棺が木製であることの大切な理由を棺桶職人が伝える「The Coffinmaker」
日本では火葬がポピュラーなのに対して、アメリカでは土葬が過半数以上を占めていて、埋葬時には棺桶が使用されています。棺桶の素材としては金属が最も多く、毎年ゴールデンゲートブリッジを新しく作れるだけの金属が使用されていますが、環境に優しく経済的だという理由で木製の棺桶を一心に作り続けている棺桶職人のムービーが公開されています。
The Coffinmaker
棺桶は全て手作りで製作されているため、必要な木の板を1枚ずつ切り取っています。
複数の板をくっつけて側面の板を作っていきます。
寸法をそろえた木の板に接着剤を塗って……
指で丁寧に伸ばしていきます。
4枚の木の板の側面を合わせて、接着するために機械にセットして圧力をかけます。
こうして1枚目が完成。
同じような作業を経て側面の板が揃ったら枠になるように立てて、木のダボを打ち込んでいきます。
はみ出た部分はのこぎりで切断。
表面にやすりをかけて滑らかにしていきます。
天板も滑らかに仕上げます。
「木製の棺桶の大切な特徴は運べることだ」とMarcus Dalyさんは言います。金属製の棺桶は人の手では運べませんが、木製の棺桶は亡くなった人を天国へ送る際に直接運ぶことにより、故人の重みを感じることができるからです。
かんなで角の面取りを行っています。
棺桶を運ぶ人たちが安全に運ぶことができるように、研磨や面取りができているかしっかりと確認。
ふたの真ん中に十字架が型どられており、接着剤をはけで塗布。
十字架部分に色の違う薄い木の板を張り付けます。
側面に聖三祝文という祈祷文を手彫りしていきます。
彫り終わった後もしっかりとやすりで研磨。
ふたを閉めて……
最後の仕上げを終えたMarcus Dalyさんは作業場を後にします。
なお、Marcus Dalyさんが初めて作った棺桶は、亡くなった自分の子どもの棺桶だったそうです。
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