ハードウェア

化学室の棚を自室に再現して本格的な化学実験を可能にするキット「Heirloom Chemistry Set」


大学や企業で研究者として働くのではなく、地元の人たちと化学実験のワークショップを開催したり、オリジナルのショップで化学の実験器具や薬品を販売している化学者の男性John Kuhnsさんが、親が子どもに化学の楽しさを教えられる実験キットがアメリカでは現在販売されていないことを受けて、実際に作成してしまったのが「Heirloom Chemistry Set」です。Heirloom Chemistry Setは、自室で学校の化学室の棚を再現して化学実験までできてしまい、大人と子どもが一緒に遊びながら学習できる製品になっています。

Heirloom Chemistry Set by John Farrell Kuhns — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/1742632993/heirloom-chemistry-set

Heirloom Chemistry Setがどのような製品なのかは、以下のページ中のムービーから確認できます。

Heirloom Chemistry Set by John Farrell Kuhns — Kickstarter



こちらがHeirloom Chemistry Setで、閉じた状態の大きさは40.6×50.8×30.5cmです。


パカッとオープンすると、81.3×50.8×15.2cmとかなり横幅が長い感じ。


Heirloom Chemistry Setにはビーカー・缶ブラシ・フラスコ・陶製のすり鉢など基本的な化学実験で使用する器具が40個入っています。


付属の化学薬品は全部で56種類で、玩具開発者のアルフレッド・ギルバート氏が開発し、1920~1940年にかけてA. C. Gilbert Companyから販売されていた化学セットに含まれているものと全く一緒です。


化学薬品の中には、使用法を間違えると危険なものも含まれているので、子どもが使用する際は十分な注意が必要。


また、ノートや特製のCD-ROM……


イラスト付きの化学実験のマニュアルが入っているので、困ったときにはこちらを参考にすれば、化学薬品を間違って使用してしまうことはありません。


付属の板を棚に差し込めば……


実験器具を置いて台として使用することもできます。


Heirloom Chemistry Setに含まれている化学薬品を使えば、基本的な化学実験ならなんでもできるとのこと。例えば、赤い粉を盛って……


頂上に黒い粉を追加。


その上から液体を1滴たらすと……


煙が出てきて発火しました。興味深い実験ですが、発火作用がある実験などは、注意しすぎるくらい注意したほうがよさそうです。


Heirloom Chemistry Setは現在商品化のためにKickstarterで出資を募っている最中ですが、2013年12月25日現在、目標額である3万ドル(約310万円)を達成しており、製品化はほぼ確実。900ドル(約9万3000円)以上の出資で、56種類の化学薬品と40個の実験器具がセットになったHeirloom Chemistry Set1台をゲット可能ですが、記事執筆現在日本への発送に対応していません。商品化が決まり次第公式サイトで、Heirloom Chemistry Setの販売を開始し、そちらでは日本への配送に対応予定とのこと。なお、締め切りは日本時間の12月27日(金)午前9時3分です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「Kickstarter」へ出資してゲットする方法&出資しまくった経験からわかった注意点まとめ - GIGAZINE

廃虚となった生物化学研究施設の写真 - GIGAZINE

クトゥルフ神話をデザインしたトランプ&タロットカードセット「Call of Cthulhu: The Writhing Dark」 - GIGAZINE

未来を予見した17世紀の化学者の「あんなこといいな、できたらいいな」リスト、ほとんど現実に - GIGAZINE

ファンタジー世界の「火・水・大地・風・魔法・時」を表す貨幣セット「Rare Elements」 - GIGAZINE

製薬会社が次々に神経科学研究施設を閉鎖、精神薬産業が直面する危機 - GIGAZINE

in ハードウェア,   サイエンス, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.