多くの人があなたのFacebookの投稿を見ているという現実
By Satish Krishnamurthy
Facebookユーザーは10億人を超えており毎日大量の写真やコメントがFacebookに投稿されていますが、一体どれくらいの人が自分の投稿をチェックしているのかをテキサス大学の生徒であるジェイ・シャーさんが独自の方法を使って分析したところ興味深い結果が出ました。
You Are More Influential Than You Think You Are — Jay Shah
http://jayshah.me/blog/facebook-anayltics-you-are-more-influential-than-you-think-you-are
シャーさんは自身のFacebookアカウントへのアクセス数を調べるために、2009年にリリースされた「Stalker Check」という誰が最も自分のFacebookページを見ているかを測定するアプリケーションを使おうとしましたが、Stalker CheckはすでにFacebookによって削除されていた模様。
試行錯誤の末、シャーさんはFacebookに投稿したリンクのクリック数を計測できる「bitly」を使って、自身のFacebookページに人生・テクノロジー・調査の3つのカテゴリー記事を合計18個投稿し、1カ月間のクリック数を各記事ごとに分析してみたというわけ。
参考として、シャーさんのFacebookアカウントの詳細は以下の通りです。
友達の数:1176人
1日にFacebookをチェックする回数:5~10回
年齢:21歳
主に使用するネットワーク:在籍する学校のネットワーク
1カ月間の各記事のクリック数は以下のグラフのような結果に。グラフは縦軸がクリック数、横軸が記事を表しています。18個の記事の総クリック数は1438回で、記事1個当たりの平均クリック数は80回。カテゴリー別の記事の平均クリック数は、人生が197回、テクノロジーが28回、調査に関する記事は89回となりました。最もクリック数が多かったのが「Living With Less」という記事でクリック数は250回を超えており、シャーさんの友達リストに含まれている人の約25%がクリックしたことになります。シャーさんによると、いいね!やコメントが全くなかった記事が100回もクリックされており、いいね!やコメントの数は投稿のクリック数とあまり関係ないとのこと。
しかしながら、もっと詳しい分析を行いたかったシャーさんは、最も人気が高くクリック数250回を超えていた「Living With Less」がSNSを通じてどのように拡散されていったかを調べるために、「Living With Less」記事の時間別クリック数を調べました。
調査の結果は以下のグラフの通り。グラフは縦軸がクリック数、横軸が経過時間を示しています。「Living With Less」が投稿されたのが午前10時で、5時間後の午後3時には1時間に45回以上のクリック数を記録。午後3時以降は段々とクリック数が収束していきますが、投稿してから30時間後の午後4時に50回という再び多いクリック数が計測されました。実は45回以上のクリック数を記録した午後3時に、「Living With Less」は何度かいいね!とコメントが投稿され、タイムラインのニュースフィードに再び表示されていました。また、50回以上のクリック数が計測された時間には、友達によって別のSNSに共有されていたようです。2回目の実験結果から、投稿された記事のクリック数は、友達がその記事を共有したりいいね!したことに大きな影響を受けていたことが判明しました。
1度目の実験では、いいね!やコメントがあまりなかった記事もクリック数は100回と少なくない数字を記録。しかしながら、2回目の実験では、記事のクリック数が友達にいいね!やコメントをされたり、共有された回数に大きく関係していることがわかり、1度目の実験結果を覆したことになりました。
自分のFacebookページに画像や記事を投稿して、いいね!やコメントがたくさん付くと友人同士のつながりを認識することができてうれしくなりますが、その裏では投稿された内容が、インターネット上で拡散され、いろいろな人に見られている可能性があるということをSNS利用者は頭に置いておいたほうがよさそうです。
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