取材

巨大な発電所だった建物を改造した無料の国立近代美術館「テート・モダン」に行ってきました


イギリスにある全ての国立美術館・博物館は入場料が無料で開放されており、誰でも気軽に訪れることが可能です。ロンドンにある多くの国立美術館の中でも異彩を放っているのが、巨大な発電所だった建物を改造し近代美術館として公開されている「テート・モダン」で、貯蔵している美術品だけでなく、その建物も一見の価値ありとのことなので実際に行ってみました。

Tate Modern | Tate
http://www.tate.org.uk/visit/tate-modern

テート・モダンはロンドンのテムズ川沿いにあります。


テート・モダンは一目では美術館に見えない外観。


そびえ立つ煙突は発電所だった時の建物の名残です。


テート・モダンの目の前には芝生のきれいな公園があります。


こちらの入口から入場。


入口の近くにはショップがありました。


入場すると7階までのフロアを吹き抜けにしている巨大なタービン・ホールという名前の空間に出ます。


2階から見るとタービン・ホールがどれくらい巨大なのかよくわかります。


入口と反対側のスペースは何も設置されていない空間になっているのですが、そのスペースは圧倒的です。


入口近くのタービン・ホールにはチケットオフィスがあり、現在行われているパウル・クレーのチケットを求める人が行列を作っていました。


テート・モダンは7階建ての建物で、大きなタービンホールの横に各フロアが設置されている設計。なお、イギリスでは0階が日本の1階に当たります。


早速入場。


館内ではフラッシュでの撮影・飲食は禁止。


2階の入口横には、かわいいデザインの寄付金ボックスが設置されていました。


2階では新しく増築中であるテート・モダンのプロジェクトを紹介。なお、見学フロアは1階と表記されていますが、日本では2階に当たります。


こちらが新しく増築中の建物のモデル。


また、ラーニングセンターというスペースもあり、ここでは遠足などで訪れた子どもに講習が行われるとのこと。


エレベーターで展示スペースに向かいます。


3階に上がると通路にソファが設置されていて、疲れたらいつでも一休みできるようになっていました。


3階では「POETRY AND DREAM(詩と夢)」というテーマの美術品を展示。


展示スペースに入ると、壁に大小さまざまの絵画が飾られています。


パブロ・ピカソの「帽子を被った女の胸像」や……


サルバドール・ダリの「ナルシスの変貌」など貴重な名画を見られるのもテート・モダンの魅力の1つ。


また、小さな穴から長細い木の箱の中をのぞくという、インタラクティブなアートも展示されています。


椅子に座って映像を見る展示物もありました。


こちらはレーニンが統治していた旧ソ連時代のプロパガンダポスター。


3階の展示物を見学したら次は4階へ。


4階には飲食できるカフェがあります。


カフェにはソファが設置されている他に、テラスもあり、外の景色を見ながらまったりすることも可能。


テラスからは美しいロンドンの景色を一望できます。


4階に展示されている作品は広いスペースを大胆に使用した大きめのインスタレーションが中心です。


美術品が展示されているフロアでは最上階に当たる5階に到着。


5階では「ENERGY AND PROCESS(エネルギーと過程)」というコンセプトの作品を展示。


赤色の絵の具で力強く描かれた作品のある部屋では、親子連れのお客さんもいました。


蛍光灯を用いたダン・フレイヴィンの作品「Artist Rooms」などのミニマムアートも展示されています。


また、写真が所狭しと飾られている部屋もあり、絵画だけでなく、さまざまなタイプのアート作品を見学できます。


5階からタービン・ホールを見るとこんな感じ。


鉄骨がむき出しの天井部分は、美術館であることを忘れてしまいそうです。


テート・モダンの会員専用フロアの6階はメンバー以外入れないので、最上階の7階にやってきました。7階にはカフェとレストランが併設されています。


こちらの座席ではロンドンの景色をみながらゆっくり飲み物を飲んでくつろぐことが可能。


窓から見える景色はこんな感じ。


カフェで2.5ポンド(約420円)のカプチーノを注文してみました。広い館内をウロウロした後は、カフェでゆっくりしながら、見学した美術品を思い返すのもアリです。

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in 取材,   デザイン,   アート,   ピックアップ, Posted by darkhorse_log

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