」という名の箸。両端がヒンジ部分で一体化したデザインです。


親指を置く凹みがあるので箸を持つ位置がぴたりと決まります。また、ヒンジ部分はバネ式で、指で挟むと箸が閉じ……


力を抜くと箸が開くという仕組み。箸が指からこぼれ落ちることがなく、また、先端がうまくそろわなかったりクロスしたりすることがないため箸を使ったことがない人でも簡単に食事をすることができるというわけです。


こちらはよりスリムなタイプ。使う人に合わせた長さで作成されます。


宮保氏は箸を使うのに苦労する障がい者と出会ったことがきっかけで、「箸で困っている全ての人のために箸を作る」と決意したとのこと。


宮保氏の工房「箸factory 宮bow」では、国産材料と天然塗料のみ使用することにこだわりさまざまな箸を作っています。

これは柄の部分がフォークやスプーンになっている多機能箸「コレサエアレバシ」


軽量箸「利休の箸」


デザイン性に優れた携帯箸「KATANA」


彫刻箸「指が喜ぶ箸」


また、セミオーダーの箸「邂逅(かいこう)」というシリーズでは、四角形・八角形・変則六角形の3種類の形と、5種類の長さ、樫・桑・槐・椿・桜・黒柿の材種を組み合わせた合計90種類から自分に合ったぴったりの箸をオーダーできるとのこと。

これは邂逅シリーズの六角箸「そろばん箸」



宮保氏が作る箸は、毎日箸を使う習慣のある日本人だけでなく、箸になじみがない外国人にも注目されています。

A Japanese craftsman’s chopsticks for the physically challenged | Spoon & Tamago
http://www.spoon-tamago.com/2014/07/28/a-japanese-craftsmans-chopsticks-for-the-physically-challenged/


画一な工業製品とはひと味違う自分に合った手作りの箸が気になる人は、8月27日(水)~9月2日(火)まで伊勢丹新宿店で開催されるクラフト工房展「秋を食べ尽くす!」、9月11日(木)~17日(水)まであべのハルカス近鉄本店で開催される「職人モノ展~NIPPONの技~」、9月20日(土)・21日(日)に浜名湖ガーデンパークで開催される「第8回浜名湖アート・クラフトフェア」に宮bowが出展する予定なのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

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in デザイン,   アート,   , Posted by darkhorse_log

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