AppleのiWatchは他社製スマートウォッチと差別化するためにどのようなことを行ってくるのか?
By Martin Hajek
Appleが今秋にもリリースすると噂されている「iWatch」は、丸型フェイスになるだとか、ワイヤレス充電&ソーラー充電機能が搭載されるなど、さまざまな憶測が飛び交っています。そんなiWatchは、似通った見た目と機能を有する他社製スマートウォッチとの差別化をどのように行うつもりなのかが、Wall Street Journal(WSJ)などの報道により少しずつ明かされています。
Can Apple Crack the Smartwatch Code? - WSJ
http://online.wsj.com/articles/apple-plans-multiple-designs-for-smartwatch-1403245062
Apple's iWatch may launch in October with 2.5-inch screen, says Reuters | The Verge
http://www.theverge.com/2014/6/19/5825178/apple-iwatch-could-launch-in-october
Apple iWatch to feature multiple designs and more than 10 sensors: WSJ | The Verge
http://www.theverge.com/2014/6/20/5826822/apple-iwatch-multiple-designs-10-sensors-report
現在市場に出回っているSamsungの「GALAXY Gear」などのスマートウォッチは、既存のスマートフォンの機能を一部移植しただけに過ぎないようなものが大半です。これらのスマートウォッチとの差別化を図るため、AppleのiWatchは既存のスマートウォッチと一線を画したアーチ状のディスプレイを持つと考えられていますが、しかしこれは「スマートフォンとはまったく異なる機能を与えることに失敗したからだ」と、ある情報筋がWSJに語っています。さらに、「iWatchのディスプレイサイズは2.5インチになる」とも報じられていますが、WSJの得た情報によるとiWatchのディスプレイサイズは複数あり、iPhone 5s/5cのように複数デザインが準備されることになるかもしれない、とのことです。
また、Appleはスマートウォッチ市場を、成長が鈍化してきているスマートフォンやタブレット市場とは全くの別物と考えている様子。スマートウォッチにより小さなセンサーや柔軟性のあるディスプレイ、そしてワイヤレス接続機能などを搭載することで、現在よりも多くのデータを収集&活用できる世界が到来する、と考えているようです。
この未来を実現するために、AppleはiPhone 5sにデュアルLEDや近接センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、磁力計、Touch ID用の指紋センサーなど、多くのセンサー類を搭載しています。さらに、M7コプロセッサーに加速度センサー・ジャイロスコープ・磁力計などから得られる「動き」に関するデータを専門的に処理させることで、より高度な活動量測定も可能にしてきました。そして、WWDC14にて発表した「iOS 8」で新しく追加される健康アプリに対応するため、iWatchには既存のiPhoneよりも豊富な10以上のセンサーを搭載する見込み、と情報筋は語っています。
ABI Researchの分析官であるNick Spencer氏は、iWatchが2014年度末までに1000万~1500万台ほど出荷されると分析していますが、初代iPhoneが2007年にリリースされた際には最初の四半期で110万台しか売れませんでした。
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