取材

サッカーの本場イングランドで迫力満点の試合を実際に観戦してきました


世界で最も人気のあるスポーツ「サッカー」を近代的なスポーツとして確立したのがイングランドであり、現在イングランドには世界中で約10億人以上が視聴する世界最高峰のプロサッカーリーグの1つ「プレミアリーグ」があります。そのプレミアリーグのチームの1つアーセナルFCエバートンFCの試合をロンドンで見られるということなので、本場のサッカーやスタジアムがどんな雰囲気なのか実際に観戦して確かめてきました。

アーセナルFCの本拠地エミレーツ・スタジアムがある地下鉄Arsenal駅に到着。


Arsenal駅前にはマフラーや旗などのグッズを販売する露店が並んでいます。


住宅街を歩いてエミレーツ・スタジアムを目指します。


Arsenal駅から徒歩2~3分でアーセナルFCのチケット販売所である「BOX OFFICE」に着きました。めったにありませんが、売れ残っているチケットがある際は「BOX OFFICE」でも当日チケットを購入可能。


BOX OFFICEの横にある階段を登ると、スタジアムが見えてきました。


Arsenal駅から約10分でエミレーツ・スタジアムに到着。


トニー・アダムスティエリ・アンリ選手といった歴代の名選手が肩を組む大きな看板。


試合開始まで2時間近くあるためか、スタジアム周辺にはそこまで多くの人はいません。


アーセナルFCの黄金期を支えたロベール・ピレス選手など、スタジアムの外壁には往年の名選手の写真が展示されています。


「Non-flying Dutchman(飛ばないオランダ人)」ことデニス・ベルカンプ選手の銅像。


こちらは南エントランス。


南エントランスには公式ショップがあり、ユニフォームやマフラーなどを購入できます。


試合開始まで1時間30分ありますが、スタジアムに入場することにします。


アーセナルFCは会員カードで入場するシステムを採用しており、チケットは特別な理由を除いて発行されません。なお、チケットの値段は試合によって変動し、今回は42ポンド(約7070円)でした。


入場したら、予約した3階席まで階段を使って移動。


階段を上りきると、座席のある「CLOCKEND」というエリアに到着。


売店の回りにはまだほとんど人がおらず、ガラーンとしています。


はやる気持ちを抑えながら座席に直行。


外に出ると赤色の座席と緑色のピッチが現われました。


試合開始1時間30分前ということもあり、観客の姿はほとんどありません。


座席の位置がわからなくてもスタジアムの至る所にいる、オレンジ色の服を着た人に尋ねると丁寧に案内してくれます。


階段を上って29番の列にたどり着きました。


座席はこんな感じで背中とお尻の部分には薄いクッションがあり、長時間座っても大丈夫そう。


3階席の上部にはディスプレイが設置されています。


試合が始まるまでは、予約した座席のエリア内であれば自由に動いて見学しても問題なし。ただし、試合が開始しているのに席から離れての写真撮影をしていると注意されることがあるようです。


3階席の一番前の席付近から見ると、3階にいることを感じさせないくらいピッチが近くにあります。


コーナー付近の1階席。


監督やコーチ、選手が試合中にいる場所には、関係者らしき人たちが談笑中。


座席は1階席と2階席の傾斜が緩く、3階席の傾斜がきついデザインになっています。


試合前にはゴールが2つ設置されていました。


色の違う座席はVIP専用シートとのこと。


試合開始1時間前になると、3階席上部にあるディスプレイに過去の試合の様子が映し出されました。


ピッチにはアーセナルFCのマスコットである「ガンナーザウルス・レックス」が現われて、観客と記念写真を撮影中。


そして、アーセナルFCとエバートンFCの選手がピッチで練習を開始。座席はまだスカスカの状態です。


アーセナルFCの選手はランニング中心のウォームアップ。


反対に、エバートンFCの選手はストレッチを中心に体を動かしています。


両チームがウォームアップ中に売店に来ると、多くの人が談笑しながら飲み物を飲んでいました。エミレーツ・スタジアムでは基本的に座席へのアルコールは持ち込み禁止。ですので、みなさん試合が始まるまでにたらふくお酒を飲んでおくようです。


試合開始30分前になると、ピッチに水がまかれ始め、観客もようやく増え始めました。


そして試合開始の12時45分、アーセナルFCとエバートンFCの選手がピッチに現われ握手。スタジアムは大きな拍手に包まれます。


なお、選手入場の際には大きなアナウンスで選手が紹介されていました。その様子は下記のムービーから確認出来ます。

アーセナルFCとエバートンFCの選手入場 - YouTube


両チームの選手がピッチに散らばり、試合開始。


試合開始時には、スタジアムがほぼ満員になりました。


試合は白熱した展開。


試合が開始したばかりの前半7分、アーセナルFCが先制点。決めたのはメスト・エジル選手。


観客も全身で喜びを表現します。


こちらの男性はエバートンFCサポーターに向かって人さし指を突き上げていました。


エミレーツ・スタジアムはピッチと観客の距離が非常に近く、選手がボール蹴る時の音まで聞こえてきます。特にコーナーキックを蹴る選手と観客は手が届きそうなほど近く、観客から大きな声援が選手に送られています。


しかしながら、エバートンFCファンが陣取る座席に近いところでは、アーセナルFCの選手に容赦のない言葉がかけられることもありました。


本場イギリスの目の肥えた観客が、1つ1つの細かいプレーにも毎回大きな拍手を送っているのはかなり印象的です。


そうこうしているうちにエバートンFCのロメル・ルカク選手が同点弾をあげ、エバートンFCのファンは興奮の渦に包まれます。


喜ぶエバートンFCサポーターの様子は下記のムービーから確認可能。

ゴールが決まり喜ぶエバートンFCFCのサポーター - YouTube


興奮したエバートンFCサポーターから青い発煙筒が投げ込まれ……


周辺には煙が充満。


同点にされながらもアーセナルFCのファンは、選手に大きな拍手を送りチームを鼓舞していました。


前半終了5分くらい前になると、立ち上がって席を離れる観客もいます。


そして前半終了。


観客は一斉に席を離れます。


ハーフタイム中にみなさんビールを補給。


約15分間のハーフタイムを終えて選手がピッチに戻ってきました。


選手に遅れること約1分、ビールの補給を終えた観客も座席に戻ってきました、


試合の後半アーセナルFCは手前から奥に、エバートンFCは手前に向かって攻めます。


試合は特に大きな展開を迎えないまま進んでいき、観客も少し退屈そう。


試合が後半途中にさしかかったころ、アーセナルFCのベンゲル監督が立ち上がりました。


そしてヤヤ・サノゴ選手に代わってオリヴィエ・ジルー選手がピッチに送り込まれます。


ジルー選手を大きな拍手で迎える観客。


なお、試合中に売店に行ってみると、ビールを片手にモニターで試合を観戦している人もいました。


通路には飲み終わったビールの空き瓶が並べられています。


そして後半21分、アーセナルFCのアレックス・チェンバレン選手がペナルティエリア内で倒されPKを獲得。観客は歓喜の渦に包まれます。


このPKをエバートンFCからアーセナルFCに移籍してきたミケル・アルテタ選手が決め、観客は大興奮。ゴールの瞬間はスタジアムが揺れているかのようでした。


アルテタ選手がPKを決め、歓喜に沸く観客の様子は以下のムービーから確認できます。

PKでゴールが決まり喜ぶアーセナルサポーター - YouTube


エバートンFCは逆転を目指してレオン・オズマン選手・エイデン・マクギーディ選手をピッチに送り込みます。


ここから一気に試合の流れはホームのアーセナルFCへ傾き、後半38分には途中交代で出場したジルー選手が得点をゲット。


エバートンFCを突き放す3点目のゴールに選手と観客は大興奮。


5万9719人の観客が詰めかけたスタジアムは、「ビートルズ」の名曲「ヘイ・ジュード」の歌詞をジルー選手の名前に変えた応援歌「ヘイ・ジルー」の大合唱に包まれました。


アーセナルFCのサポーターがヘイ・ジルーを歌っている様子は下記のムービーから確認可能。

得点したジルー選手をたたえて応援歌を熱唱するサポーター - YouTube


エバートンFCも諦めない姿勢を見せ、攻撃を仕掛けますが……


先ほど得点したジルー選手が再びネットを揺らし4-1。


試合を決定づけるゴールに大喜びのアーセナルサポーター。


3階席の後ろの方に座っている観客も立ち上がって選手をたたえます。


後半に3点差をつけられたこともあってか、エバートンFCのサポーターが席を離れ始めました。


一方、アーセナルFCサポーターはマフラーを掲げ応援歌を熱唱。


そして試合終了のホイッスルが鳴りました。


アーセナルFCの選手は試合終了後、最後まで応援していたサポーターに拍手で感謝の気持ちを伝えています。


観客席に一通りのあいさつをすませて引き上げ始めるアーセナルの選手。


観客も一斉に帰り始めます。


スタジアムの外にでると、あちこちからアーセナルFCの応援歌が聞こえてきました。


FAカップ準決勝への出場を決め、アーセナルFCサポーターはかなり満足そう。


帰りは大混雑でしたが、険悪な雰囲気など一切なく和気あいあいとした感じでした。


本場イングランドのサッカーレベルの高さはもちろんのこと、スタジアムの観客が作り出す独特の雰囲気は現地ならではのもの。サッカー好きの人だけではなく、サッカーにあまり興味のない人でも十分楽しめます。

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in 取材,   動画, Posted by darkhorse_log

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