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「Google Apps」についての知られざる40の統計


GoogleはWord・Excelなどの主要Officeソフトをダイレクトに置き換え可能な、Googleドキュメント・スプレッドシートなどのクラウドベースのオフィスアプリケーションをパックにした「Google Apps for Business」を提供しており、会社のITインフラをクラウドベースにまるごと移行する企業も多く出現しています。MicrosoftはOffice 365をリリースするなど、クラウドベースのオフィスアプリ(クラウドオフィス)市場では競争が激化していますが、BetterCloud BlogがGoogle Apps市場やユーザーの利用状況などの40の統計をまとめています。

These 40 Stats Will Change the Way You Think About Google Apps | BetterCloud Blog
http://blog.bettercloud.com/google-apps-ecosystem-stats/


◆クラウド・オフィス市場

1:2017年までビジネスでのクラウドオフィス市場は成長を続け、Google AppsとOffice 365の2強状態が続く。


2:2013年初頭時点でクラウドオフィスを利用しているビジネスユーザーは5000万人。これはオフィスユーザー全体からみるとわずか8%

3:現在6億3000万人のビジネスユーザーがオフィス・システムを利用しており、2022年までに11億5800万人に増加すると推測。

4:クラウドコンピューティング市場は2016年までに36%の年複利成長率(CAGR)で195億ドル(約2兆円)規模に発展。

5:クラウドオフィスのユーザーは2017年には企業全体の33%を占める見込み

6:クラウドオフィスユーザーは1年で28.5%ずつ増加し、2022年には全体の60%を占めると予想

7:クラウドコンピューティング採用を妨げる最大の障害は「セキュリティ(30%)」。次に「移行・統合(18%)」と「内部プロセスの不足(18%)」


8:大手企業のクラウド・コンピューティング予算は67万5000ドル(約6858万円)、平均的な企業の予算は823万4438ドル(約8億3666万円)。


◆Google Apps VS Office 365

9:Microsoftにとって初めての強敵Googleの出現により経済的・技術的な競争が起き、市場に良い影響が生まれる

10:Googleのクラウドオフィスを利用しているIT関係者の58%は、Microsoft Officeのサポートをやめるか使用の縮小を計画している。

11:MicrosoftはiPhone・iPad用Officeを提供するために年間25億ドルの収益を諦めている。

12:従業員の57%は個人のスマートフォンやタブレットで企業データにアクセスしており、タブレット所有者の70%は仕事上の用途で個人のタブレットを使用している。こういったBYOD(私用デバイスの活用)傾向の伸びがMicrosoft Officeのシェアを脅かす真の脅威となっている。

◆Google Apps使用割合

GoogleはMicrosoftのWord、Excelからダイレクトに置き換えられる「Google ドキュメント」「Google スプレッドシート」を提供しているため、Officeの使用を中止することはGoogleの利益につながっています。

13:Google Apps利用者の59%は「Google AppsがITインフラの重要な役割を果たしている」と述べており、実際に29%はインフラのコアとして使用している。


14:2013年~2014年にかけてGoogle Appsを業務の全エリアに使用している企業は増加。Google Tasksのみ減少。


15:Google ハングアウトを利用する企業は2013年~2014年にかけて133%増加。


16:2013年にGoogle+のユーザーが25%増加。


17:Google ドキュメントのビジネスでの使用率は2013年から1000人(10.6%)増加。

◆Google Apps Marketplaceを育てることの重要性

一般的に企業でのSaaSアプリの使用は増加しています。Google AppsをITインフラの核として利用する企業が増えていく中で、Google Apps MarketplaceChrome ウェブストアでのアプリ開発の増強は不可欠となっていきます。

18:2015年までに企業は平均66個のSaaSアプリを使用することになると予想されている。

19:738人のGoogle Apps利用者への調査によると33%がGoogle Apps Marketplaceのサードパーティ製Googleアプリの存在によってGoogle Appsをビジネスに導入するきっかけになったと述べている。

20:現在Google Apps Marketplaceには750個以上のビジネスの問題を解決するアプリが存在する。

21:2010年からGoogle Apps Marketplaceでアプリがダウンロードされた回数は2億回以上

Google Apps Ecosystemのサービス・パートナーへの影響

Google Apps MarketplaceとChromeウェブストアはGoogle Appsにとって重要な存在になってきている一方で、販売パートナーも長期間にわたってGoogle Appsの成功に貢献しています。

22:Googleの販売パートナープログラムには現在1万人以上のパートナーが存在する。

23:2012年7月時点の販売パートナー数は6000人。

24:56.4%のGoogle Apps管理者は、販売パートナーの会社へのGoogle Apps移行支援を仕事にしている。


25:大きな組織であるほど販売パートナーのアプリ開発能力やカスタム移行にてこ入れをする傾向にある。


26:販売パートナーからGoogle Appsを購入する顧客はパートナー抜きでAppsを導入した顧客よりも満足している。


27:クラウドビジネス仲買業務(CSB)の成功を阻害する最大の要因はテクノロジーではなく、組織化とビジネスプロセスになる

28:BetterCloudの顧客を調査した結果、高いコミュニケーションレベルが顧客満足度に影響を与えていることが判明。


29:2015年までに、増大するクラウドビジネスの競争によってCSBプロバイダは20%増加し、市場を後にする者も出てくる。

◆ITの影

エンドユーザー・IT専門家ともに承認されていないSaaSアプリを利用する傾向にあり、非承認アプリはポピュラーになりつつあります。ほとんどのアプリは害を及ぼすものではありませんが、安心できない人のために未承認アプリを調査できるFlashPanelといったアプリも登場しています。

30:フロスト・アンド・サリバンの調査に答えた約80%以上の回答者が非承認SaaSアプリを業務で使用している


31:企業が使用しているSaaSアプリは平均して20個、その35%にあたる7つが未承認アプリ。未承認アプリの割合は増加している。

32:ITユーザーはLOBユーザーよりも非承認SaaSアプリを採用している。


33:ユーザーが非承認アプリを使用する理由はただ1つ、「仕事を終わらせるため」。


34:非承認アプリの人気カテゴリは「ビジネス生産性」。

35:66%のGoogle Apps管理者は業務に関連するアプリをポケットマネーでGoogle Apps Marketplaceから購入している。

◆Chromebook

SaaSがビジネスの大小を兼ねている現状で、全ての業務をクラウドで動作することはいまだ異質のコンセプトですが、このコンセプトが浸透するにつれて、Chromebookは今後数年でノートPCのパワープレイヤーとなるでしょう。

36:ChromebookはアメリカのノートPCの売り上げの21%を占めている。

37:アメリカで販売されたChromebookの50%はサムスン製。


38:2013年にAmazonのベストセラーに選ばれた3つのノートPCの内2つがChromebook。

39:世界のトップPCメーカーの内8社がChromebookのハードウェア・パートナーとなっている。

40:Chromebookで動作するビジネス用Google Appsプラットフォームは2013年から88%増加。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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