取材

カリブ海のウティラ島にて4日間2万8000円でダイビングライセンスを取ってみた


中央アメリカにあるホンジュラスは殺人の発生率が世界最悪水準ということで知られていますが、そんな国に行ってなぜかダイビングライセンスを取得してきました。カリブ海に浮かぶウティラ島ではなんと、格安3万円以内でダイビングライセンスが取得できるというのです。

こんにちは。世界新聞特命記者の清谷啓仁です。世界一周中のわたくし、現在、ホンジュラスのウティラ島にいます。

赤がウティラ島

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外務省海外安全ホームページに掲載されている「ホンジュラスに対する渡航情報」によると、「2012年の殺人による死者は7172人で、前年比で68人増加し、10万人あたり殺人発生率は85.5人(日本は1人未満)となっており、世界最悪を記録しています(これらの多くの事件には銃器が使用されている)」ということで、渡航にあたっては「自らの安全につき真剣に検討」が必要なレベル。

ホンジュラスの首都、テグシガルパの町並み。現地団体職員(日本人)によると、職員が立ち寄ることが禁止されている区域があるなど、やはり治安は良くないようです。


ただし、街の大通りを昼間歩く分には問題無いように思いました。しかし、さすがに怖いので一眼カメラは宿でお留守番です。写真は中央広場。


町を流れるチョルテガ川には、日本の支援で建設された橋が。


これはちょっと物騒だということで、カリブ海側に避難することにしました。なんでもカリブ海側は治安もマシで、ウティラ島という島で格安3万円以内でダイビングライセンスが取得できるとのこと。

テグシガルパからバスで7時間、カリブ海沿岸の港町ラ・セイバに到着。


桟橋で釣りを楽しむ地元の人たち


ウティラ島へのアクセスは小型機が約5500円、船が約2500円ということで、節約したい僕はもちろん船で行くことに。

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船の名は"Utila Princess"。地元の人も観光で訪れることが多いようです。


1時間ほど凄まじく船に揺られ……


ウティラ島に到着。


この透き通ったエメラルドグリーン!同じカリブ海なのに本土とは全く色が違う!


ちなみに本土の海


街も本土とはうってかわってのんびりとした空気が流れています。


友人の勧めで、さっそく"PARROTS"というダイビングスクールへ。他にも10校ほどのダイビングスクールがあるようです。


PADIの提携校なので安心。PADIとはスキューバダイビングの指導団体で、世界最大のレクリエーショナルダイビングの組織です。


ロビーにはダイバーがたくさん。


壁にはダイビングの計画がびっしり。


オープンウォーターコースを受講することにしました。4日間の受講でたったの2万8000円!ライセンスを取得すれば監督者なしで、受けたトレーニングと経験の範囲内でダイビングすることができるようになります。水深だと18mまではOKです。


コースは座学と実践から成ります。まずはお勉強。


必要な教材は全て貸し出してくれます。なんと日本語の教材も!


インストラクターの熱心な授業。


ビデオ学習もあってとても分かりやすいです。


それではいよいよ実践編!


まずは泳ぎのテスト。距離はだいたい100mくらい。ここで泳げないとなると、インストラクターとしてもどうしていいか分からないようです(笑)


浮く練習中〜。



こちらは機材室の様子


機材の説明を受け、


海の中で機材を身に付ける練習へ。


まだ沖には出ません。3mほどの浅瀬で基礎練習です。


ダイビングを終えたら自分たちで機材を洗って後片付け。


基礎学習が終わるとボートに乗って、いよいよ沖へGO!

機材をボートに積み込みます。


準備はいいですかー?


出航!!


だんだん陸が遠のいてきました。


いよいよ未知の世界へ……。


イェーイ!!!


冒険のはじまりです。


一度は体験してみたかった世界……。


人懐っこいのか、30cmくらいまで近づけました。


サンゴ礁に隠れているカワイイやつ。


何の変哲も無い珊瑚から、


何か飛び出してきたっ!縦に泳ぐ変わり者です。


海面を優雅に泳ぐ姿は絵になりますね。


そしてエイ!


エイ見たさにダイバーが集まってきました。



お、沈没船発見!


洞窟にだって入ります。


初心者なので、けっこう怖いです。


頭を打たないよう必死!


すると……太陽に照らされてキラキラ光る魚の群れが……。


水中でカメラを向けると8割の人がするというポーズ……嘘です。


治安が悪いと言われるホンジュラスで、まさかこんな楽しいダイビング体験ができるとは思ってもみませんでした。

文・取材:清谷啓仁 @t_kiyotani

監修:世界新聞
http://sekaishinbun.blog89.fc2.com

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in 取材, Posted by logc_nt

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