Google Chrome「34」ではレスポンシブイメージ機能などを追加することがベータ版で判明
By Stephen Shankland
新しく発表されたChrome 34のベータ版では、スクリーンサイズに適した画像を表示させるレスポンシブイメージとプレフィックス(接頭辞)のないWeb Audio APIのための、新しいHTML属性が導入されることが明らかになりました。
Chromium Blog: Chrome 34: Responsive Images and Unprefixed Web Audio
http://blog.chromium.org/2014/02/chrome-34-responsive-images-and_9316.html
◆srcset属性
現在、ウェブブラウザはPCやテレビ、スマートフォン、タブレットなどのさまざまスクリーンサイズと解像度を持った端末で使われます。全ての端末に同じ画像を表示させれば、ページのロードに時間がかかったり、帯域幅を無駄遣いしてしまったりすることになります。
Chrome 34で新しく導入されるsrcset属性は、こういった問題を解決するためにウェブ開発者が複数サイズの画像を用意する、といった面倒なことにならないように済み、ブラウザはそれぞれのデバイスに適したサイズの画像を選んで表示するようになるとのこと。
コードの例
<img alt="A rad wolf." src="pic1x.jpg" srcset="pic1x.jpg 1x, pic2x.jpg 2x, pic4x.jpg 4x">
◆接頭辞のないWeb Audio
Web Audio APIはウェブアプリケーション上の音声を処理・合成する高度なJavaScript APIです。これまで複数の接頭辞を持ったAPIがリリースされてきましたが、Chrome 34からはaudioContextやofflineAudioContextを、接頭辞のないAPIとしても利用可能になるようです。ただし、createGainNodeやcreateDelayNodeなどは非推奨のものになるとのこと。また、これらの変化はFirefoxのWeb Audioとも互換性があります。
◆その他
・CSSのfont-variant-ligatures(合字)プロパティにて、開発者がテキストの合字をコントロール可能になる
・いくつかの特徴が削除される(詳細はBlink Intents参照)
・ログイン画面でのオートコンプリート機能のオフ(ログイン画面以外では利用可能)
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